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「治すことだけを第一に考えていきたい」。
落ち着いた口調だった。
クラブは15日、山崎亮平が甲状腺機能亢進症と診断されたことを発表。全治は未定。今季、プロ5年目にして自身初となる開幕スタメン出場を果たし、ここまでリーグ10試合に出場し、3ゴールをマークしていた若きストライカーはしばらくの間戦列を離れることになる。
同選手は左第5中足骨を2度にわたって骨折し、リハビリ中だった09年3月にこの病気を発症。同年8月に復帰し、10年はヤマザキナビスコカップで2得点をマークするなど優勝に貢献。さらに同年のアジア大会でも主力として活躍し、先のロンドンオリンピックアジア2次予選・クウェート戦も2戦とも先発出場を果たしていた。治療を進める上で入院する必要はないが、しばらくの間激しい運動を制限されることになる。15日はピッチでウォーキングを行っていたが、無論、体に外傷があるわけではなく、そこにはいつもと変わらぬ姿があった。そして、今節のホームゲームへ向けて調整を進めるチームメイトの脇で、目に見えない病と闘う辛さを最後まで見せることはなかった――。
大卒3選手が加入した今季、一学年下の山本康裕を含めラインナップには20代前半のプレーヤーが一気に増えた磐田。ここに前田遼一、駒野友一、那須大亮といったアテネ世代、年を重ねるごとに輝きを増し続けているベテラン・川口能活らが上手く融合しながらチーム作りを進めてきた。新時代の到来を感じさせる”フレッシュ”なサックスブルーの象徴的な存在であり、欠かすことのできないピースの一つだった山崎の離脱。その知らせは選手達にも届いていた。
「あいつの分まで頑張りたい」。
そう話していたのは金園英学。最初に知った時には言葉にならなかったという。今季加入した大卒ルーキーにとって同い年のライバルは「互いに高め合っていく存在であり、越えたい存在」(同選手)。その言葉からはいつも以上に強い思いを感じさせた。「出た選手が責任を持ってプレーすること」と語っていたのは同じく大卒ルーキー・山田大記。この試合に勝利することこそが背番号25に対する最大のエールになる――。誰もがそう感じている。
また、離脱者が出たという事実が異なる立場にいる者達にとって好機となる場合もある。酷な言い方かもしれないがそれはこの世界の常だ。事実、今季開幕前に西紀寛が右足アキレス腱断裂で長期離脱を余儀なくされているが、左MFを巡るポジション争いを制した山田がシーズン序盤からスタメンに定着。実戦経験をコンスタントに積み重ね、今季これまで4得点をマークしている。いわゆる”不動”な存在である背番号11の離脱がなければ彼がここまで早くブレイクすることはなかったかもしれない。今回も同じことが言えるのではないだろうか。山崎の離脱を乗り越えるだけのバイタリティーがこのチームにあることを信じたい。山崎の離脱はチームにとって痛手であることに変わりはない。ただ、18名のメンバー枠に空きが一つ生まれることも確かだ。その意味では船谷圭祐、菅沼実、荒田智之といった面々に期待したい。上と下の年代に挟まれる形となっている彼ら中堅層が今こそ奮起する時だ。
対するアウェイ・浦和もこの一戦に対する思いは強いだろう。前節、川崎Fに2-0で勝利し、今季初の連勝を懸けてエコパスタジアムに乗り込んでくる。今、彼らの攻撃を牽引しているのがチームトップの6得点をマークしている原口元気だ。前節も先制点を奪うなどチームの勝利に貢献。今節も鍵を握る存在となるだろう。この試合、彼に課せられる最大のタスクは磐田の右サイド・駒野友一の攻略である。磐田の攻撃はこの男から始まる。おそらくどのチームと対戦してもチャンスを作り出すことができるだろう。今、それほどまでに状態がいい。現在首位の柏、2位の横浜FMをもってしても駒野の攻撃参加には手を焼いていた。第3節に磐田と対戦した横浜FMはリードした終盤、左サイドに波戸康広を投入する手堅い策を講じてきた。「(磐田の)サイド攻撃はわかっていたが駒野のところは迫力があるし、怖かった」とは木村和司監督の弁である。2-1と勝利したものの、その存在が最後まで脅威となっていた。この試合、左サイドバック・平川忠亮一枚のみで駒野の動きを抑えることはおそらく不可能であり、何らかの対策が必要不可欠となるだろう。だが、原口も守備に追われるようであれば彼“らしさ”は出ない。ならば、持ち前のドリブル突破で対面する駒野を押しきる他にない。縦、中央へのスピーディーなドリブル突破で突破口を見出すことができるか。
それぞれの思いを抱いた両チームが対戦するエコパ決戦。両者のカラーが激しくぶつかる好ゲームを期待したい。
■この試合注目のHOT BALLER:金園英学(磐田)
以上
2011.07.16 Reported by 南間健治















