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【J2:第4節 京都 vs 愛媛】プレビュー:前回対戦から表情を変えた愛媛を西京極に迎える第4節。京都は京都のサッカーをぶつけるだけ。是非、多くの方に観戦してもらいたい一戦!(11.09.01)

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9月1日(木)J2 第4節 京都 vs 愛媛(19:00KICK OFF/西京極チケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
スカパー!生中継 Ch181 後06:50〜
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第4節、京都は西京極に愛媛を迎える。前回の対戦で2−0と快勝している相手だが、フォーメーションも変わり、幾つかメンバーも変っているため、改めて気持ちを引き締めなければならないだろう。とは言いつつも、駒井善成が「ウチがやるサッカーは変わらない。基本は、自分たちのサッカーを貫いていくこと」と話した通り、京都にとっては自分たちのサッカーをやり切る、これが一番大きな柱になる。

大木武監督は愛媛の印象を聞かれ、「堅実にプレーするチーム。2トップになったこと。ボランチの顔ぶれも変って、そこは守備の意識も高い。そして、サイドが上がってくる」とコメントした。
2トップの齋藤学、新加入の金信泳は力があり、警戒を怠ることができない・・・のだが、では他の選手は怖くないかと問われれば、それは否、となる。
結局は90分間集中して守る。それも、自分たちのサッカーで、主導権を握って自分たちの武器で相手を封じ込める。どの試合も全く変らない。これが、今の京都の大きな柱となる。

引いて守る相手を崩せない、そして、京都がポゼッションサッカーを大事にするチーム、とよく言われるが、それについてはいつも疑問を持つ。
例えば、第20節の栃木戦。栃木はゾーンディフェンスを代名詞とする守備に長けたチームだ。そのチームを相手にボールを前に運べず苦しんだことはなかった。フィニッシュのイメージがなかなか出て来なかったのは事実だが、ボールはしっかりと相手の危険な地域に運んでいた。前々節の札幌戦。相手はかなり伊藤優汰を警戒し守備意識が高かったが、かなりの回数崩している。最近は相手も京都をリスペクトしてくれている印象があるが、攻撃で手を焼いているとは全く思わない。
前節の千葉戦の前半(さらに細かく言うと18分の米倉恒貴の決定機ごろから。それまでは押し込んでいた)、攻撃が停滞したことから、引いて守る相手はやはり崩せない、という印象を与えそうだが、前節の前半は、ごく単純に京都がアクションを起こさなかったからだろう。

そして、ポゼッションについても、バランスを欠く判断だろう。確かに、ポゼッション力はあるだろうし、パスで崩していくことに主眼を置いているだろうが、それだけではない。「ボールを即奪い返す守備」も攻撃のセットになっている。
例えば、左サイドで宮吉拓実が仕掛けたとする。突破出来れば決定機となる。だがもし、ボールをカットされれば・・・、その次の瞬間、安藤淳、または中山博貴、森下俊が即奪い返せば、大きなチャンスになる。この奪い返しの速さも大きな武器で、攻撃なのである。
「ウチのチームは個人のチャレンジを尊重しているし、そのチャレンジから守備にもつなげられている」と話したのは内藤洋平。アクションを起こし相手を崩し、例えミスが発生しても即奪い返しチャンスに替える。このスパイラルにはめれば、相手は精神的にも押込まれる。

これをチームでやっているところはまだ、観たことはない。個人で「奪われたらすぐに奪い返す」プレーをしている選手はよく見かける。例えば、東京VのFW阿部拓馬はその意識が高かった。齋藤学もそうだろう。だが、チームでは、ほとんどないのではないか。
その理由は、ボールに対しそこまで人が集まらないからだろう。サイドを広く、サイドからサイドというサッカーだと奪われた瞬間、守備に入る人数は「奪い切る」人数ではなくなる。せいぜいが「遅らせる」ということになる。ここが京都と他のチームの大きな違いになる。

京都は個性の強いサッカーだ。そこが魅力で、そこが弱点。大いなる武器は京都サッカーを楽しいものにし、逆に、そこからピンチを招くこともある。それも含めて観てもらえればと願う。是非、多くの方にそのサッカーを観てもらいたいと思う。「アクションが多くて面白い」と感じてもらえれば大いなる幸い。
そしてスタジアム観戦について一つ。前節の宮吉の芸術ループシュートの前のプレー、相手のセットプレーのボールを取った瞬間、中継では観られなかったという声を聞いた。スタジアム観戦ならそんなことは一切ありません!(よそ見していて見逃すことはあるが・・・)
木曜日のナイトゲームですが、是非西京極へ!京都の勝利で気分良く過ごせば、翌日の仕事、学校もきっと気分は軽いはず。どうぞ、多くのお客さん、ファン・サポーターで西京極を大いに盛り上げてやって下さい。

以上

2011.08.31 Reported by 武田賢宗
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