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【J2:第36節 大分 vs 岐阜】プレビュー:消化試合なんて言わせない! 両チームのプロフェッショナルな姿勢に注目!!(11.11.20)

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11月20日(日)J2 第36節 大分 vs 岐阜(16:00KICK OFF/大銀ドチケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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長かったシーズンも今節を含め3試合となった。今節の大分銀行ドームでは、勝点46で12位のホーム大分が同23で20位の岐阜を迎える。ともに数字上では今季の昇格が消えたチームの対戦である。お世辞にも注目カードと言えないが、決して消化試合でもない。なぜなら、監督や選手にとって、この時期は“ナイーヴな時期”であるからだ。契約社会のプロスポーツにおいて11月は査定時期である。単年度契約、出場機会が少なかった選手は最後のアピールの場となるし、複数年契約の選手、レギュラーを確保した選手にしても、すでに来年に向けてのプレゼンの場であるため手を抜くことなんてない。

選手として9年、監督、コーチとして8年、プロの世界に身を置く田坂和昭監督は、「どんなプレーで(来季の)オファーがくるかもしれないし、追いかけてみようと思われるかもしれない。逆にコイツは戦えねぇと思われるかもしれない。ハッキリいえば、みんな次の年のことを考えろ。移籍するにしても、しなくても、この時期のプレーは(関係者は)見ている。いい査定になる」と選手に説き、「これからの残り試合にサッカー人生を掛けてほしい。この試合、このワンプレーで人生が変わることは多々ある。この一戦にすべてをかけろ」と檄を飛ばした。

これは岐阜にとっても同じで、これからの戦いは個々の戦いであり、プロとしての生き残り、ステップアップを掛けた戦いであることに変わりない。チームが勝てば付加価値は上がり、貢献度の項目にもプラスがつくはず。これまでの順位、対戦成績なんて関係ない。大分が中3日での対戦を強いられるなか、岐阜は1週間万全なコンディション作りとモチベーションを整え大分に乗り込んでくる。個々に目を向ければ、連続得点は途切れたが直近の5試合で5得点の押谷祐樹を筆頭に、佐藤洸一、西川優大といった攻撃陣は調子を上げている。33節では優勝争いのまっ只中の鳥栖を相手に3人で4得点を挙げた。すでに来季に向けた戦いは始まっている。

大分の最近のチーム事情は、けが人が多く、ベンチメンバーが埋まらない試合もあった。それ故に出場機会の少なかった選手にとっては、残された試合は絶好のアピールの場となっている。水曜日の天皇杯3回戦での川崎F戦は4−0で完全に力負けをしてしまったが、「球際で勝負できたし、つなぐサッカーは徹底できた」(土岐田洸平)、「数は少なかったがチャンスはつくれた」(池田達哉)と収穫もあった。何より公式戦でJ1チームとの違いを感じることができ、自らの現在地を確認できたのは大きい。チームとしては「いまのメンバー全員でサッカーができるのは3試合。これまで積み重ねた大分のサッカーをするだけ」とはキャプテンの宮沢正史。試合に対する思い入れは様々だが、チームあっての選手、サポーターあっての選手という自覚はどの選手にもある。
田坂監督はプロとは何か、という話しもしたようだ。
「サッカーが生活の一部となっているし、日常的なことだが、お客さんに来てもらって、お金をもらっている。お金をもらっている以上、全力で試合をしないと失礼だ。スポンサーのみ、サポーターにも。そのためには考えろ。裏切っちゃいけない」

来季もこのチームを、この選手を見たいという試合を見せてくれそうだ。

以上


2011.11.19 Reported by 柚野真也
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