11月16日(水)第91回天皇杯 3回戦 山形 vs 京都(19:00KICK OFF/NDスタ)
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★第91回天皇杯特集
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ともに直近のリーグ戦で、山形は来シーズンのJ2降格が決まり、京都はJ1昇格の望みが断たれた。来シーズンはともにJ2を舞台に戦うことになる両クラブが、真逆のチーム状況で対戦する。
山形はJ1の威信を懸けたいが、低迷の深い沼から足を引き揚げられずにいる。現在3連敗中で6試合勝利なし。この6試合は得点「1」に対して失点は「16」、獲得した勝点はわずかに「1」という状況だ。
立ち上がりは集中して守り、チャンスをつくれている試合は少なくない。ただし、そこで得点を逃すと、隙を突かれて失点し、立て直す前にさらに追加点を奪われる。そして反撃に移ろうにもミスが続いたり、シュートが枠をそれたりというのがおおよそのパターンだ。先制点を奪った試合では守備を重視しながらリズムをつくれるが、それ以外の展開では勝ち方を忘れてしまっている。この2週間近くは、くさびなど縦のボールに対する絡み方を時間をかけて確認してきたが、トレーニングでは好調でも、それを実戦で表現できないこともこの成績低迷につながっている。
リーグ戦でも最後まで戦う決意は変わらないが、すでに「降格」という結果が出ている以上、天皇杯へのモチベーションが高まるのは自然な流れだ。この試合に勝てば12月17日の4回戦に進出できる。14日には小林伸二監督の今季限りでの退任も正式に発表された。今年のチームを12月3日で終わらせないために、是が非でも勝ち取らなければならない。
山形と対照的に、京都は好調を維持している。10月16日の第31節・徳島戦で前半に0-2とリードされたあと、大木武監督はここまで続けてきた3バックをあきらめて4バックにシステムを変更。6連勝の快進撃は、スタートから4バックを敷いた翌・第6節・札幌戦、4-0の大勝から始まっている。前々節・熊本戦での逆転勝利もあったが、湘南との2連戦や前節・東京V戦ではスコアレスの競った展開から勝ちきるなど、勝利の女神をしっかりと味方につけている。その要因を、大木武監督はこう説明している。「最後の最後に、染谷が当たった様に、福村もそうだったと思いますけど、最後に体を投げ出せますよね。最後のところで体を張れる、それは非常にウチの強みだと思います。そういうところで失点が減ってきている」。不安定だった守備が安定し、勝ちきれるチームへと変わった京都。勢いのある今、J1との対戦を迎える流れも理想的だ。
昇格を争う上位チームも前節で勝利したため、今季昇格の望みは消えたが、山形との対戦は現在の力を計るうえで絶好の機会。この一戦に勝利すれば、来シーズンの昇格実現へ向け、さらに貴重な実戦経験を積むことができるのは大きな魅力だ。不安材料があるとすれば、日程的には3連戦の2戦目、前節から中2日となることと、センターバックに負傷者が続いていること。前々節には秋本倫孝から染谷悠太に、前節は逆に染谷から秋本に、それぞれ負傷で交代している。ただし大事には至っていないようで深刻に心配する必要はなさそうだ。
ショートパスをつなぎ、人数をかけてボールサイドの突破を図る京都と、サイドチェンジを絡めピッチの幅を有効に使いたい山形。その攻撃の特徴を、互いの守備がどう防ぐかも見どころだ。両チームの特徴が異なるだけに、いい奪い方をすればビッグチャンスにつなげることができる。京都には警戒しなければいけない選手は多いが、山形は中央で攻守の軸となるチョン ウヨンに効果的な配球を許さないこと、そして機を見てイレギュラーに潜り込んでくる中村充孝を把握してフリーにさせないことが重要。逆に、京都はシンプルに飛び出してくる山崎雅人や、伊東俊や廣瀬智靖などのドリブラーにかき回されることなく守備の統制を維持できるかがポイントとなりそうだ。
雪か雨か。いずれにしても冬の装いとなりそうなNDスタで、本来の力を出しきったほうが4回戦に名乗りを挙げる。
以上
2011.11.15 Reported by 佐藤円
J’s GOALニュース
一覧へ【第91回天皇杯 3回戦 山形 vs 京都】プレビュー:低迷するJ1山形と好調のJ2京都の対戦。守備でリズムをつくり、攻撃の特徴を発揮できるのはどちらか?(11.11.15)













