スカパー!生中継 Ch183 後06:20〜
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シーズン開幕前、多くの人が降格候補として挙げた3チームが、福岡、山形、甲府。そして、この3チームは15位・大宮に差をつけられて降格候補の3トップに甘んじている。しかし、甲府は諦めていないし15位との7ポイント差をひっくり返すことが出来ると信じている。J2の昇格争いは盛り上がっているのに、J1の残留争いをこのまま波乱無しで終わらせるわけにはいかない。14位や15位のチームを巻き込んでJ1リーグを盛り上げるのは甲府。サポーターはそう信じているし、選手にはもっとアグレッシブに戦って欲しいと思っている。だからスタジアムに来て声と気持ちで背中を押し続ける。前節、仙台に敗れて首位・G大阪との勝点差が32ポイントに広がり、自力優勝の可能性が消えた…な〜んてことを計算している場合ではないが、多くの県民に山梨の誇りと言って貰うためにも熱く戦って希望を繋ぐ勝点3を奪い取る。Jリーグの日程を決めるソフト・日程くんは甲府の最終節(第34節)を15位・大宮戦、第33節を13位・新潟戦と、盛り上がる対戦を用意してくれている。ソフトにゴーストが宿っていると言いたくなる読みの鋭さ。日程を決めるときに監督・選手のデータも考慮しているんだろうか…。こうなった以上、この日程を盛り上げるためにも、下位3チームの中で甲府が残留争いの主役になるためにも、福岡には絶対に勝たなければならない。今節・福岡を相手にホーム・山梨中銀スタジアムで、「何がなんでも勝つ」(井澤惇)という姿勢をサポーター・ファンに見せ付けてくれ。
今節の甲府は、ダニエルと山本英臣が出場停止、吉田豊がU-22代表で不在。守備的なポジションのレギュラー3人がいない。ヘディングキング・小林久晃は全体練習に合流できていないし、途中加入の元韓国表DF金珍圭もコンディションが万全ではなく、ディフェンスラインでコミュニケーションを高めることも出来ておらず先発の可能性は低い。今節、ディフェンスラインに入るのは全員が30歳代のベテラン。どの選手も少なからず故障箇所を抱えているので90分で考えると不安要素は少なくはない。最悪、交代カードの3枚全部がディフェンスラインの選手になる可能性もある。しかし、それだけに前線の選手が燃える。同点やリードされた状態で終盤を迎えるわけにはいかないから、前半立ち上がりから勝負を仕掛ける。片桐淳至は「先制点を取ることも重要だけど、俺は追加点を取ることがもっと重要だと思っている。3点取りたい。(福岡に勝って)残り試合に繋げる。窮地から連勝する。そのスタートが福岡戦」と気合を込めて話す。この想いはどの選手も同じ。90分の勝負だが、前半の25分くらいまでに先制ゴールを決めることが出来るかどうかが物凄く重要になるし、世界中の神様が福岡の味方をしたとしても先制点を許してはならない。
甲府も福岡も今年は難しい戦いになることは分かっていたが、何でここまで追い詰められてしまったのか。理由はいくつでも考えることが出来るが、確実に共通するのは不用意なミスの多さを解消できなかったことにある。J2では勘弁してもらえたミスもJ1では勘弁してもらえないから失点するしゴールも決まらない。J1に昇格したチームが必ず直面する課題だが、今節は不用意なミスが多かったチーム同士の対戦。第1クールは明らかに甲府が悪すぎて0−1で敗れて福岡に初勝利をプレゼントしてしまったが、今節はそんなサービスはない。穴の開いたジーンズと襟が伸びたTシャツでエルメスの本店に迷い込んだ客と同じ気分になってもらう。福岡は「全部勝つしかない」という想いで戦っているのだろうが、今節は内容云々ではなく、どっちの「死に物狂い」が本物なのかの勝負になる。それが甲府だと信じている。口先だけの「死に物狂い」では15位に差をつけられた残留争いをひっくり返すことはできない。この点では、愛する甲府にもプレッシャーをかける。
勝点を見れば16位の甲府が21ポイント、18位の福岡が12ポイントで開きがあるが、甲府の21ポイントでも相当厳しいのだから福岡は残り9試合全てを捨て身で戦うしかない。福岡にとって0−6で敗れた第24節の鹿島戦はショックだったと思うが、こんなことは忘れて目の前の試合に向き合えばいい。福岡の選手は、「全部勝つしかない」と話しているこの覚悟が本物なのかをサポーターに判断される試合でもある。残り9試合で、15位・大宮と勝点が16ポイント差の18位という現在地でモチベーションを高めることが難しいことは想像がつくが、信じて戦わなければ山梨まで応援に来てくれるサポーターに気持ちは伝わらない。お互いに厳しい戦いを強いられているが、試合後に両サポーターが居酒屋で傷口を舐め合いながら酒を飲むような試合にはしたくないから、引き分けはいらない。どちらかが喜んで、どちらかが泣く試合をしよう。そして、勝っても負けても、次の日から立ち上がって前に進むだけ。それがサッカーの厳しさであり、サッカーが人生の縮図である理由。勝っても負けても、好いことがあっても悪いことがあっても、終わりではない。人生が続く限り前に進むだけ。それがサッカー愛する人が背負った人生。
以上
2011.09.16 Reported by 松尾潤















