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【J2:第21節 湘南 vs 千葉】レポート:らしい姿を取り戻した湘南、勝利はさながら「夏の陣」。敗れた千葉は首位陥落。(11.07.18)

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7月17日(日) 2011 J2リーグ戦 第21節
湘南 2 - 0 千葉 (19:03/平塚/9,340人)
得点者:17' 大井健太郎(湘南)、44' 中村祐也(湘南)
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「ボールを受ける動きはしているが、相手がマークしやすいところで受けている場面がこれまでは多かった。監督が機動力の大切さを話しているように、ゴールに直結する動きや相手が嫌がるスペースに飛び込んでいくことが大事。ポゼッションにこだわり過ぎるのではなく、ゴールに直結する攻撃、自分たちのよさをもう一度思い出してプレーしたい」

千葉との一戦を前に、坂本紘司はこんなふうに語ったものだ。また松尾直人は、「ピッチに立った選手がやるべきことを共通して理解し、まとまって戦うことが大事」と話している。激しい攻防から先制点を奪い、追加点を挙げ、無失点に抑えたこの日の湘南の戦いぶりは、彼らの言葉にまさしく直結していた。

1トップのオーロイに当て、深井正樹や米倉恒貴らがフィニッシュを狙う千葉に対し、湘南もセカンドボールに集中し、あるいは体を投げ出しゴール前を塞ぐ。ボールを奪えば相手の裏を見る。2トップの中村祐也と佐々木竜太の動き出し、そして機を捉えた松尾の配球がとりわけ目を引く。共通理解に裏打ちされたパスや動き出しには迷いがなく、その一つひとつが潔い。

試合が動いたのは17分のことだ。リスタートから右サイドの鎌田翔雅がクロスを送る。GKが反応するも、攻め残っていた大井健太郎がこぼれ球に食らいついた。第一子を授かったばかりのキャプテンは戦前、「自分たちが先に点を取ってゆりかごができたらいい。次の試合でできたらベストですね」と柔和な笑みを浮かべたとおりに、自らの右足で願いを果たしてみせた。

一方、千葉の米倉は振り返っている。「立ち上がりは自分たちのサッカーができていたが、早めの時間帯に失点したことで、バタバタして自分たちでリズムを崩してしまった」。かたやリードした湘南は、2トップに始まる連動したディフェンスが機能し、相手から判断を奪っていく。ゲームを支配するという今季のテーマを守備でも体現し、ビルドアップを容易には許さない。38分にはボール奪取からハン・グギョン、坂本、中村と中央を縦に結び、佐々木がフィニッシュに持ち込む。ゴールに直結する軌道だ。そして44分、再びハンがスルーパスを狙い、オフサイドラインをきわどく抜けた中村が、らしく冷静に枠を捉えた。「足元に速いボールが欲しいと、練習からグギョンに話していた。グギョンに感謝です」と、出場4試合で3得点の必殺仕事人曰く。試合を優位に進める追加点をチームにもたらした。

2点のビハインドを負った千葉は後半、セットプレーやクロス攻撃で相手を押し込んでいく。米倉がサイドネットを揺らし、オーロイもヘッドでゴールを狙う。反面、前半から続く湘南のディフェンスの成果もあったろう、この日の千葉はミスが散見され、自らリズムを失する場面も目についた。逆に湘南は、シュートブロックをはじめ球際で踏ん張り、運動量も絶やさない。GK西部洋平も好守で支えた。そうして最後まで主導権を譲らず、オーロイのヘッドが枠を外れたところで長い笛を聴いた。

試合後、千葉の深井と米倉はともに、リードを許してからの攻撃の工夫という課題を挙げた。第9節徳島戦以来の無得点、そして7戦ぶりとなるこの日の敗戦を、さらなる前進の岐路としたい。

一方の湘南は7戦ぶりの勝利を手にした。連敗の渦中、反町康治監督が絞った言葉が思い出される。「アウェイの借りはホームで必ず返す」。果たしてゲームを主導したその背景には、意識の共有と最後まで落ちない機動力があった。もちろん、あるとき指揮官が語ったように、サッカーは続いていく。「次が大事」と松尾は語り、西部は「これから逆襲していかないと」と口元を引き締めた。またチームがスタジアムを後にする間際、斎藤誠一GKコーチも口にした。「これからです。今日が始まり」。久々の勝利に浮かず立ち止まらず、彼らの目は、続く次へとすでに向けられている。らしい姿を取り戻した湘南の、逆襲の夏が始まった。

■この試合のCOOL BALLER:中村祐也(湘南)

以上

2011.07.18 Reported by 隈元大吾
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