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★「PRIDE OF 中四国」特集ページ
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前節、J2昇格後最多となる5得点を挙げ、草津をアウェイで5-0と下した鳥取。5試合ぶりの勝利を手にして迎えるホームゲームは、J2に所属する中四国の4クラブが地域の誇りを懸けて戦う『PRIDE OF 中四国』の徳島戦となる。過去2戦2敗と、近隣のライバル対決で勝点1すら奪えていない鳥取としては、現在の勢いを持続させた上で、初の勝点、それも勝点3をつかみ取りたい一戦だ。
前々節まで1分3敗と失速していたチームが、草津戦で突如ゴールラッシュを披露した背景には、それまでの4-3-3から4-4-2への変更と、選手起用の変化があった。特に光ったのは、2トップの一角で今季2試合目の先発となったハメド。切れ味鋭いドリブル突破やパス、シュートで草津ディフェンスを何度も切り裂き、最初の4得点すべてに絡むと、最後は自らJ初ゴールを決める出色の出来。これまでは交代出場で流れを変えるスーパーサブとしての起用がほとんどだったが、チャンスを生かし、自らの実力を証明した。
ハメドを2トップの一角で先発起用した4-4-2は、5月22日の13節・水戸戦でも採用されている。このときは先制しながらも追い付かれ、1-1で引き分けたものの、内容的には負けゲーム。4-3-3ではうまく機能していた、守備のバランスが崩れてしまったことが大きな要因で、以降は試合開始時点で4-4-2が採用されることはなかった。だが今回は「前線からハメドとウメさん(2トップのパートナー、梅田直哉)が良い感じで相手の動きを見てくれた。ファーストディフェンダーが決まれば、後ろもしっかり守れる。そこがうまくハマったと思う」と実信憲明が振り返ったように、チーム全体の守備が従来のレベルを保った上で、攻撃陣もしっかり結果を残した。
今節も4-4-2は継続となりそうだが、中盤の顔ぶれには変化がありそうだ。ボランチは、警告累積による出場停止が明けた服部年宏と、前節でその服部の穴を埋めた三浦旭人がコンビを組む見込みで、守備が持ち味の2人の併用には、徳島の攻撃力への警戒もうかがえる。しかし、松田岳夫監督は草津戦を振り返って「ボールを奪う位置が低いので、そのままプレッシャーをかけられて、攻撃のときに前にうまく進めないときもあった。もっと高い位置で奪えれば、ウチのボールポゼッションも、もっと効果的になっていくのかな、というイメージができた」と語っており、あくまでも積極的な守備で主導権を握り、効果的な攻撃につなげていきたい考えだ。
その草津戦では、リードを広げた終盤にセットプレーやカウンターから多くのピンチがあった。それだけを見れば、試合運びという点で課題を残したように見えるが、松田監督は「しっかりボールを回して、楽に試合を締めればいい、という風にするのではなく、90分間フルにゴールを目指しながら、どうなるのかを試したかった。結果的にそれが、相手に攻められることにつながったけど、ウチがレベルを高めるためには必要な機会だったのかな、と思う」と語り、攻撃姿勢を貫いたことを前向きに捉えている。いずれにしても徳島戦が、鳥取が十分なリードを奪い、余裕を持って時計を進めるような状況になるとは考えにくい。チームのベースである高い守備意識で徳島の攻撃を封じた上で、チャンスを確実に決めていくことが勝利への道だろう。
徳島とはアウェイでの今季開幕戦で対戦し、0-1で敗戦。中断期間中の4月2日にはチャリティーマッチで対戦し(会場は愛媛・ニンスタ)、こちらも1-2で敗れた。さらにさかのぼれば昨年の天皇杯2回戦でも対戦し、1-2で敗れている。服部は「今回は勝ちたいけど、徳島は力があるし、100パーセント以上の力でぶつからないと戦えない。負けたくないという気持ちが大事になってくる」と言葉に力を込め、松田監督も「同じ相手に何度も負けられない」と闘志を燃やす。徳島戦は『鳥取市ホームタウン・デイ』として、鳥取市のすべての小中学生が無料招待されるほか、鳥取市に在住・在勤の方にはチケットの特別割引があり、これまで以上の観客動員が期待されている。さらに、株式会社Peebaが発行しているフリーペーパー『鳥取美少女図鑑』とのコラボレーションで誕生したPRユニット“GAINARE GIRL(ガイナーレガール)”のお披露目も。夏休み初のホームゲームでもあり、ぶざまな戦いを見せるわけにはいかない。
徳島戦の連敗ストップへ、『PRIDE OF 中四国』初勝利へ。『COOL BALLER』として勝利へのキーマンとなるのは、やはりハメドだろう。今週の練習でも好調を持続しており、持ち味の突破力で攻撃をリードしたい。前述の今季初先発となった水戸戦の前には、「ゴールを決めることができたら、(母国のコートジボワールにちなんで)アフリカのダンスを見せるよ!」と意気込んでいたが、不発に終わった。2試合連続ゴールで『公約』を果たすことができるか?
■この試合注目のCOOL BALLER:ハメド(鳥取)
以上
2011.07.22 Reported by 石倉利英













