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【J1:第32節 新潟 vs G大阪】レポート:雨中のドロー。悔いの残る形で残留が決まった新潟と、優勝争いの中、足踏みしたG大阪(11.11.20)

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11月19日(土) 2011 J1リーグ戦 第32節
新潟 2 - 2 G大阪 (14:04/東北電ス/22,990人)
得点者:45'+1 三門雄大(新潟)、70' ブルーノロペス(新潟)、77' 川西翔太(G大阪)、83' 川西翔太(G大阪)
スカパー!再放送 Ch184 11/20(日)深02:00〜
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新潟とG大阪は2-2で引き分けた。新潟は前半のアディショナルタイム、三門雄大のミドルシュートで先制。後半25分にはブルーノ ロペスが追加点と、リードを2点に広げた。その後、G大阪が反撃。後半32分に途中出場の川西翔太が1点を奪うと、その6分後に川西が再び得点して追い付いた。
新潟は勝点39。試合前に勝点8差だった16位の甲府が磐田に敗退したため、J1残留が決まった。G大阪は勝点64で暫定3位。優勝から一歩遠のいた。

試合終了のホイッスルと同時に、両チームの選手たちは申し合わせたように悔しさをあらわにした。天を仰ぐもの、肩を落とすもの。ピッチにへたりこみ立ち上がれないもの。90分と4分のアディショナルタイム。雨中の激闘を終え、どちらも脱力感を味わった。

「勝って残留を決めたかった」と新潟の本間勲が言うと、G大阪の明神智和は「勝点3を取り切れなかった」。キャプテンマークを巻いた2人の言葉は、勝利にこだわって戦った互角の気迫を示していた。

新潟は追い付かれた。前半のアディショナルタイム、菊地直哉、田中亜土夢がつないだボールを三門が低い弾道のミドルシュートでものにした。後半25分には右サイドを突破した村上佑介のクロスを、中央に走り込んだブルーノ ロペスが頭で押し込んで2点目。G大阪のボランチ陣にプレッシャーをかけ、奪ったボールを展開する。狙い通りのリズムを立ち上がりから続けた。

ただ、「それを90分間続けなければ」(本間)。2得点を挙げた後、それまでのリズムが止まる。前線でボールを失い、カウンターを食らうシーンが増えた。そのためラインが下がりはじめ、自陣前でボールを持たれる。2失点した後半32分から38分の6分間は、その状態の最中だった。今季はリードしながら追い付かれるシーンが度々繰り返された。シーズンの大詰めになっても、課題が解消されていない事実を露呈した。

甲府が敗れたために新潟の残留は決まった。「自力で残留を決めかった。シーズンを通してこういう順位で戦ってしまったことがよくない」。内田潤が言うように、残留したことでホッとした様子は、チームにはみじんもない。全員が目標だったACL出場を果たせなかったことを悔やむ。「自分たちのサッカーをやって、きっちり勝って終わりたい」と本間。残りの2試合、意地を見せる。

G大阪にとっても、悔いが残るドローだった。後半32分、川西翔太が追い上げのゴールを挙げるとスイッチが入る。38分には、ゴール前の混戦から川西が押し込んで2点差から追い付いた。

ただ、G大阪らしさが出たのはこの時間帯だけ。立ち上がりから新潟にパスの出どころを抑えられ、リズムが狂いはじめる。テンポを上げられないまま、時間を経過させてしまった。同点にした後、3バックにして前線に圧力をかけたが、新潟のカウンターを封じ込めるには至らなかった。

ラフィーニャ、山口智の故障者が復帰し、日本代表から戻った遠藤保仁もスタメンに名を連ねた。もっとも、西野朗監督が「コンディションにギャップがあった」というように、チームのリズムについていけるほどの状態ではなかった。暫定3位で残り2試合。逆転優勝のためにはもう1つの勝点も落とせない。明神は「まだ可能性はある。引き分けをプラスに考えたい」と前を向いた。

新潟はチームのプライドをかけ、G大阪は執念を見せる。残り2試合のリーグ戦はチームのメンタル力が試されるものになった。

以上

2011.11.20 Reported by 斎藤慎一郎(ニューズ・ライン)
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