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【ヤマザキナビスコカップ 福岡 vs 磐田】プレビュー:プロの意地にかけて勝たなければいけない試合。福岡は2点差を覆すべく磐田を迎え撃つ(11.07.26)

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7月27日(水)ヤマザキナビスコカップ 福岡 vs 磐田(19:00KICK OFF/レベスタチケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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生き残りをかけた大一番・第6節の山形戦で、福岡は厳しい現実を突き付けられた。攻守にわたって解決すべき課題はある。個の能力も上げなければならない。しかし、それ以上に、チームとしての成熟度が上がらないところに大きな問題点が存在している。あのゴールが決まっていれば。あのゴールを防いでいれば。もちろん、そういう考え方もあるだろう。しかし、チームとしてどのように攻め、どのように守るかといったベーシックな部分が確立できなければ、思うような勝点を積み重ねることは難しい。
しかし、ただ悔やんでいるだけでは何も解決はしない。自分たちの足元を見つめなおし、やれることではなく、やるべきことを整理し、それに取組み、その成果を試合で見せ続けなくてはならない。中2日で迎えるヤマザキナビスコカップでは修正に割く時間はほとんどないが、それでも、何かが変わっているところを見せ、勝利を手にしなければならない。その積み重ね以外に、未来に向かう扉をあけることはできない。

そして、ヤマザキナビスコカップ1回戦第2戦で、福岡はレベルファイブスタジアムに磐田を迎える。今シーズンはすでに3回対戦して3敗。チームにとっても、サポーターにとっても、顔も見たくないチームというのが本音かもしれない。
初対戦は第12節(5/12 /jsgoal_archive/game/2011/20110100010120110521.html )のアウェイでの戦い。立ち上がりからアグレッシブに前に出てくる磐田に対して福岡は防戦一方。開始直後の5分に先制点を許すと、32分、35分と立て続けにゴールを奪われて前半だけで0−3。その流れのままに後半開始早々の49分にも4点目を許した。終了間際の86分に岡本英也が1点を返して意地を見せたものの、まったくいい所を見せられないままに敗れた。ただ、ただ、磐田の強さを思い知らされた一戦でもあった。
2度目の対戦は6月5日に行われたヤマザキナビスコカップ1回戦第1戦(ヤマハスタジアム /jsgoal_archive/game/2011/20110020060220110605.html )。初対戦時の反省から、立ち上がりから前へ出ようと試みた福岡だったが、高いテクニックをベースにした流れるようなパスワークを信条とする磐田は、難なく福岡のプレッシャーをかわして主導権を奪取。13分には最終ラインとGKの連係ミスを見逃さずに山崎亮平が先制点を奪った。そして、ここからは、まるで1−0のままで良いと言わんばかりのサッカーで磐田がゲームをコントロール。そして63分に追加点を奪って、そのまま2−0で試合を終わらせた。後半は福岡がボールを支配する時間が増え、シュート数も磐田の4本に対して10本と、数字の上では福岡が優位に試合を進めたが、決定機は作らせてもらえなかった。磐田に初対戦時のような圧倒的な迫力はなかったが、余裕を漂わせながら巧みにゲームをコントロールする姿に、第12節の戦いとは違った強さを感じさせられた。

3度目の対戦は、ホーム・レベルファイブスタジアムで戦った第18節( /jsgoal_archive/game/2011/20110100010520110625.html )。「同じ相手に3度も負けるのはプロとしてあってはならないこと」(丹羽大輝)と、福岡は高いモチベーションで臨んだが、この試合で磐田が見せたのは、にくいばかりの試合巧者ぶりだった。6月の連戦の最中に行われたこの試合は互いに疲労が残る試合。磐田にはこれまでの切れ味はなく、立ち上がりから福岡がボールを持って進める展開。しかし、磐田は17分にCKから先制すると、ブロックを作って堅固な守備ラインを形成。福岡にボールを持たせるものの、決してチャンスは与えない。そして43分にカウンターから2点目を奪うと、その後は、より守備意識を高めて勝利を手にした。磐田が放ったシュートはわずかに3本。だが、福岡との間にあるチーム力の差を思い知らされる試合だった。

そして明日、福岡は磐田と4度目の戦いを演じる。プロの意地として絶対に負けられない戦いになる。夏場の連戦の中ではコンディションが最優先。互いに多少のメンバーの入れ替わりがあるものと思われるが、それでも磐田は磐田。基本的な戦いに変わりはないだろう。ボールをポゼッションしながら、そのボールを1人、2人と追い越して前線に飛び出し、さらに出来たスペースに別の選手が飛び込んでくる。そこをどう抑えるか。それが勝利への最大の鍵になる。そして2回戦進出を果たすために必要なのは3点差での勝利。相手を抑えつつ、いつ攻撃のスイッチを入れるのかも大きなポイントだろう。

明日は真夏の夜の熱戦。熱く、激しく、そして勝利だけを目指して福岡は磐田を迎え撃つ。

以上


2011.07.26 Reported by 中倉一志
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