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【J2:第21節 熊本 vs 富山】レポート:クラブ史上最多25,005人の大観衆の前で逆転勝ちはならず。熊本は3試合連続引き分けだが6戦無敗で、勝点を積み上げ続けている。(11.07.18)

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7月17日(日) 2011 J2リーグ戦 第21節
熊本 1 - 1 富山 (19:05/熊本/25,005人)
得点者:22' 苔口卓也(富山)、74' 根占真伍(熊本)
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 結論から言えば、狙っていた形がうまく作れなかった中で、しかも先制されながら追いついて引き分けたという結果は、前向きに捉えるべきだろう。同点に追いついた後には、まだ15分近く時間が残っていながらDFのチョ ソンジンを前線に送り、(結果的には奏功しなかったものの)トリプルタワーのパワープレーで何がなんでも勝ち越し点を奪いに行く姿勢は見せた。熊本は3試合連続引き分けとなったが、順位は5位をキープ。ただ、こういった試合で勝ちきれるようになることが、おそらくこの先、昇格を争うグループに加われるかどうかを分ける低くないハードルである。

 このゲームにあたっての狙いは、高木琢也監督も話しているように、相手のシステムとディフェンス時の動きを踏まえて「揺さぶりをかけてそこから縦に入れる」こと。それによって、富山のポジションにギャップを生むことだった。しかし立ち上がりは富山のプレッシャーを避けてかロングボールを前線に入れる場面が目立つ「ラフな」(高木監督)展開に。
 そうした時間帯が15分ごろまで続き、ようやく落ち着いて動かせるようになり始めた矢先の22分、富山があっさりと先制する。GK飯田健巳の素早いスローイングから右のタッチライン沿いを駆け上がった大西容平が運んでDFラインの背後へグラウンダーの丁寧なパス。そこへ「大西くんと目があった」という苔口卓也が抜け出し、ブロックに出てきたGK南雄太も届かないファーポストギリギリを狙うと、ボールは苔口が描いたままのコースでゴールに吸い込まれた。

 熊本は後方で動かしながら縦に打ち込むタイミングを計るものの、両サイドの武富孝介、大迫希がFWと連動して斜めに入り込む動きが少なく、「スペースを広げることはできていたと思うが、選手間の距離が遠く、ロングボールに頼ってしまった」(根占真伍)。これに対して、富山の最終ラインも加入後初先発の福田俊介が対人プレーの強さなどを発揮。熊本のFWにいい状態で収めさせず、さらにボールを奪っても早めに前に預けることを徹底していたため、熊本はおのずとFWと中盤が離れてしまう。いつにも増して球際での激しさを見せていたエジミウソンを中心に、ボールこそ熊本の方が保持していたが、前半のシュートは先制の場面となった苔口の1本のみだったにも関わらず、むしろ富山の方が守備をベースにゲームの流れを握っていたと言える。

 前半に関しては、バランスを多少崩してでも前に仕掛けるような、言わばリスクを負ったチャレンジが少なかった印象がある。後半に入ると熊本は52分に大迫に代えて仲間隼斗を投入。さらにハーフタイムにサイドチェンジを意識づけたことで、両サイドを起点に前半よりもいい形を多く作れるように。74分の同点の場面は、左の原田拓からのサイドチェンジを受けた市村篤司がクロスを送り、長沢駿が合わせたこぼれを仲間がつないで根占が決めたもの。大きな展開と細かい揺さぶり、そしてゴール前に厚みを出せたことが得点につながった。
 その後はお互いに交代カードを切り、前述したように熊本は3トップにして逆転を狙うが、富山の守備陣も中央はしっかりと閉じてこれに対応。結局スコアは動かずにタイムアップを迎え、15節と同じ展開で2戦連続引き分けという結果に終わった。

 富山にしてみれば、安間貴義監督も言うようにアウェイ2連戦での勝点4は「悪くない」結果。内容を振り返れば、攻撃面ではあまりいい場面を作れなかったものの、守備においてはある程度の手応えを得たのではないか。安間監督が会見でも触れているように、得点後に見せたチームとしての一体感をもって、次節のホーム水戸戦に臨みたいところだろう。
 一方の熊本は、富山のプレッシャーにやや気圧された感もあり、また前回の対戦同様にミスでボールを失う場面も多かった。さらに言えば、富山のシステムと対峙した際に生じるズレを生かすような前線の流動性も不足。失点場面の改善はもちろんだが、「ちょっとしたプレッシャーの中でも、もう少しボールをつなぐことをやっていかないと、いい光というのはたぶん見えてこない」と高木監督は言う。

 次節は首位となったF東京に国立競技場で挑むが、1週間後だけでなくさらに先を視野に入れ、追いつく力を勝ち越す力、勝ちきる力へと昇華させたい。関係各所の協力やスタッフの尽力で、この日の観客数は25,005人とクラブレコードを実現したが、もう1段ステップアップすることで、その数字も再び書き替えられるはずだ。

■この試合のCOOL BALLER:エジミウソン(熊本)

以上

2011.07.18 Reported by 井芹貴志
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