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【J1:第34節 清水 vs G大阪】清水側プレビュー:今季の集大成を見せるべきホームでの最終戦。清水の選手たちは、サポーターへの感謝の気持ちを内容と結果で示せるか。(11.12.02)

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12月3日(土)J1 第34節 清水 vs G大阪(15:30KICK OFF/アウスタチケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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清水にとっては、今年の集大成を見せるべきホームで戦う最終節。G大阪にとっては優勝の望みをつなぐには勝つしかない試合。当然、お互いに引き分けで良しとする気は毛頭ないため、最後の最後まで本当に激しい攻防が繰り広げられることは必至。結果はどうあれ、入場料分以上の見応えがある試合になることは、すでに約束されている。

チームが完全にリニューアルして始まった清水の2011年、その中でホームでもアウェイでも本当に暖かく心強い応援を続けてくれた清水サポーターへの感謝の気持ちは、選手たちの中にも非常に強い。その想いを内容と結果で表わすことが、この試合における清水の最大のミッションだ。もちろん勝つことが絶対条件だが、そのために戦い方を変える気は監督にも選手にも一切ない。自分たちが目指しているスタイルを貫くのみだ。

ただし、そのためには障害もある。小野伸二は左膝の靱帯を痛めて今節も欠場濃厚、ユングベリも左ふくらはぎに痛みがあって今週はずっと別メニュー。ユングベリの場合、ぶっつけ本番で起用される可能性もなくはないが、この2人を欠けば、中盤でタメを作るという部分に関しては大きなハンディを背負うことになる。それでも確実にパスをつないで主導権を握ることができるのかという部分が、まずは最大の見どころと言えるだろう。

逆に言えば、その他の選手にとっては、1月から続けてきた濃密な練習の成果を発揮すべき見せ場でもある。小野とユングベリを欠いた場合、中盤の構成は、アンカーに出場停止から復帰するヨン ア ピン、その前に並ぶのはアレックス、杉山浩太、枝村匠馬のうちの2人になる可能性が高い。とくに杉山と枝村は、元々持っている高いポテンシャルを最近の試合で見せ始めているだけに、ピッチに立った際の彼らの頑張りには期待したい。

また、チームとしてボールをキープする能力が非常に高いG大阪から、いかにボールを奪うかという部分も、主導権を握るためには重要になる。前節の鹿島戦では、なかなか狙い通りにボールを奪うことができなかったため、押し込まれる時間が長くなり、「全員ボールタッチ数が少なかったし、(中盤で)時間が作れなかった」(杉山)という劣勢に陥ってしまった。

そうならないために重要なのは、「前線から最終ラインまで一体になって戦うこと」(アレックス)だ。DFラインを上げて全体をコンパクトに保ち、G大阪のボールホルダーを狭いエリアに追い込んでプレスをかけること。それができれば、ボール奪取力自体は、小野やユングベリがいるときよりも高くなるはずなので、良い形でボールを奪い、速攻を仕掛けることも可能になるだろう。

さらに、球際での1対1に勝つことや、ロングボールのセカンドボールを拾うことも重要になる。単純に“走る”、“頑張る”という面で負けてはいけないことも大前提だ。そして、奪ったボールは確実につなぎ、簡単に失わなうことなく相手ゴール近くまで運ぶ。もちろん口で言うほど簡単ではないが、清水が自分たちのサッカーをするには、上記のような要素が欠かせないポイントになるだろう。

ただし、清水が自分たちのサッカーをできたとしても、90分間主導権を握り続けられるとは考えにくい。時間帯によって流れは行ったり来たりするだろう。となると、耐えるべき時間にしっかりと耐え、決めるべきところをきっちりと決めるという部分も欠かせない。ここも、選手個々のクオリティと意地が問われる部分だ。

また個の力という意味では、セットプレーには大いに期待できる。高さではG大阪を上回っているし、大前元紀の精度の高いキックもある。さらにボスナーのキャノンシュートという飛び道具もある。膠着した展開になった場合には、セットプレーが大きな武器になる可能性は十分ある。

くしくもG大阪は、昨年の最終節(ホーム)と同じ相手。昨年は良いところなく0-3で完敗したが、天皇杯の準決勝ではそのリベンジを見事に果たしている。G大阪は天皇杯を既に敗退しているため当たる可能性がないだけに、今年こそはリーグ戦でも勝っておきたい相手だ。最後に3連敗で終わることは、満員のサポーター(すでにチケットは完売)の前で許されない。

タイトルという絶対的な目標があるG大阪に対して、清水のモチベーションの源は、自分たちのプライドとサポーターを喜ばせたいという想いしかない。しかし、それでも相手以上の力を出せるということを、清水の選手たちにはぜひ見せてほしい!

以上

2011.12.01 Reported by 前島芳雄
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