今日の試合速報

FUJI XEROX SUPER CUP 2019 fxsc2019 FXSC 1月13日(日)10時〜 一般発売開始!!
FUJI XEROX SUPER CUP 2019 fxsc2019 FXSC 1月13日(日)10時〜 一般発売開始!!

J’s GOALニュース

一覧へ

【J2日記】富山:急がば回れ。地元から育てるという大計(11.09.03)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
(C)赤壁逸朗

カターレと対戦した水橋高校の選手

(C)赤壁逸朗

富山中部高校の生徒たちと一緒に練習する西野選手

(C)赤壁逸朗

合同練習を終えて高校生を激励する安間監督

富山は今夏、県内の高校チームと集中的に練習試合を行った。富山県サッカー協会と連係した高校強化策の一環。「地域の競技レベル向上がカターレの強化にもつながる」という考えからクラブ側が全面協力した。安間貴義監督も「強いクラブになるためには実はこれが一番の早道だと思う」と話す。トップチームで活躍する選手を地元から育てるという遠大な計画が動き出している。

安間監督は6月、富山県からサッカーの強化アドバイザーを委嘱された。「選手や指導者にグラウンドで何かを感じてもらうほうが、話をするよりも効果的」との考えから練習試合による交流を受け入れることにした。「地域全体がレベルアップすれば、いずれ富山からもたくさん良い選手が出せるようになると思う」と期待する。
カターレと対戦することになったのは県高校総体ベスト8以上に進出した各校。U−18プレミアリーグ西日本に参戦する富山第一、昨年の全国高校選手権県代表の水橋だけでなく全国的には無名のチームも含まれている。7月から毎週のように試合が組み込まれた。

トップチームにとって、かなり格下との練習試合に意味があるのか疑問に感じる向きもあるだろう。しかし、安間監督は意に介さない。「うちにとってもメリットがある。うちの現在の課題はイージーミスを少なくすること。高校生を相手に正確なプレーを続けることが、よいトレーニングになる」と説明する。
その言葉に偽りがないことは、試合を見ればはっきりとわかった。試合は30分×3本で行うことが多かったが、必ず1本目には次節の先発候補である主力選手が出場した。キャプテン足助翔は「自分たちでモチベーションをコントロールし、気を抜かずにプレーしなければいけない」と話す。メンタル的な鍛錬にもなると考えていたようだ。試合の意義を選手が理解し、力任せの強引なプレーは皆無だった。対戦した高校の監督は「カターレの選手たちにひたむきさを感じた」「非常に清々しい印象を持った」と口々に話した。

対戦した富山中部の徳原佑馬キャプテンは「カターレの選手たちが、僕らが相手であっても大きな声を掛け合って守備の連係を確認し合っていたのが印象に残った。点を取るつもりで挑んだが果たすことができず、プロの力を感じた」と話す。同校の藤澤昌史監督は「プロとの試合は未知の体験だった。生徒たちは実際にプロ選手と体をぶつけ合いながら、サッカーの本質は同じであり、普段の練習でやっていることの重要さを再認識したと思う。楽しさも感じたのではないか」と話した。

試合後は、若手選手と高校生が一緒になってカターレでは定番の4対2のパス回しの練習なども行った。それぞれのグループで若手選手たちが積極的にアドバイスを送った。「トン、トン、トン。そのテンポで続けよう」「慌てるな。まだパスコースはいっぱいあるぞ」「あきらめるな。最後まで抵抗しろ」。その様子は安間塾ならぬ、西野塾や舩津塾、関原塾といった風だった。水橋の舛田将太郎キャプテンは「学校でも同じメニューをやっているが、カターレの選手はプレーの質が違った。今後、意識して取り組んでいきたい」と話した。
富山工の長谷川一監督は「高校生は3カ月もあれば見違えるほど成長する。対戦して感じた刺激を生かしてほしい。安間さんはこういう方法が遠回りのように見えても近道だと考えている。自分のチームだけではなく広い視野をもって手を差し伸べてくれることに感謝している」と語った。

F東京戦を控えていた先週には、カターレU−15の中学3年生数人が練習に参加。安間監督は、大学生との練習試合でチームの一員として起用し、ベテランの江添建次郎らとともにピッチに立たせた。ここでも「中学生と一緒にプレーすることで、ミスをカバーし合おうという意識が高まる。どちらにとっても有益なウイン・ウインの関係だ」と話した。
チームはこの夏のトレーニングを首位・F東京を撃破する金星に結実させた。同時にクラブとして地域に種を撒く作業も怠らない。
安間監督は高校生たちにこう話した。
「地道にやっていくことを大事にしてください。先を見過ぎるのではなく、今を大事にして、やるべきことを行ってください」

以上

【J2日記】のバックナンバーはこちら

2011.09.03 Reported by 赤壁逸朗
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

テレビ放送

一覧へ

アジアカップ グループステージ
2019年1月17日(木)22:30 Kick off

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2019/01/13(日) 13:00 ♯1 アリアンツ・シュタディオン(オーストリア/ウィーン)