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【J1:第33節 鹿島 vs 清水】レポート:本山今季初先発で鹿島の攻撃陣が躍動。3発で清水を粉砕しホーム最終戦を飾る。(11.11.27)

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11月26日(土) 2011 J1リーグ戦 第33節
鹿島 3 - 0 清水 (14:04/カシマ/21,542人)
得点者:50' フェリペガブリエル(鹿島)、69' 野沢拓也(鹿島)、73' アレックス(鹿島)
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快晴ながらも、日陰に入ると肌寒さは否めない。そろそろサッカー観戦には万全の防寒対策が必要となる時期が差し迫ってきたが、この試合に訪れた鹿島側のサポーターにとっては、そんなことさえ吹き飛ばす試合内容だったはずだ。今季初先発となった本山雅志に牽引された攻撃陣が、つぎつぎとチャンスを作り出す。前半こそ、好機を逸する場面が多かったが、後半にきっちり3得点。久しぶりの快勝でホーム最終戦を飾った。

前半、最初にチャンスを掴んだのは清水だった。右からのコーナーキックが正面にこぼれたところを平岡康裕がオーバーヘッド。力なくこぼれたところをアレックスが膝でつなぎ、最後は高原直泰。右足を振り切ってゴールへ蹴り込み、先制点をあげたかに思われたが、判定はオフサイド。清水は決定的な場面を逃してしまう。

その後、試合を支配したのは鹿島だった。本山が攻撃の"潤滑油"の役目を果たし、守備の間に顔を出してパスを受けると、そこからパスが出ることを周囲の選手が何人も動き出す。清水のディフェンスは、その流動的な動きを捕まえきれなかった。
前半こそ、立て続けに興梠慎三がチャンスを逃し、なかなか得点が奪えない嫌な流れが生じかけたが、後半に入るとすぐさまチャンスをものにする。50分、速攻から右サイドを抜け出したフェリペ・ガブリエルが逆サイドの興梠へ展開。興梠が落としたパスにアレックスがシュート、こぼれたところを今度は興梠が逆サイドへパスを通すと、左右に大きく振られたことでフェリペがフリー。無人のゴールに蹴り込み、先制点をあげた。

58分には山本真希が2枚目の警告を受け退場。清水はひとり少なくなってしまった。しかし、ゴトビ監督は一歩も引かない姿勢を示す。ユングベリを1列下げただけの[4-2-3]とも言える布陣で対応、あくまで3トップを崩そうとしなかった。
しかし、この日の鹿島の守備陣は安定感が高い。センターバックには1年ぶりの先発出場となる當間建文が入ったが、青木剛のリーダーシップも冴え渡り、相手にチャンスを与えず、後半は相手をシュート2本に抑える安定感を見せた。そして、69分に野沢拓也、73分にアレックスが本山からのパスを受け、立て続けにゴールを奪い、試合の行方を決定づけた。

鹿島はカシマスタジアムで今季ようやく7勝目。いままでのワースト記録が8勝だっただけに、今季がいかに苦しいシーズンだったかを物語る数字と言える。ホーム最終戦の恒例である監督からの挨拶では、「まだ約束は果たしていない。全員で天皇杯を獲りに行きましょう!」とオリヴェイラ監督が絶叫。スタジアムは万雷の拍手に包まれた。

震災によりダメージを受けたカシマスタジアムは、仮設の照明を取り付けることで今季の試合を開催してきたが、この試合を最後に本格的な復旧工事に取りかかる。来季は新装されたホームスタジアムで、たくさんの勝利を重ねて欲しい。

以上

2011.11.27 Reported by 田中滋
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