7月30日(土) 2011 J1リーグ戦 第19節
横浜FM 2 - 1 大宮 (19:03/日産ス/21,214人)
得点者:36' ラファエル(大宮)、53' 大黒将志(横浜FM)、65' 大黒将志(横浜FM)
スカパー!再放送 Ch185 7/31(日)深02:00〜
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「ヨコハマ、サイコー!」
殊勲の2ゴールを決めた横浜F・マリノス大黒将志が、お立ち台で少し照れながらもそう叫ぶ。また、ゴール裏に向かって、誇らしげに何度も左胸のエンブレムを叩いて見せた。「俺はトリコロールの一員なんだ」と強調するかのように――。ファン・サポーターは、大黒コールの大合唱で応える。2011年7月30日、本当の意味での「横浜FMの大黒」が誕生したのかもしれない。
試合結果は、2−1で横浜FMが逆転勝利。
「ボールをよく動かして上手く攻めていったところが、久々に良かった」(横浜FM・木村和司監督)
「ゲーム内容が良くなかった。もう少しボールを動かせると思ったが意外とできなかった」(大宮アルディージャ・鈴木淳監督)
コメントを読み比べると、結果は順当なように思われるだろう。だが、実際はそうでもない。大黒という本能のストライカーがいなければ、違った結果を招いた可能性もあった。
特に前半、10分過ぎから大宮ペースでゲームは進む。前線から引いてボールを受けるラファエルが高次元のボールタッチで、大宮の攻撃を描く。ポストプレー、スルーパスなどで、多彩な攻撃を仕掛ける。敵将も「ラファエルがボールをもつと何かが起こりそうだった」というほど、オレンジの長身FWは存在感が際立っていた。
さらに自らゴールを強襲。36分、サイドチェンジで相手を揺さぶり、横浜FMの守備の対応がやや遅れたところで、中央の上田康太が速いハイボールをゴール前へ。走り込んだラファエルが頭でミートし、先制ゴールを奪ったのだ。
この一戦に、大宮は中6日、横浜FMは中2日の日程で臨んでいる。また、横浜FMにとって大宮は苦手な相手。それらマイナス要因を考えると、横浜FMの苦戦が予想された。
しかし、後半は横浜FMがイニシアチブを握る。それは「守備の力」が大きいのでは。最終ラインの栗原勇蔵、中澤佑二が堅いのは言うまでもないが、ワンボランチ小椋祥平の守りも出色だった。インターセプトを連発し、高い位置でのボール奪取に何度も成功。彼が軸となり、守りが安定したことで、逆転劇のシナリオを描くための素地ができた。
そしてFWが、ゴールを決めるべきところで決める。この循環の良さが、今の横浜FMの強さの理由だろう。
もう一つ、強大な武器になっているのが、中村俊輔のセットプレー。53分の大黒の同点弾も中村の左CKから。ニアに飛び込む大黒の頭に合わせた。逆転弾は65分、金井貢史の左クロスを、再び大黒がドンピシャのヘッドで叩き込んだ。その後は、カウンター主体の戦い方で、相手をねじ伏せて首位の座を保持した。
ただし、横浜FMにはツキもあった。
後半の大宮は、2度の決定的なシーンを李天秀が迎えた。逆転された直後には左クロスをフリーでヘッド。終了間際にはゴール前の混戦を抜け出して右シュート。横浜FMにとって、この2本は得点されてもおかしくなかった。
「強い時のアントラーズのように、僕らもそろそろ、いい試合の終わらせ方ができなければいけない」
兵藤慎剛が言うように、高みを目指すためには、やるべきことがまだまだある。
■この試合のHOT BALLER:大黒将志(横浜FM)
以上
2011.07.31 Reported by 小林智明(インサイド)















