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【J2:第36節 鳥栖 vs 北九州】鳥栖側プレビュー:自らの手で昇格に近づこう。「今までやってきた事を継続するだけ」の鳥栖。17試合“負けなし”を継続できるか。中3日でアウェイでの戦いを強いられる北九州は、3位以内をかけて今節に全力をかける(11.11.20)

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11月20日(日)J2 第36節 鳥栖 vs 北九州(13:00KICK OFF/ベアスタチケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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どんな時にも平常心を保つことは非常に難しい。何事にも動じず、集中力を切らさずに90分間という時間を目的に向かって邁進しないといけないサッカー選手たちは、フィジカルだけでなくメンタル面も相当に鍛えているに違いない。特に、昇格ラインの3位以内をめぐる攻防は、選手だけでなく関係者にも大変な重責を負われていると想像に難くない。しかし、これが悲願の“初”昇格がかかるとなると、期待とともに初めて味わう快感もまた楽しいものである。

とここまでは、前々節(第34節横浜FC戦・ベストアメニティスタジアム)と同じ書き出しである。ということは、その後の2試合を経過した鳥栖の置かれている状況は、悲願達成までが近づいてはいるものの、いまだ何も結果を出しているわけではないことになる。2位とはいえ、3位以下の追い上げも厳しいし、首位FC東京は快調に優勝に向かって突っ走っている。繰り返しになるが、悲願達成までが近づいてはいるものの、いまだ何も結果を出しているわけではない。

今節の相手は北九州。11月16日に天皇杯3回戦を戦い終えて、中3日で鳥栖に乗り込んでくる。肉体的な疲労が多いだろうなどと思っていたら痛い目にあうことになりそうだ。J1で優勝を狙う名古屋相手に、三浦泰年監督の掲げるパスサッカーで、互角以上に戦っているのである。アウェイの鳥栖戦とはいえ、気分が悪かろうはずがない。そして、もう一つ北九州が燃える理由がある。6位の北九州の勝点は54。徳島と札幌の結果次第ではあるが、3位で今季を終える可能性も残っている。鳥栖に敗れて、自らその可能性を消すわけには行かない。鳥栖にとっては、厄介な相手なのである。

迎え撃つ鳥栖は、冒頭でも記したように16試合連続して勝点を上積みしている。確実に、悲願の昇格に近づいていることになるが、それ以上に徳島と札幌の追い上げもきついものがある。「プレッシャーを感じないわけがないが、それを乗り越えなければ何も残らない」とDF磯崎敬太は、偽りのない気持ちを話してくれた。おそらく、どの選手も同じだろう。応援している我々が思うよりも選手たちはプレッシャーを感じているはずだ。まずは、メンタル面で打ち勝って欲しいと思う。

そして、今節はCBのコンビに変更がある。鳥栖の不敗記録が始まった第24節鳥取戦(8月14日・ベストアメニティスタジアム)以来、DF木谷公亮とコンビを組んできた呂成海が出場停止となってしまった。16試合連続負け無しの記録の裏側には、この2人の息のあったコンビネーションもあった。呂成海の代わりに入るであろうDF浦田延尚の健闘に期待したい。「いつ、どんな形で使われてもいいように準備はしてきているので大丈夫」と浦田延尚は気丈に話してくれた。スピードある北九州のFWを抑えるために、彼のスピードと対人の強さに期待しておきたい。

この原稿の執筆時点では、尹晶煥監督のコメントを取ることができなかった。試合前日の練習後に、マスコミ向けの囲み取材が行なわれるためだ。しかし、「今まで我々がやってきた事を続ける」と力強く語ってくれるはずだ。前線からの早いプレスとサイドを使った攻撃が、今季の鳥栖の躍進を支えたサッカー。今節も、このサッカーを見せてくれるに違いない。前線には、絶対的なエースストライカー豊田陽平とスピードとボールの引き出しで相手を混乱させることのできる池田圭がいる。サイドには、目標の10得点まであと1点に迫った早坂良太と、どんな状況でも打開できる強さを持ったキム ビョンスクがいる。セットプレーのキッカーでもあり、ロングスローで決定的な状況を作るMF藤田直之が前線をコントロールすれば、奪ったボールを1本のパスで状況を一転させることができる岡本知剛が、虎視眈々とゴールを狙う。サイドDFとはいえ、奪ったボールをそのままシュートまで持っていくDF丹羽竜平も今季の3得点目を狙っているし、秘めた闘志で冷静なクロスをあげ続ける磯崎敬太も、今季の初得点を狙う。今季の鳥栖の躍進を支えたサッカーは、前線からの早いプレスとサイドを使った攻撃を全員が行なうことである。今節も、確実に悲願達成に近づけてくれるだろう。

「サッカーができる幸せを感じる」
豊田陽平が、インタビューで語ってくれた言葉である。そのサッカーに、今は色々な意味が含まれている。選手やスタッフが感じるサッカーも、我々が見るサッカーも、共通するものが通っている。選手が走って追うボールも、我々が目で追うボールも、その先にあるものは同じものである。表現こそ違えども、それもこれもサッカーである。スタジアムで、一緒にプレーしよう。そして、サッカーができる幸せを、みんなで感じよう!

以上


2011.11.18 Reported by サカクラゲン
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