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【J2:第32節 岡山 vs 愛媛】愛媛側レポート:追いつく粘り強さを見せる反面、届かない勝点3。岡山と引き分けに終わり、愛媛は中四国の頂点に立つ望みが消える。(11.10.24)

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10月23日(日) 2011 J2リーグ戦 第32節
岡山 1 - 1 愛媛 (13:03/カンスタ/7,283人)
得点者:38' 後藤圭太(岡山)、77' 東浩史(愛媛)
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今シーズンの愛媛は「勝つ形」を見つけられず、安定感に欠いているように見える。昨季は前半にリードをして逃げ切った勝利が8勝あるが、今季は現時点で4試合だけ。しかし、かといって昨季と比べて大きく勝点が少ない状況でもない。昨季は31試合を終えて10勝11分10敗の勝点41。そして今季は9勝11分11敗の勝点38。つまり、前節の大分戦のように先制点を奪いながら逆転を許す脆さを見せる反面、前々節の熊本戦のように先制されても追いつく粘り強さを今季の愛媛は持っている。

この岡山戦は後者の愛媛であり、まず前半38分にコーナーキックから失点を許してしまった。前半に関しては大きく崩される場面もなく、むしろ決定的な場面を作っていただけに悔やまれる失点だった。逆に後半に入ると互いに攻めて、攻め切れず、一進一退の状況になったがチャンスは岡山の方が多かった。しかし後半32分、越智亮介のスルーパスに東浩史が反応。相手のディフェンスに競り勝ち、そのままドリブルからフィニッシュまで持ち込んで同点弾を決めた。アディショナルタイムには福田が最終ラインの裏を取る場面もあったが、シュートまでは持ち込めず。1−1のまま、タイムアップを迎えた。

「現実的な結果」と、バルバリッチ監督はこのドロー劇を振り返った。試合の展開を見れば、どちらにも勝つチャンスはあったが、共に生かし切れなかったという点では妥当な結果かもしれない。しかし、いかに愛媛の3−5−2が攻撃的な布陣であっても、先制点を奪われればひっくり返すことは容易ではない。それだけ爆発的な攻撃力があるチームではないだけに、やはり愛媛としては先制点を奪って勝ち切る形を覚える必要がある。その部分で前節の大分戦から取り入れた3バックは一歩前進したが、流れの中で失点しなかったもののまだ危うさも抱える。「1対1でやられたら終わり、という強い気持ちを持ってやった」と池田昇平が振り返ったように、球際では粘り強さを見せたが守備の場面で数的優位を作り切れず同数になるシーンも多い。愛媛の3バックの前には、基本的にアンカーの田森大己しかいないため、前野貴徳と東浩史のサイドハーフも含めて最終ラインのカバーに回る必要があるが、そのバランスはまだまだ修正の余地があるだろう。

ただ、毎試合課題の修正を繰り返す間に、勝利からは7試合遠ざかってしまった。その結果、「PRIDE OF 中四国」でチャンピオンになる可能性はなくなり、さらにリーグ戦も勝 点を取り戻せるのはあと7試合を残すばかりになってしまった。最終的に昨季の11位以上という成績を達成することも予断を許さない状況でもある。「引き分けはいらないしゴール、勝利を目指したい」と内田健太は悔しさを押し殺して語るが、とにかく次の水曜(10/26・19時@ニンスタ)はホームで水戸に勝つことが全てのスタートになる。「勝つ形」を身につけるためにも、昨季以上の成績を目指すためにも、短いインターバルで勝点3を奪うための修正が求められる。

以上

2011.10.24 Reported by 近藤義博
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