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【J2:第32節 草津 vs 北九州】レポート:草津、終盤の猛攻で追いついたものの自作自演のドロー。北九州との勝点差をつめられず。(11.10.24)

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10月23日(日) 2011 J2リーグ戦 第32節
草津 2 - 2 北九州 (17:05/正田スタ/4,076人)
得点者:6' 有薗真吾(草津)、48' 大島康明(北九州)、50' 木村祐志(北九州)、79' リンコン(草津)
スカパー!再放送 Ch182 10/24(月)後01:30〜
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試合後に勝点1の意味を問われた熊林親吾はこう答えた。「いろんな意味で勝ちゲームだったので悔しい」。開始早々に1点を先制した草津だったが、ゲームコントロールのまずさとミスが絡んで痛恨の2失点。終盤の猛攻で追いついたものの勝点3を奪い取るまでは至らず痛恨のドローとなった。

御厨貴文、中村英之の両CBを警告累積で欠く草津は、有薗真吾、柳川雅樹の両CBをセンターラインに配置しゲームに入った。開始6分、その有薗が林勇介の左CKをヘッドで合わせて先制ゴール。ピンチをチャンスに変えた草津が、一気に勢いに乗るかと思われた。だが序盤こそ北九州を押し込んだものの20分過ぎからその勢いに陰りが見え始める。「3シャドーにボールが収まらなくなってリズムがつかめなかった」(松下裕樹)。逆に北九州は時間の経過とともにエンジンがかかり始める。

気合を入れ直して後半へ進んだ草津だったが開始直後に悪夢のような2分間が待っていた。後半3分、有薗がペナルティエリア右に侵入してきた森村昂太にライン際でちぎられてクロスを許すと、走り込んできた大島康明に押し込まれて同点ゴールを決められる。さらにその2分後の後半5分、木村祐志に約30メートルの直接FKを叩き込まれてあっさりと逆転を許してしまう。GK北一真の脇を抜けていっただけに悔やんでも悔やみきれない失点だった。

逆転されたことでやっと目覚めた草津は、古林将太のオーバラップを軸にゴールへと迫っていく。後半9分には林に代えてアレックスを投入、後半16分には左SB永田拓也に代えて萬代宏樹を起用。後藤涼を左SBへ回してノーガードのアタックを仕掛けていく。草津にとってはギャンブルだったが、それによって攻撃意識が高まっていく。

チームの窮地を救ったのはリンコンだった。後半34分、古林のアーリー気味のクロスを高い打点で合わせると、クロスバーを叩きながらもゴールへとねじ込む。リンコンは練習中から状況に応じてシンプルなクロスを古林に要求、2人のコミュニケーションが生んだゴールでもあった。「ゴールまで距離はあったがイメージはできていた。自分の仕事ができて良かったが、チームが再び勢い付いたので欲を言えば逆転まで持っていきたかった」(リンコン)。その後も草津は総攻撃を浴びせるが逆転までは届かず無念のタイムアップとなった。

北九州三浦監督は試合後の会見で「選手交代で相手にリズムを与えてしまった。それは私の反省点です」と語った。指揮官は、後半24分に安田晃大に代えて川鍋良祐を起用、DFラインに厚みを加えた。草津のベンチには高さのあるFWが揃っていたため高さ対策とサイドの活性を狙ったように思われるが、それによってラインが下がり草津の捨て身の攻撃をもろに受ける形になってしまった。しかしこれは結果論であり、答えを導き出すのは難しい。「自己分析したい」という指揮官の姿勢が北九州の躍進を支えている気がした。

リンコンの同点弾で勝点1を手にした草津。同点に追いついたことは評価できるが、ミスから失点し取り返すという自作自演の結末だ。この試合のミッションは、北九州を追い抜きランクアップすることと今季初の3連勝。使命を果たせなかった意味では、失望感が漂う。過酷な日程で厳しい戦いが続いているが、上位との差を詰めるには上位以上に走り、戦わなければならない。この結果に満足していたら、ここから先は戦えない。

以上

2011.10.24 Reported by 伊藤寿学
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