6月5日（日） 2011 J2リーグ戦 第15節
鳥取 2 - 1 京都　（13:03／とりスタ／3,406人）
得点者：44' 実信憲明（鳥取）、81' 小井手翔太（鳥取）、90'+1 久保裕也（京都）
スカパー！再放送 Ch180 6/6（月）前06:30〜
☆豪華賞品が当たる！totoリーグに投票しよう！
----------

●松田岳夫監督（鳥取）：

「ポゼッションが非常にうまい京都相手に、ある程度相手にゲームを支配される、そういう予想はゲーム前から立てていました。ただ、最後のゴールに向かってこられるシーンで、いかに抑えるか、そこをポイントに守備のところは構成していきました。ボールへのプレッシャー、バイタルエリアの管理、そういう面では、中盤の選手が非常に意識が高く、相手の起点をつぶすことができた。そこが最後、ゴールを割られなかった要因だと思います。攻撃のところは、ここ何試合か点を取れていない現状はありますが、中盤でのポゼッション、ゲームの作り方は、ここ何試合、決して悪くはなかった。その延長線上にゴールがあるんだ、という意識を、まず選手に持たせました。あまりゴールばかり意識して中盤をおろそかにしない、自分たちがやるべきことを、しっかりやっていこう、そこがゲームに入る前の徹底した部分です。最後に失点はしましたけど、全体的には、ある程度、自分たちがプランした通りにゲームを進めることができたと感じています。まだまだ課題は多いですけど、しっかり修正して次のゲームに臨んでいきたいと思います」

Q:中盤でのポジションチェンジが多かったように思うが、監督の指示は。
「まずは、相手の背後への狙いは持っていこう、と。2列目から中盤の選手が飛び出すことによって、空いたスペースをほかの選手が使っていきたい。どうしても足元になりがちなところを、まずは相手の背後にストレスをかけていきたい、そういう意図がありました。空いたスペースを判断して、うまく使えたのはよかった点かなと思います」

Q:得点が少なくて悩んでおられたと思いますが、今日の試合に関しては、供給の部分で、全体の動きでカバーしたという印象なのですが、そうした指示はあったのか。
「まずは自分たちがアクションを起こせるようなボールの持ち方をしていきたい。どうしても得点、最後はゴールのところになるんですけど、しっかり中盤を作ることができ、ラストパスを出せて、初めてゴールにつながっていくので、そこの大事さは選手にも徹底していきました。そこを少し手間をかけることができたことで、少しゴールが近くなっていったのかな、という気がします」

Q:吉野選手を先発で起用して2試合目だが、印象は。また、丁東浩選手に代わって尾崎瑛一郎選手、梅田直哉選手に代わって阿部祐大朗選手も起用しているが、それぞれの評価は。
「トレーニング自体は全員で同じ方向を見て、目的も同じでやっています。あとは本人の持っている能力をいかにゲームに出せるか、ということなので、代わりに入った選手も、チームがやるべきことをしっかり理解しているという意味では、違和感なくゲームに入れたと思っています。それぞれの特徴をよく出してくれているので、ここはまた来週に向けて、それぞれが競争して、自分の力を出せる選手を中心にメンバーを組んでいきたいと思っています。

Q:今日の阿部選手は良いシュートも2本あり、前節よりもゴールの意識が高かったと思うが。
「そうですね、背後もそうですし、足元のくさびも比較的受けることができるシーンが多く、あそこで相手よりも優位に立てたのは、チームにとって非常に大きかったと思います」

Q：（5月8日の）ジェフ戦と比べると、ボールを支配する時間が鳥取の方が長かった印象があるが、ジェフ戦と今回を比較して、どのあたりが良くなったのか。
「今シーズン、何試合か戦ってきた中で、「自分たちが、この中でもやれるんだ」という多少の自信がついたこともあると思います。あとは、技術、判断自体はこの短い時間に高まるものではないですけど、やはりリスクを負ってでも、そこ（阿部など前線の選手）を使うことの必要性などが、選手に芽生えてきたのかなと感じます。やはり、怖がってそこを見ることができない、（ボールを）つけることができない、というジェフ戦と比べると、今日は勇気を持ってボールをつけることができた。その違いだと思います」

Q:ホーム初勝利の感想を。
「全試合、勝ちにいくつもりで臨んでいるのは間違いないんですけど、ホームで応援してくれるサポーターの方たちの前で、勝利をプレゼントしたかった。今シーズン、まだホームで勝ちがなかったので、そういう意味では、今日は何がなんでも勝ちにいくんだ、と選手自身も思っていたし、そういうつもりで試合に臨んでいきました」

以上