6月5日（日） 2011 ヤマザキナビスコカップ
柏 0 - 1 仙台　（15:00／柏／8,769人）
得点者：90'+3 中島裕希（仙台）
☆ヤマザキナビスコカップ特集ページ
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●手倉森誠監督（仙台）：

「今リーグ戦で首位の柏とこのタイミングで当たれるのは幸せなことで、（リーグで）唯一無敗の我々がどこまでやれるのかチャレンジ精神で挑もう、アウェイでのゲームだったのでオープンにならないように、まずオーガナイズを意識して守備から隙をついて行こうと言う事で試合に入りました。
プランとしては0で推移させておいて、相手の隙が出た時に点が奪えればと思っていました。柏が後半足が止まったのをこれまでのリーグ戦では見た事がなかったんですが、今日は柏以上に走れた成果がでたなと。
ただ1試合目が終わっただけなので、次の準備をしておきたいです。今日は遠くからサポーターもたくさん来てくれて、選手も後押しを感じてプレーしていたと思います」

Q：松下選手、中島選手と出場機会に飢えていた選手が結果を出しました。

「まず松下には、松下らしいプレーを思い切ってやって欲しいと伝えていました。中盤の間でボールを受けてからのスルーパス、ミドル、セットプレー、そして最後のアシストといった質の高いプレーを披露してくれました。関口が帰ってきても場所がないかもしれないですね(笑）

中島については、太田と中島にどちらで行くかわからないと伝えていましたが、途中であれ彼にゴールが生まれたのはチームにとってもプラスになりますし、FWの争いがチーム力を上げる事につながると思います。とにかく、結果が出た事が彼にとってもチームにとっても大きいと思います」

Q：前後半ともに立ち上がり押し込まれて自陣で守りを固めると言う展開だったが、そこから押し返すためにどういう策を講じたのか？

「柏の2トップとサイドハーフが早めに我々の最終ユニットの前に入り込んできたので、ボールを下げるだけじゃなくその動きに対してラインを下げなくてはならなかったが、その時にFWのポジションも相手のボランチのところまで確保しようと。
そればかりやられていては押し返すのに距離ができるが、楔を入れられないと相手は途中で（ボールを）最終ラインまで下げてくれると。その時に朴とセンターバックは距離を保ちながら、富田とサイドハーフはなるべく相手のボランチにつけさせました。
中盤が一気に追い越されないようなところを今日はみんなで意識してやれたのが押し返せた要因ではないかと思います。押し込まれても全体がコンパクトにやり続けようと言う意識が柏よりうちの方が高かったのかなと思います」

Q：中島選手を入れてからラスト15分について。

「ゲームを通して赤嶺が相手のCBに競り勝てていたので、その周りに太田が走り込めれば相手の消耗に繋がるだろうと思っていた。その競り合いの中からコーナー辺りにボールを運べるようになって柏が間延びしてくれたところでチャンスが生まれたし、選手が意図を読み取ってうまく裏をついてくれたと思います」

Q：今日の守備陣の出来は？

「アウェイですし4-3-3で挑もうかと思っていましたが、柏も今の好調さを持ってやり方を変えてこないでしょうし、自分たちも自分たちなりの好調さを持って真っ向勝負した結果、何が生まれるのかを逆に楽しみにするために4-4-2で挑ませてもらいました。攻撃力のある相手にしっかり対抗できたことが大きな成果だったと思います」

Q：リーグ戦首位の柏と戦ってどういった感触を得たのか？

「今日の一戦は大きな一戦になると思います。柏との対戦は7月に3回あるんですが、その前の6月のリーグ戦で戦う相手は、ほとんどが柏が倒している相手なので、（今回）柏を倒した事で構えてくれるチームが出ればアドバンテージになるだろうと思いますし、柏にくっついていくためには今日負けたくなかった。
ゲームの流れの中でホームで勝ちたかった柏が、うまくいかないイライラが先に出てくれたことが幸いしたし、勝ちたいんだけれども謙虚に負けなければいいと言う我々の方がメンタルコントロールをうまくやれたと思います。柏にくっついて行けるように、そして7月の直接対決でひっくり返せる事が理想ですね」

以上