☆ヤマザキナビスコカップ特集ページ
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仙台と磐田。Jリーグの歴史の中で、この2クラブには因縁が積み重なってきた。最たるものは2008年末にJリーグを沸かせたJ1・J2入れ替え戦だろう。この時は1勝1分の磐田がJ1に残り、涙を飲んだ仙台は悔しさをバネに翌2009年のJ2で優勝、J1の舞台で磐田と再戦する権利を手にした。
そして2010年は、リーグ開幕戦でこの2チームが激突。仙台はヤマハスタジアムで雪辱を果たし、ユアテックスタジアム仙台で迎えた第30節でも3-0で勝利した。しかしJリーグヤマザキナビスコカップでは、クラブ史上初の準々決勝進出を果たした仙台は磐田に勝利できず。一方、仙台を退けた磐田はその後進撃を続け、優勝を飾った。
この2者が今年も、ヤマザキナビスコカップの場で激突することになった。仙台ホームから始まる一戦に2008年の入れ替え戦を思い出す人もいるだろうし、2002年や2010年の同大会での戦いを思い出す人もいるだろう。今季のリーグ戦で既に対戦を終え、それぞれ3-3(第11節@ユアスタ)、1-1(第23節@ヤマハ)と引き分けたこの2チーム。ホーム&アウェイでのノックアウト形式で、今度こそ決着をつけたいところだ。
1点をめぐる駆け引きが熱いホーム&アウェイの戦いにおいて、ここでは両チームで最もゴールに近いところに位置するFW陣に注目したい。
まずは、アウェイゴールを奪いにユアテックスタジアム仙台に乗りこむ磐田から。残念ながらパワーファイター・金園英学を負傷で欠くこととなってしまったが、その分は技巧と速さでカバーする。直近のリーグ戦第25節・清水戦で復帰した前田遼一は、この試合でも決勝点をマークするなど、あらためてエースの力を証明。数々の大舞台を経験してきた彼は敵地でも臆することなくボールをおさめ、攻撃を引っ張るに違いない。そして前田とともに前回大会で大活躍した山崎亮平にも期待がかかる。第23節での仙台戦では45分で退いてしまったが、第11節の対戦時には堅守・仙台守備陣を足でかき回し、豪快なゴールも決めている。
そして迎え撃つ仙台の2トップも調子を上げている。第25節甲府戦で先制点を決めた太田吉彰は「自分自身、(第10節以来の点を)取れてホッとしているし、また序盤戦で点を取っていたときのように取っていきたい」という意気込みのもと、切れ味鋭い突破で古巣・磐田のゴールを狙う。そして2トップの相棒・赤嶺真吾は磐田戦で驚異的な得点力を誇る“ジュビロ・キラー”。今季リーグ戦での2試合でもそれぞれ1点ずつを記録。第25節にリーグ戦での二桁得点を達成し「残りの試合でもコンディションを維持してもっと取っていきたい」と、更なるゴール量産に意欲を燃やす。そして太田は「たとえば赤嶺がファーサイドにいったときに僕がもっとうまくニアに入りこむような動きをうまくできるようになれば、2トップの関係性でゴールを取っていける」と、この2トップがさらに脅威を増すために何をすべきかを語る。仙台には梁勇基や松下年宏といったパスの名手がいるが、彼らを抑えられたとしても磐田ゴールを落とせるか、この連係もまた注目点だ。
ともに中央に堅固なブロックを作って守る力を持つ両者。創意工夫でその堅陣を突破するFWたちの競演に期待したい。
以上
2011.09.13 Reported by 板垣晴朗













