スカパー!生中継 Ch308 後06:55〜
☆totoリーグ |中断期間を振り返るJ1編
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J1リーグで最も勢いに乗っているチームのはずだった。前節のアウェイ・浦和戦に臨む名古屋は、その前18日間で3試合の公式戦をこなし、引き分けの後2連勝と好調をキープ。特に韓国・ソウルに乗り込んでの一戦では実に名古屋らしい戦いぶりで快勝を収めており、試合勘と内容面の充実という部分でどのチームよりもアドバンテージを握っているはずだった。しかし結果は0-3の完敗。濡れたピッチと浦和の気迫の前に後手にまわり、流れを一度もつかむことなく敗北を喫した。ショッキングな敗戦から中4日で臨む川崎Fとのホーム再開初戦では、名古屋はまずチームを立て直すことからスタートすることになった。
弱り目に祟り目とはよく言ったもので、名古屋にはさらなるショックが待っていた。AFCチャンピオンズリーグでここまで3得点と大活躍だった金崎夢生が、左太ももの負傷により戦線離脱が決定。得点力はもちろんのこと、前線での仕掛け役として大きな起点となっていた選手の不在は、チームにとってマイナス材料でしかない。早期の復帰が望まれるが、彼にとっては持病となりつつある箇所の負傷だけに、周囲も慎重にならざるをえないだろう。
そこで迎える川崎Fとのホームゲームだが、どうしても苦戦を予想してしまう。ストイコビッチ監督のチームが展開するゾーン守備の天敵は、バイタルエリアで動き回るドリブラーだからだ。DFライン裏のスペースを消し、中盤のディフェンスはボランチの頑張りに委ねる部分の大きい守り方のため、名古屋はバイタルエリアで起点を作られやすい。そこに独力突破のできるドリブラーが侵入すると、どうしても危険性は増してしまう。川崎Fには矢島卓郎、登里、山瀬功治などドリブルを得意とする選手が多く、守備面でいささかの不安を抱えずにはいられないのである。中村直志、吉村圭司など危険察知能力の高い選手はいるものの、2人で彼らをカバーするのは至難の業。DFラインがカバーに出てくれば、裏のスペースを空けることになる。守備の緊密さと連係、カバーリングの意識。名古屋はチーム全体で守備の意識と集中力を高く保つ必要がある。
攻撃面では金崎の不在をいかに埋めるか。布陣は4-4-2あるいは4-2-3-1が採用されるだろう。アンカーを置く4-3-3はダニルソンの復帰を待っての判断となりそうだ。今は中村、吉村の2名を中盤の見張り役に置き、ケネディと小川佳純、藤本淳吾、永井謙佑の4名でアタッキングユニットを形成するのが現実的。今や全チームが警戒する武器となった永井の俊足をいかに生かすかは目下の課題で、そのためには藤本や小川らがゴール前でもっと脅威になる必要がある。もともと得点力のある選手たちだけに、積極的にシュートを打つことで様々な選択肢も生まれてくるはず。まずはシンプルにゴールを狙う動きが、名古屋の流動的な攻撃をよみがえらせることになる。
しかし、気持ちの切り替えは王者・名古屋の面々は得意とするところ。ピッチ上における動きの整理がつけば、自然と本来の強さも戻ってくる。劣勢の展開となっても、ACLのアウェイ・FCソウル戦で見せたような忍耐のサッカーもまた名古屋のスタイルだ。連敗を一度もせず、ぶっちぎりで優勝した昨季のような、強烈な反発力に期待したい。
以上
2011.04.27 Reported by 今井雄一朗















