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【J1:第19節 広島 vs 清水】プレビュー:公式戦5試合連続未勝利だが内容は向上中。指揮官の不在の紫軍団、日本平のリベンジに燃えるオレンジ戦士を迎え撃つ。(11.07.30)

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7月30日(土)J1 第19節 広島 vs 清水(19:00KICK OFF/広島ビチケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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ペトロヴィッチ監督がいない試合を、広島はまたも闘わねばならない。

川崎F戦で就任後初の退席処分を受けてしまった指揮官は、1試合の出場停止処分を受けた。練習の指導はできても、ピッチ横でいつものように選手たちと共に闘うことができない。広島を牽引する「厳父」不在の状況は、2006年の就任以来3試合あったが、結果は1分2敗、2得点5失点という状況に終わっている。やるべきことは選手も理解しているが、有形無形の監督の存在がチームに大きな影響を及ぼしていることは、結果が証明している。

しかも対戦相手の清水は、シーズン当初の不調から脱し、チームが本来持つポテンシャルを発揮しつつある状況だ。新戦力の高原直泰がセンターFWとして機能し、ここまで6得点。高木俊幸や村松大輔といった若い移籍組も成長をとげているし、新外国人選手のアレックスも高原につぐ5得点を記録して今やチームの中心。広島に16年ぶりの日本平での勝利を献上した5月3日当時とは比較にならないチーム力を見せている。ペトロヴィッチ監督も「戦術が浸透してきた。新しい選手たちも馴染んでいるし、コンパクトなチームになっている。個人能力が高い選手も多いね」と警戒心を露にした。

だが「どのチームもウチのサッカーを研究しているし、引いて守って速攻を仕掛けてくる。そういう意味も含め、相手は関係ない」と高萩洋次郎は口にしたとおり、広島の課題は自分たち自身。ここのところ、失点パターンはほとんど同じ。ボールを失った後の速攻でピンチを招き、そのままやられてしまうか、セットプレーに持ち込まれて決壊してしまう。試合の支配率は高まってきているが、この問題を解決しない限り、広島の再浮上はありえない。
ただ高萩に言わせれば、というよりもチーム全体の総合認識として、「速攻を受けるリスクを抑える」対策として「守備的」な意識を強めるのではなく「攻めきる」ことを強く考えている。「もちろん、無理をする時とリスクをかけない時の切り替えは大切だけど、まずはボールを簡単に失わないこと。あとはシュートの精度ですね。川崎F戦もしっかりとチャンスを決めれば勝てた試合。そこに集中したい」(高萩)。

実際、福岡戦を底として、広島のチーム状態は上向きだ。「失点して敗れてはいるが、名古屋戦も川崎F戦も、素晴らしい試合を見せた。結果がついてきていないのは悔しいが、このサッカーを続けることが大切。冷静さを失わず、バランスを崩さないで結果を出したい」とペトロヴィッチ監督は意気込む。先制し、さらに2点目・3点目を追加して息の根を止める。そういうサッカーこそ目指すべき場所であって、そのためにもビッグチャンスを決めることが何よりも重要だ。

名古屋戦も川崎F戦も、チャンスはできている。そこをモノにするためにも、やはりFW陣に期待がかかるだろう。広島が誇る佐藤寿人・李忠成の黄金ストライカーコンビに高萩やムジリ、森崎浩司らが加わった強烈なアタッカー陣がネットをゆらしてこそ、チームに勝利がもたらされる。ただ、佐藤や李もゴールは生んでいるものの、チャンスの数と比較すれば物足りない。川崎F戦後に佐藤が語った「決められなかったことが(敗戦の)全て」と自分を責めるような言葉が、その現実を象徴している。
「1点だけで終わらず、2点・3点と積み重ねれば、いいだけのこと」と李は鋭い視線で言葉を放つ。「もちろん、難しい。でも、自分が2点でも3点でもとればいい。それだけの選手になればいい。動けてきているし、コンディションもあがっているわけだから」。

ゴール前に顔を出せず、シュートも打てなかった時期が続いた二人のストライカーだが、不調は脱しつつあると見ていい。「一つ勝てば、ポンポンといく。変われると思う」と李の表情には自信にあふれる。もちろん、清水の球際に強い守備や小野伸二のパスを起点とする速攻、さらに日本代表候補に選出された太田宏介のサイドアタックは、間違いなく脅威。そこを突き崩して勝利できれば、広島にとってのジャンピングボードとなるはずだ。
「様々なことが続いて厳しい状況ではあるが、選手たちは間違いなく奮起してくれる。今は本当に苦しいが、サポーターの熱いサポートをお願いしたい」
おそらく明日の広島の勝利を誰よりも願っているであろうペトロヴィッチ監督は熱弁する。厳しい暑さの中で闘う選手たちがもっとも必要としているのは、ビッグアーチを埋め尽くすサポーターの声援。熱い声と拍手を糧に、疲れた身体を死力を振り絞って動かして、戦士たちは闘い抜く決意を固めている。

■この試合注目のHOT BALLER:高萩洋次郎(広島)

以上

2011.07.29 Reported by 中野和也
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