今日の試合速報

開幕招待
開幕招待

チケット購入はこちら

J’s GOALニュース

一覧へ

【J2:第25節 熊本 vs 徳島】レポート:繰り返された悪癖。後半立ち上がり、セットプレーの流れからの失点で徳島に敗れ10位に後退した熊本は、点差以上の差をつきつけられた。(11.08.22)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
8月21日(日) 2011 J2リーグ戦 第25節
熊本 0 - 1 徳島 (19:04/熊本/5,345人)
得点者:53' 島村毅(徳島)
スカパー!再放送 Ch183 8/22(月)後06:30〜
totoリーグに投票しよう!
----------
 これで5試合連続である。48分(22節F東京戦)、51分(23節湘南戦)、46分、(3節岡山戦)、52分(24節大分戦)、そして今節の53分。熊本はまたも後半立ち上がりに失点。徳島に敗れて10位となった。まずはゲームの流れを振り返ってみる。

 熊本はエジミウソンと原田拓が出場停止となったのを受け、停止が開けた根占真伍をアンカーに置き、また左サイドバックには7試合ぶりに筑城和人、そして2トップの一角には初先発の田中俊一を起用。一方、徳島も前線にドウグラス、左のサイドに島田裕介、そしてボランチに倉貫一毅と、「2試合勝ちがなかった流れを変えるという意味も含めて」(美濃部直彦監督)前節から先発を変更してキックオフを迎える。試合前に激しく降った雨の影響でスリッピーなピッチとなった状況の中、前節大分戦と同様に田中と長沢駿を中心に積極的なプレスをかけ、立ち上がりは熊本がペースを掴んだ。

 しかし徳島は、「ボールに来るのは分かっていたので、食いつかせてFWの裏とか、自分も斜めの動きでフリーになる場面ができた」と島田が話していたように、トップの津田知宏とドウグラスにこそいい形でボールは収まらなかったものの、島田と衛藤裕も絞り気味に顔を出してテンポよくボールを動かすこと、さらに斉藤大介や最終ラインのエリゼウからの大きな展開で徐々に流れを引き戻す。

 こうした徳島の攻撃に対し、少しずつ対応が遅れ始めた熊本は結果として「ボックス付近でのファウルが非常に多い」(高木琢也監督)状況に。それでも南雄太の好セーブなどで凌いでいたが、19分と27分、33分にドウグラス、31分にはエリゼウと、精度の高い島田のキックに合わせて入ってくる選手にフリーで打たせてしまう場面は、前半から何度か目についていた。

 そして迎えた後半立ち上がりの53分、徳島が均衡を破る。約30mの距離から島田が放った低い弾道のフリーキックは、壁を抜けて枠内へ。南が一度は弾いたが、これを拾ったドウグラスが深い位置で粘ってゴール前を横切るマイナスのクロスを送ると、ファーサイドに詰めた島村毅が落ち着いて決めた。

 熊本はこの後、57分に西森正明を下げて片山奨典、63分に田中に替えて武富孝介をピッチへ送り、一時ファビオを前線に。一方の徳島は、65分前後からは無理に前に人数をかけず、ブロックを敷いた守備対応からカウンターで追加点を狙う。熊本も武富らが絡んでサイドから攻め、また87分には根占に替わって入ったソン イニョンが強烈な左足のボレー、5分のアディショナルタイムにも片山が狙う場面を迎えるなど形こそ作ったが、精度も欠いて決めきれず。結局、追いつくことができないまま終了の笛を聞いた。

 徳島にしてみれば、「1つずつの試合の重要性が高まってきた中でしっかりと勝てたのは非常に大きい」という美濃部監督の言葉通り、価値のある1勝。ただこの試合においては、2トップと中盤がうまく連動する場面は少なく、流れから迎えたチャンスは少なかった。とはいえ、そうした中でもセットプレーが大きな武器になっていることは確か。また、アウェイでの3試合ぶりの勝利で勝点3を手にし、勝点では首位F東京と並んで2位をキープしているが、「これからもっとシビアになっていく中で、しっかりと意思統一されたチームになっていかないと昇格はできない」(美濃部監督)、「内容が悪くても勝ちきるチームにならないと上がれないし、J1を戦う土台はできない」(斉藤)と、緩みはない。より内容を高めることで、昇格のための足固めにつなげたい。

 一方の熊本は、攻守両面で課題が浮き彫りとなった。まず守備においてだが、GKの弾いた後を決められる場面は20節千葉戦、23節湘南戦など過去にもあり、立ち上がりの失点という側面と合わせて、もはや悪癖となっている。高木監督も「本人たちは分かってるし、気づいていないわけじゃない」と述べているが、プレーに現れている以上はまだその意識が低いと言う他なく、守勢の流れをしっかりと切ること、そのためにより集中し、それぞれが責任を持って対応することが必要だろう。

 また攻撃では、攻めあぐねた印象はないものの結果的にシュート数は徳島の半分の9本に終わっている。「前に行く意識が強すぎてロングボール一辺倒になってしまった」とは吉井孝輔の言葉だが、長沢に当ててからの展開はすでに対戦相手には読まれており、無闇に放り込んでもいい形には結びつけにくい。シュートを増やすこととフィニッシュの精度を高めることは当然として、例えばファビオのキープから田中、市村らが絡んで右サイドを崩した12分の場面のように、動きながら相手の守備網を破る形を増やすこと、合わせて中へのアタックにトライする積極性も求められる。

 「ちょっとの差のように見えて、大きな差なのかもしれない」と南は言う。そこを埋めるには時間も労力もかかるが、「しっかりこの負けを受け止めて」(高木監督)、1歩ずつ進む以外にはない。

以上

2011.08.22 Reported by 井芹貴志
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2025/12/21(日) 10:00 知られざる副審の日常とジャッジの裏側——Jリーグ プロフェッショナルレフェリー・西橋勲に密着