9月11日(日) 2011 J2リーグ戦 第27節
富山 2 - 3 湘南 (18:05/富山/3,103人)
得点者:32' 朝日大輔(富山)、39' 黒部光昭(富山)、54' 臼井幸平(湘南)、72' 田原豊(湘南)、80' 高山薫(湘南)
スカパー!再放送 Ch185 9/12(月)後04:00〜
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湘南が2点差をひっくり返し、3−2で6試合ぶりの勝利を収めた。反町康治監督は「ハーフタイムの『泥臭くいけ』というひと言が効いたのかもしれない」と言う。窮地で地力を発揮した。J1復帰を目指す戦いでも瀬戸際にあったが踏み止まったかたちだ。残り14試合で昇格圏との勝点差は10。今回みせた目覚めが本物ならば十分に届く範囲だろう。
富山はボランチにルーキーのMF酒井貴政が初出場・初先発した。負傷者が多いにもかかわらずチームは好調。今回も成長著しい若手らに託して2年ぶりの3連勝を狙った。湘南はFW田原豊を11試合ぶりに先発に起用。ベテランの力に攻撃の活性化を期待した。
両チームともフォアチェックで高い位置からボールを奪いにいくスタイル。立ち上がりは互角の展開だったが、20分過ぎからは富山が完全に主導権を握った。前線からの連動したプレスが機能し、湘南に効果的なビルドアップを許さない。中盤でボールを奪取し、次々と相手ゴールに襲いかかった。
時間が経つほどにその勢いは増し、順当に先制点が生まれた。32分、MF平出涼がパスカットからスルーパスを送り、左サイドに抜けたMF朝日大輔が左足で決めた。39分にも同じようなかたちのショートカウンターから2点目を奪う。こぼれ球を酒井が拾って左サイドへ。FW黒部光昭が左足できっちりと今季8点目を挙げた。
あまりにも出来が良過ぎたのかもしれない。「前半だけで2−0とリードした体験がなく、後半は勝っていることで慎重になった。今まで通り前からプレスをかければよかったのに、ゴール前に人数がいることで安心しようとして自分たちから重心を下げてしまった」と安間貴義監督。攻めの守備で上位に挑んできたチームが、守りに入って本来のプレーができなくなったとみる。ゲームを掌握していた側に生じた心の揺らぎが、逆転劇を招いた。
酒井は「前半が良かっただけに後半は押される展開も予期して注意はしていた。押し上げが遅くなって徐々に下がってしまった感じがする」と振り返る。選手たちに油断はなかったが「同じリードしている状況でもF東京戦とは雰囲気が違った」(MF大西容平)のは事実だったようだ。反町監督は「富山の足が止まり始めるのが早かった」と話したが、攻め疲れよりも前々から連動していくリズムを失ったことが原因だろう。
湘南は相手の変化を見逃さなかった。田原によると、富山が引き気味になったと感じて選手たちで攻めへの意識をより高めたという。後半が始まって早々の9分に1点を返したのが大きかった。押し込んでDF遠藤航のサイドチェンジからアジエルが右サイドで起点を作ってクロス、ニアに走り込んだDF臼井幸平がヘディングできれいに流し込んだ。
FW高山薫の投入も当たった。後半27分、左サイドを突破してクロスを上げると、田原が頭から飛び込んでシュート。左のポストをかすめて同点ゴールが決まった。そして同35分、高山は遠藤からのロングフィードから自身で仕掛けてミドルシュートを蹴り込み逆転の立役者となった。
富山は惜しくも3連勝を逃したが、今回もチームの成長をまざまざと見せつけた。前半の戦いぶりは今後への期待感をさらに高めるほど秀逸だった。前半42分、DF舩津徹也は中盤でインターセプトするとそのまま攻め上がってシュートを放った。2点リードしてなおアグレッシブに守り、攻める姿勢にスタンドが沸いた。シーズンはまだ3分の1以上を残す。強くなったチームは、好プレーと勝利によってこれから何度でも観客を喜ばせてくれるはずだ。
以上
2011.09.12 Reported by 赤壁逸朗













