スカパー!生中継 Ch185 後06:50〜
☆豪華賞品が当たる!totoリーグに投票しよう!
----------
カシマスタジアムでの再開初戦を飾れなかった夜。屈辱を抱えながら帰宅した田代有三は、ほんの少し前まで自分が戦っていた試合の映像を見返した。
「もっと裏に抜ける動きをしてもよかったかもしれない…」
胸のつかえが取れることはなかったが、次の試合でやるべきことが見えてきた。
15日の水曜日、開幕戦以来ひさびさにカシマスタジアムへ戻ってきた鹿島アントラーズだったが、ヴァンフォーレ甲府の守備を崩せず、アディショナルタイムに被弾。悔しい敗戦を喫していた。あれから、3日後の18日の土曜日。連続してカシマスタジアムでのホームゲームを迎えることになる。対するのは前節、首位・柏レイソルを3-0で撃破したジュビロ磐田。調子を上げている相手とはいえ、ホームでの連敗は絶対に許されない。田代だけでなく、それぞれの選手がそれぞれの思いを胸に、この戦いに臨もうとしていた。
「もっと大事な試合だった。そういう意識がもっと必要だった。ここで気づけない選手は終わります」
厳しい言葉を投げかけたのは増田誓志だった。体調を崩した青木剛に代わり山形、甲府と2試合連続でダブルボランチの一角として出場。時には、チームの司令塔として攻撃を司るほどのパフォーマンスを示した。しかし、勝利という結果は手にできていない。自分自身に対する要求も「攻めになったときのフォローや、シュートを打てる位置に顔を出さないといけない」と厳しいものだった。
「自分がやってやろうという気持ちも強いけど、いまこういう状態なのが悔しい」
そう話すのは興梠慎三。勝てない理由として、マルキーニョス不在を囁かれ、前節でも再三のチャンスを迎えながらゴールできなかった。だからこそ、次の試合に向けた気持ちは人一倍強い。
「次で負けたらほんとにまずい。次は絶対にがんばります」
甲府戦直後よりも、遙かに強い語気だった。
誰もが努力を積み重ねているのは間違いないだろう。ただ、そのベクトルがチーム力として発揮できていない。そのもどかしさを抱えながら、すでにリーグ戦も8試合が経過してしまった。これ以上の停滞は許されない。
ただし、先述したとおり、対戦相手の磐田は仙台に3点を奪われた試合以外、無失点もしくは1失点で戦いきっており、鹿島とは対照的に守備が安定している。3年連続の得点王をうかがう前田遼一も前節2得点と波に乗ってきた。昨季は、カシマスタジアムで8年ぶりの勝利をあげ、長く続いたジンクスも打ち破った。攻撃的な両サイドバックにルーキーの山田大記のドリブルなど、注意すべき箇所が多いバランスの取れたチームに成長している。鹿島としても、ここ2試合のようなボール支配率は望めないはずだ。主導権を巡っての真っ向勝負となるだろう。
以上
2011.06.17 Reported by 田中滋















