7月2日(土) 2011 J1リーグ戦 第2節
仙台 1 - 1 名古屋 (14:04/ユアスタ/18,533人)
得点者:44' 梁勇基(仙台)、65' オウンゴ−ル(名古屋)
スカパー!再放送 Ch183 7/3(日)前05:00〜
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●手倉森誠監督(仙台):
「今日のゲームが我々にとってのリスタートで、気分もフレッシュに挑もうとした。その中で、前年度チャンピオンの名古屋という、これまでのリーグ戦で勝点1すら奪えなかった相手から勝点3を取るべく挑んだ。手堅い守備から隙を突こうと、名古屋の広がりを持った攻撃に対して、(ボールを)取った瞬間にスペースをかいくぐろうという戦略通り、前半にうまく先制点が取れたのだが、後半入ると、やはり去年のチャンピオンチームは二度とカウンターのチャンスを与えてくれなかった。
ただし、失点はオウンゴールだったが、本当にあれくらいのパワーを持って攻めてこられた中で、それ以上の失点をしなかったこと、踏ん張ってくれたこと、そして勝点1も取れなかった仙台が、ようやく名古屋に対して勝点1を取れたということを、謙虚によしとして受け止めたい。連敗せずに済んだというところで、半歩前に進めたという気持ちで7月に入れるということで、これからの7月の連戦にまた切り替えてやっていきたいと思う。
本当に、多くのサポーターの力で最後の猛攻をしのげたのかなと感謝している」
Q:昨日の時点で首に痛みを感じていた梁選手の今の状態と、ゴールシーンについて。
「試合食の時間が10時半だったが、その時まではまだ決めていなかった。本当に最後の最後まで、ボルタレンという鎮痛剤を飲みながら、どうかというところだった。そうしたら、彼は胃が少し弱いみたいで。だけど、アドレナリンで何とかなりそうだということと動いてみて温かくなればいけますという、トレーナーの判断で決断して、スタートから出した。
心配した以上のプレーをしてくれたし、ゴールもしてくれた上に、あの時間までやってくれた。責任を果たしてくれたと思う。この症状はゴールキーパーコーチの佐藤洋平も2週間前になったのだが、3日目には良くなっているということなので、休み明けには多分全快していると思う」
Q:後半は仙台の疲労よりも名古屋の圧力の方が大きかったということか?
「その通りだ。名古屋はおそらく今日の90分のゲームの中で、クオリティーを落とさずに前に圧力をかける力が、前節や前々節に追いつかれたゲームの時よりは遥かにあったと思う。自分達も、前線で構えているFWに繋がったときにはいいかたちになっていたが、それを(前半から)動かされた分、(後半は)パスにできずにクリアになったところで、相手の圧力が上回ったのかと思った。
一瞬、そうなったときに、中盤の中央を厚くすることも考えたが、メンタル的に、チームの気持ちが後ろに下がるときには、ツートップのままを維持しようとした。残りの(交代選手の)カードで、1点を取られた後でも跳ね返せればと思っていたが、名古屋の山脈が我々のゴール前にそびえ立っていた」
Q:去年は名古屋戦2試合共に終盤に失点していたが、今年は押しこまれても1-1で耐えた。去年までとの違いはどのように考えているか?
「昨年負けたゲームのように、先制して主導権を持ったからといってイケイケにならなかった。ゲームコントロールをできたというよりは、去年の戦いよりも名古屋の終盤にかけての圧力が去年よりも激しかったところもあるが、それに謙虚に覚悟して対抗するということを選べたところが良かった。本当に、なかなかいい攻撃がその後に出なかったが、まずは失点しないという手堅い守備をやり続けた結果、ひっくり返されなくてよかったと思う」
Q:関口選手が謹慎中とうかがっている。試合に出していれば勝てていたかもしれないという批判を覚悟で、強い決断をした理由は?
「使って勝てたか、使わなくて試合を落とすかというところは、一切考えていない。彼のチーム内での行動や態度に対して、勝ち負けよりも大事なものがあるということをチーム内で話している。今の東北に必要なのは、震災に立ち向かう団結力。日本の力は団結力。そしてこのチームスポーツというところは、まぎれもなくそれを表現できるものである。決して一人の感情で走れるものではない。
サッカーもそう。一人でサッカーをできるものではない。自分達で希望の光になるのであって、決して一人で希望の光になるのではない。そうしたチームの中で、いかにフォア・ザ・チームで戦えるか、いかにフォア・ザ・東北でやれるか、その精神が大事なのだ。
勝ったり負けたりという点に、プロの評価はもちろん集中するが、自分は指導者として(今回の部分を)しっかり教育していかなければいけない立場だと思っている。今回彼が出られなかったということは、彼にとってもいい教育になったと思っているし、さらにチームが良くなるため、また、日本のサッカーが良くなるために、日本代表だからといって許されるようなものではない。本当に、真のプロを目指して、まだ成長過程だということだ。一番良いのは、彼が改心して、チーム、東北を代表しての言動ととってくれること。ここからはもう、良くなることしかないのだから、そこに期待したい」
Q:中原選手の投入は、前に意識を置くためのものだったのか?
「そうだ。ストイコビッチ監督は闘莉王選手を入れて前に重心を持ってきて、そのリスクマネジメントとして千代反田選手を入れた。それに対して角田をひとつ(後ろに)降ろして闘莉王選手につけたことに合わせ、ダブルボランチで(高橋)義希と(富田)晋伍を並べては、重心が中央に来てしまうので、それでもやはり我々は点を狙いに行っているという姿勢を見せることで、少しでも相手が重心を前に持っていったことの威力を半減できればと思い、中原を入れた」
以上













