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【J1:第8節 神戸 vs 大宮】レポート:神戸、エアポケットの中で決められた1点に泣く。不敗神話も9でストップ(11.04.30)

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4月29日(金) 2011 J1リーグ戦 第8節
神戸 0 - 1 大宮 (14:05/ホームズ/10,502人)
得点者:35' 李天秀(大宮)
スカパー!再放送 Ch185 5/1(日)後01:30〜
totoリーグ中断期間を振り返るJ1編
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神戸の和田昌裕監督は「エアポケットのような」と表現した。大宮に得点を許した前半35分ごろの話だ。上田康太から藤本主税へとつなぎ、最後は李天秀が決める理想的なゴール。神戸のGK徳重健太が少し身体を後ろにそらすほど、李のシュートは強烈で絶妙のタイミングでもあった。
結局、この1点を大宮が最後まで死守し、今季初の勝点3を手にする。ただ、この失点前後10分、つまりエアポケット以外は、ホームの神戸が比較的優位に試合を運んでいたと言ってもいい。「過去2試合に比べて、今季の神戸が目指すサッカーはできていた」(和田監督)だけに、神戸にとっては残念な結果と言うほかない。

このエアポケットを、もう少し振り返ってみる。予兆は前半28分過ぎ。神戸がポポの強烈なFKを放ち、大宮のGK北野貴之がパンチングし、そのこぼれ球を大久保嘉人が外したシーンだ。それまで、神戸はボランチの三原雅俊がバイタルエリアでボールを奪ったり、両サイドバックの茂木弘人と近藤岳登が果敢にオーバーラップしたり、いわゆる守備の選手も含めて攻撃を展開。前線からの激しいプレスによって、リズムをつかんでいた。速攻、遅攻を織り交ぜ、今季の神戸が目指しているサッカーが、ようやく結実しつつもあった。だが、この試合の神戸は、いくらシュートを打ってもゴールが入らない。大宮の北野を中心とした守備陣の集中力も切れない。得点できるのか? そんな不安がふと頭をかすめたのが、先述した前半28分過ぎのシーンだった。
FKを蹴ったポポは、大久保のシュートが外れたのを見て、呆然と立ち尽くした。時間にすれば3秒もないが、なんとなく嫌な間がピッチに流れたような気がした。
そんな不安が的中するように、ここから大宮の持ち味であるポゼッションサッカーがじわじわと始まる。神戸のプレスが少し甘くなったのか、大宮の上田、藤本らパサーが気持ちよくサイドへボールを散らし、ラファエルにくさびのボールを入れていく。そして先制点は生まれた。

後半、神戸は途中からイ ジェミンや都倉賢、森岡亮太らオフェンシブな選手を次々と投入し、最後まで得点を狙い続けた。大宮の鈴木淳監督を冷やっとさせるシーンも、何度か作り出した。終盤には茂木や河本裕之らDF陣が相手ゴール前に残って得点を狙った。だが、大宮の守備を崩せず、神戸が今季初の黒星を喫した。逆に、大宮は神戸の猛攻をシャットアウトし、今季初の白星となった。

試合後、ラファエルは「大宮が先制点を奪ってからは試合の主導権を握れた。あの1点で選手たちの気持ちも落ち着いたと思う」と語り、藤本は「(後半に)みんなで身体を張れたのが大きい」と語気を強めた。逆に神戸は北本が「チャンスを決めておかないとこうなる、というのを痛感した試合」と語れば、森岡は「(1点ビハインドの焦りがあったのか)今日はチームで崩すのではなく、個々でなんとかしようという感じになっていたと思う」と分析。大久保は「攻撃に厚みがなかったよね」と苦言を呈した。結果的に見れば、エアポケットで生まれた1点が神戸には重くのしかかり、大宮には気持ちを落ち着かせた格好となった。

これは余談だが、神戸は昨季10月のG大阪戦から前節の甲府戦まで9試合連続で不敗という記録を打ち立てていた。試合前日、和田監督は「そういう数字とかは(新聞などに)載せんといて。みんなが意識してしまうから」と取材陣に半分冗談、半分真剣に話していた。当然、選手も何かしらの意識があり、無意識ながらプレッシャーとなったのかもしれない。
とはいえ、大久保が取材陣に「(9試合連続負けなしに対して)早い段階で途切れて良かったんじゃない?」と語ったように、大宮戦の敗戦が選手たちにとっていい方向へ向かうことを祈りたい。

以上


2011.04.30 Reported by 白井邦彦
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