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【J2:第22節 鳥栖 vs 京都】プレビュー:狙いはただ一つ!先制点をあげるのみ。気持ちをひとつにそれを死守することが勝利への条件。前節完勝の京都を迎え撃つ。(11.07.24)

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7月24日(日)J2 第22節 鳥栖 vs 京都(19:00KICK OFF/ベアスタチケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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今節のプレビューは、数値に関する問題から入らせていただきたい。お時間のある方はじっくりと今季の戦い方を振り返りながら、無い方はそのまま流して呼んでいただきたい。

鳥栖はここまで6勝5分(5敗)。まずは、このうちわけはいかなる内容だっただろう。それは、先制点を奪った試合は、5勝1分と圧倒的な勝率を誇る内容である。逆転勝ちは、第11節(5月8日ベストアメニティスタジアム)の大分戦で、アディショナルタイムに2得点を奪った1試合だけである。
次に6勝目をあげてからの勝率は、いかがなものだろう。第18節(6月25日ベストアメニティスタジアム)で岐阜に2−0と勝利してから、約1ヶ月間(4試合)に勝利がない。
次に、先制点を奪って引き分けた試合の内容はどうだっただろう。第15節(6月4日ベストアメニティスタジアム)で徳島に終了間際に追いつかれた試合だった。
最後にそれから戦績はどうなっているのか。1勝4分3敗と開幕からの勢いが完全に失せてしまっている。言い換えると、あの徳島線での終了間際の1失点から、鳥栖の勢いに陰りが見え始めているといえるのではないだろうか。その試合以降で先制点をあげたのは、岐阜戦で勝利した試合のみで、それ以外は先に失点しているか、無失点に抑えて無得点で引き分けているのである。

サッカーの世界では、先制点は絶対に有利に戦うための必須条件であることは誰でも知っている。相手チームもその先制点を奪うために全力でプレーをしてくる。ならば、今の鳥栖で先制点を奪うにはどうしたらいいだろう。尹晶煥監督も、「先制点を取って有利に試合を進めたい」(7月20日北部グラウンド練習後)と考えている。今週の練習内容も、ボールをポゼッションしながら相手の隙を突いてシュートで終わる練習を繰り返した。MF早坂良太も、「鳥栖は、先制点を取ると絶対的に強い。自分たちのペースもつかみやすいし、この時期の戦い方では、先制点の持つ意味も大きい」とその必要性を語る。京都は、3−4−3と中盤が厚く、前線にパワーを持った選手を配置しているチーム。数的には、中盤での争いでは分が悪い。相手の中盤の選手とDFの間やDFの裏を突いてシュートで終わることが望まれる。そう考えると、今週の鳥栖の練習は理に適っている。ボランチに入るMF岡本知剛からの縦パスや、CB木谷公亮からのサイドチェンジのパスが出始めると、鳥栖のペースになりそうだ。後は、サイドに入る早坂良太や金民友の個人技での突破や、サイドDFの攻撃参加でチャンスの回数は増えるだろう。得点がなかなか奪えないときは、シュートチャンスを増やすことしかないのだから。

京都は、前線にパワーを持った選手が多いチームである。ドゥドラの個人技には要注意である。前節は途中出場したFW久保裕也は、スピードとゴールへの貪欲さは誰にも負けていない。試合開始直後から、ドゥドラが鳥栖のDFを引っ掛けまわし、鳥栖の足が止まりだした頃からFWに久保裕也が入る展開になれば、京都の流れといっていいだろう。京都も先制点をあげると、4勝1分1敗となかなかの好勝率である。お互いに自分たちのペースで戦うためには、両チームとも先制点が是が非でも欲しいものである。

先制点の重要性だけを列挙したが、先制点をあげるだけで100%勝てるとは言い切れない。最後に、GK室拓哉のコメントを紹介しておきたい。「今、鳥栖の失点が少ないのは、前線の選手が前から頑張ってくれているから。点を取るために前線から守備をしているからこそ、負けない試合もある」得点が少ない鳥栖だが、失点も少ないのが現状。「みんなの気持ちがひとつになっている」(尹晶煥監督/鳥栖)からこそ、今節の勝利で再び上位で争うきっかけにして欲しい。

得点は相手の失点であり、失点は相手の得点である。当たり前のことだが、ボールがどちらのゴールに入るかでその状況は一変する。ある選手の言葉を紹介したい。「試合中で、ゴールを奪うことが一番パワーを必要とする」。最大限の力を持って奪いに来るゴールを守るには、それに匹敵する力(いや、それ以上かも)が必要である。
1点をめぐる攻防、1個のボールを奪い合うコンタクトプレー、優位なスペースを確保するための駆け引き。どれもサッカーの醍醐味である。サッカーは、90分間休むことが許されないスポーツでもある。

■この試合注目のCOOL BALLER:早坂良太(鳥栖)

以上


2011.07.23 Reported by サカクラゲン
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