スカパー!生中継 Ch363 後03:30〜
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決戦の戦いを前に、前節のホーム最終戦、ベガルタ仙台に辛勝した後のキャプテンMF明神智和のホーム最終戦セレモニー後の挨拶の言葉が蘇る。
「最高のシナリオになりました。最終戦、必ず勝ってミラクルを起こしますので、皆さん一緒に戦ってください」
まさに、ガンバ大阪にとっては“最高のシナリオ”を作り上げた前節の仙台戦。首位・柏レイソルに勝点4差をつけられてこの一戦を迎えたG大阪は、柏レイソルが引き分け、G大阪が勝利したことで『優勝』の可能性を再びたぐり寄せた。この一戦を前に殆どの選手たちが「他の結果は気にしてもしょうがない。勝つことだけに集中して戦う」と口にしていたが、G大阪はその通りの戦いを展開。決して『らしい』攻撃力を爆発させた訳ではなかったが、手堅く、泥臭く、最後まで『勝利』への執念を燃やして戦う姿は、勝ちを引き寄せるにふさわしいものだった。
その姿は、間違いなく今季の最終戦、清水エスパルス戦でも見られることだろう。周知の通り、相変わらず3位につけているG大阪に自力優勝の可能性はない。だが、「ここまできたら、どこかのチームだけにアドバンテージがあるとは思わない。3位のガンバにも十分可能性がある」と西野朗監督が言い切るように、プレッシャーのかかる最終戦だからこそ、3チーム同様に厳しい戦いを強いられることは間違いないはずだ。その中で、いかに『結果』に拘った戦いを繰り広げられるか。FWラフィーニャの出場停止や、FW川西翔太のケガによる離脱といったアクシデントをものともせず、今季培ってきたチームとしての『組織力』で、果敢に清水エスパルスに立ち向かうことができるか。西野朗監督は「勝つしかない状況に置かれていることは、むしろ、うちのアドバンテージだと思う」と不敵の笑みを浮かべる。
「僕らが持っているアドバンテージは3チームの中で一番下にいるということ。引き分けが許されない、勝たない限りは可能性がないというのはガンバだけですから。そこがはっきりしていることはガンバのスタイルにあっている。」
今季に限らず、西野体制で戦い続けてきたこの10年。思えばG大阪は常に『攻撃力』を前面に押し出したサッカーを展開して来た。もちろん、そのサッカーを熟成させてきた過程では、『獲られても、獲る』というイケイケな攻撃サッカーから、攻守のバランスを意識した攻撃サッカーへ、少しずつスタイルを変化させてきた部分はある。だが、いつの時代も、どの戦いにおいても、変わらず拘り続けてきたのは、『いかに守るか』ではなく『いかに点を獲るか』を追究し、引き分けを良しとしない『勝ち切る』サッカーを目指して来たこと。今節もこれまで同様に、シンプルにそのことを追究し、西野体制で戦う最後のJリーグでの戦いを有終の美で飾るべく結果を引き寄せることが出来ればーー。
05年、等々力の地で味わった歓喜の瞬間をきっと、アウスタの地で再現できる。
以上
※動画:祝!J1優勝!ガンバ大阪、初タイトルの瞬間を振り返る(2005年)
2011.12.01 Reported by 高村美砂













