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「今の状態は自分たちで招いたもの。もちろん、数字的なことも意識して戦わなければいけない。けれど、ビクビクせず、怖がらず、自分たちのやれることを全力でやり、自分たちの良さを出せるようにプレーしたい」
29日の練習終了後、報道陣に囲まれた篠田善之監督は、穏やかに、そして、一言、一言を確かめるかのように話した。その口調に焦りのようなものは感じられない。しかし、穏やかに話す姿に、むしろ強い決意を感じる。口にすることが大事なのではなく、とにかく結果を出すことが最優先。そんな気持ちがひしひしと伝わってくる。
裏天王山と呼ばれた山形との試合でさえ力の差を感じさせられ、ヤマザキナビスコカップの磐田戦では何もさせてもらえずに完敗。チームは厳しい現実を突き付けられた。しかし、そのショックを引きずっていてはリーグ戦は戦えない。しかも、対する相手は自分ちよりも力のあるチームばかり。いい意味で気持ちを切り替えて、フレッシュな気持ちで試合に臨むことが何よりも大切だ。
改めて説明するまでもなく、迎える名古屋は強敵中の強敵。試合消化数が1つ少ないにも拘わらず首位の横浜FMを勝点4差で追う3位につけ、過去12戦では負けがない。現在は4連勝中だ。シーズン当初は勝ちきれない試合が続いたが、その後の成績は、昨シーズンのJリーグチャンピオンの名にふさわしい。
ゴールを守るのは、国際Aマッチ77試合出場を誇る楢崎正剛。その前に、田中隼磨、田中マルクス闘莉王、増川隆洋、阿部翔平の4人が並ぶ。高さと強さを武器にゴールに壁を作る闘莉王と増川を崩すことは難しい。中盤を構成する3人はダニルソン、中村直志、藤本淳吾。そして前線には、身長194センチのケネディを中央に、右に小川佳純、左に玉田圭司が控える。それだけではない。ベンチに目をやれば、抜群のスピードを誇る福岡県出身の永井謙佑を筆頭にそうそうたるメンバーが顔を揃える。「注意するのは全員」(篠田監督)というのも当然のことだろう。
最大の特徴は高さと強さ。ケネディを筆頭に、闘莉王、増川らが空中戦で見せる迫力はJリーグでも右に出るチームはいない。ただし、それだけではないのが今年の名古屋の強み。中でも、現在9得点を挙げて得点順位でハーフナー・マイク(甲府)と並ぶ1位にいる玉田は要警戒。「あそこにボールが収まると怖い」(丹羽大輝)、「得点能力だけではなくボールも捌けるし、変化をくわえている」(篠田監督)と話す。
それでも、今の福岡に求められているのは勝利。互いの間に個の能力の差があるのは事実だが、J1残留という目標を果たすためには、ホームで勝点3を積み上げなければならない。前回の対戦は2−5の敗戦。そのスコアが示すように、点の取り合いになったら勝ち目はない。失点を最小限にとどめ、チャンスを確実にゴールに結びつけることが、福岡にとっての勝利の条件。「力で劣るのは間違いない。そこを組織で守るような形でやっていかないといけない。いかに1人、1人の守備範囲を広くし、お互いにカバーできる範囲をどれだけ広くできるかがポイントになる」と成岡が話すように、まずは、組織で守ることが最低条件になる。おそらく、福岡が作るチャンスはそれほど多くはない。先制点を奪われれば、一気呵成に名古屋が攻めたててくることも容易に想像できる。まずは先制点を奪われないように、守備面でどれだけ粘ることができるか。それが勝利への最初の一歩になる。
その上で、いかに素早く攻撃を仕掛けられるか。ダニルソンのワンボランチで守る名古屋の中盤はスペースがあり、バイタルエリアへの侵入は可能なように思える。問題はそこから先。個の強さを武器に相手を待ち構えて守る名古屋の最終ラインを崩すには、体制を整えさせずに攻めきるプレーが求められる。最近の試合では、成岡にボールを預ける場面が少なくなってきているが、攻撃に緩急のリズムをつけながら、ここぞという時には素早く成岡に預けたいところだ。
難しい試合であることは間違いない。しかし、勝たなければ何も始まらない福岡にとって怖いものはない。選手たちも、強敵・名古屋を破れば大きな自信になると前向きに捉えている。そして、どんな時でも選手たちを後押し続けるサポーターのために、福岡は、胸に秘めた想いを形にするためにピッチに立つ。
■この試合注目のHOT BALLER:玉田圭司(名古屋)
以上
2011.07.30 Reported by 中倉一志















