元FC東京でインテルミラノのDF長友佑都が7日、慣れ親しんだ場所で自主トレを行った。
午後1時、土斐崎浩一フィジカルコーチが、練習前の小平グランドで両手を打ち鳴らす。それに合わせてリズミカルに足を運び、炎天下の中を走り続けた。2面ある天然芝の中央にグリットを並べ、ステップとダッシュを繰り返す。水を頭から被って滴る汗を洗い流すと、ピッチ脇の用具入れにできた影に入って水分補給をした。そこから立ち上がり、シューズを脱いで芝生の感触を楽しむようにピッチの外側を回った。
やがて練習の開始時刻が近づいてくると、クラブハウスから選手が出てきた。長友は、練習グランドから引き上げる途中、顔を合わせた選手一人ひとりと言葉を交わした。
「10日間ぐらい体は動かしています。みんなとも会えたのでよかった。やっぱり、ここが僕の原点なんでね。僕は、プロになっていい事ばかりじゃなかった。ここでは、いいことも、悔しいことも経験してきた。だから思い入れがある」
長友は4年前、明治大学のユニフォームを着て初めて小平グランドに立った。「K-1の選手みたいだよね。目がいいよ。何かギラギラしてるもんね」と、原博実監督(当時)を唸らせたあの日から何も変わっていない。
昨夏、イタリアへと渡り、そして、名だたる選手が集うインテルミラノでもレギュラーポジションを掴み取った。だけど、いつだって彼はあの日のままだ。ピッチの中でギラついていて、そこから一歩離れると「いやぁ〜」と、あのいつもの調子で話を始める。少しだけ変わったことがあるとすれば、ファッションの街・ミラノで洗練されて伊達眼鏡を掛けるようになったぐらいしか見当たらない。でも、やっぱり「いいでしょ、コレ」と、ブリッジに中指を当てて片側の眉を上げるあたりが変わらなかったりする。
「ドイ(土斐崎フィジカルコーチ)さんは、僕の体を知り尽くしているのでキャンプに入る前に見てもらいたかった。ここでしっかりとベースを作って、来シーズンは、もっと、もっと爆発したい」
変わらぬ男は、まだまだ足を止めるつもりはない。これからも、ユウトはギラついた目で走り続ける。
以上
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2011.07.08 Reported by 馬場康平
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