スカパー!生中継 Ch181 後01:50〜
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今季リーグ戦も残り5試合となった。リーグチャンピオンの称号を巡る熾烈なバトルが繰り広げられる一方、リーグ残留を争うサバイバルレースも非常に白熱したものとなっている。終盤戦へ突入したJリーグは今節も各会場で様々なドラマが生まれるだろう。
ヤマハスタジアムでは中位同士が顔を合わせる。共にまだ残留が決まったわけではなく、残り5試合においてより早い段階で1つ、あるいは2つ勝利しておきたいという思惑は両者に共通しているはずだ。また、リーグ戦で共に中位に甘んじていることには様々な理由があり、改善すべき点も少なくないということでもある。磐田・川口能活は「勝利してチームが好転するきっかけを掴みたい」と今節に対する意気込みを語っているが、この順位に満足していないのはC大阪も同じだろう。今季、さらに“その先”へ向けてチームのクオリティーをさらに上げていくためには何よりも勝利が必要だ。
ここ数試合勝利から見放されている者同士、激しくぶつかり合い、他会場に負けない熱いバトルを期待しようではないか。
まずは2試合連続のホームゲームとなる磐田だが焦点は守備面にある。後述するが負傷者の復帰でより迫力ある攻撃を仕掛けてくるであろうC大阪に対し、より高い集中力を持って対応しなければならない。前節はFKから失点しているが、リスタートの守備も例外ではない。その点では累積警告により出場停止となる加賀健一に代わり、空中戦の強さを発揮する古賀正紘がセンターバックに入ることは一つのメリットである。19日、20日と腰痛で全体練習を回避したものの、21日に復帰しており「ぜんぜん問題ありません」と苦笑い。左足首の負傷で今季前半戦を棒に振ったベテランDFは「個人的に半年間何もやっていないという感覚ですし、改めてチームのために貢献したいという思いが強い」と闘志を燃やしている。小松塁、杉本健勇といった高さがあるFWに対しても毅然としたマーキングを見せてくれるだろう。
中盤では右ふくらはぎ肉離れで公式戦ここ3試合を欠場しているロドリゴ ソウトは今節も欠場濃厚。前節同様、那須大亮をボランチに置き、山本脩斗を左サイドバックとして起用することになりそうだ。また、山田大記が体調不良のため20日の練習を休んでおり、この日の練習では山崎亮平を左サイドで起用する場面もあった。山田のコンディション次第では前田遼一、金園英学という2トップをそのままに、山崎亮平を左MFで先発起用する可能性もある。
対するC大阪は右足大腿内転筋、筋挫傷・血腫でしばらく戦列を離れていた清武弘嗣がこの試合で復帰することになりそうだ。出場となればリーグ戦では3点差をひっくり返す大逆転勝利を演じた第25節・広島戦以来(9月10日)となる。9月下旬のAFCアジアチャンピオンズリーグ・準々決勝にも出場しているが、しばらく公式戦から遠ざかっているだけに実戦感覚という点では未知数な部分もあるが、日本代表としても活躍する背番号13がチームのキーマンであることに変わりはない。C大阪としては待望のカムバックと言っていいだろう。また、しばらく負傷離脱していたマルチネスも12日の天皇杯2回戦で公式戦復帰を果たし、前節・甲府戦ではフル出場。徐々に状態を上げてきていることは間違いない。さらに前節累積警告で出場停止となった倉田秋も戻ってくることも踏まえれば、攻撃の圧力がここ数試合を上回るものになることは間違いない。AFCアジアチャンピオンズリーグ、ヤマザキナビスコカップとカップ戦を落とし、さらにリーグ戦においても第27節・山形戦(9月23日)以降しばらく白星から遠ざかっているが、主力選手が揃いつつあるだけに戦いぶりを一気にポジティブな方向へ変化させる可能性も秘めている。まずはゲームの入り方に注目していきたい。
なお、磐田は、前節終了時点でJリーグ戦ホーム通算入場者が450万人まであと3205人と迫っており、この試合で達成する見込みだ。前節はホーム通算600ゴールを白星で祝えなかっただけに、メモリアルゲームを今度こそ勝利で飾りたい。
以上
2011.10.22 Reported by 南間健治













