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ミシェウはいつも通りの明るい口調で言った。「個人的には名古屋戦はいいイメージがある」。チームは名古屋に対しては、ホームでめっぽう強い。J1昇格後のリーグ戦で6勝1引き分けと負けなし。
ミシェウ自身にも昨年のホームで4-1と圧勝した試合のイメージが強く残っている。その時は後半30分の4点目の起点になった。「あの試合のように、早い展開で相手を苦しめたい」。名古屋攻略のイメージは出来上がっている。
今季、新潟は名古屋にはリーグ戦の前回対戦で0-4で完敗、そしてナビスコカップ準々決勝では延長の末に惜敗と2連敗。いずれもアウェイの試合だった。どちらもミシェウは故障のため欠場した。そのため名古屋戦は昨年の快勝以来の出場になる。
だから負ける気がしない。「自分が入ることで、攻撃のリズムを作りたい」。前線、中盤、そして最終ライン付近。あらゆる局面に顔を出してはボールをつなぐ。バイタルエリアでは、相手守備の隙を突いてシュートチャンスを作る。前の2試合で新潟に不足していた部分が、今度は加わった。
前節の甲府戦は0-3で完敗。J1残留に執念を燃やす相手の執念に屈した。プレー面でも先制を許した後に攻め急ぎ、前線と中盤、最終ラインがバラバラになった。「あの時のミスはこの1週間で克服した」。
1日にビッグスワンで行われた紅白戦では、周囲に指示を出しながら動きをチェック。前線のブルーノ・ロペス、サイドの田中亜土夢、チョ・ヨンチョルとは盛んに言葉を交わした。「相手の嫌がる動き、スピードのあるボールの動かし方ができるようになった」。周囲との連係にも手応えがある。何よりも、「戦う気持ちが大切」と言う。
「ホームで相手の優勝を目の当たりにするわけにはいかない」。ミシェウだけではなく、新潟の全員がその執念で戦う。「相手は優勝をねらっている。だが、それは僕らには関係のないこと。僕らが目指しているのはきっちりと勝ってサポーターに喜んでもらって、シーズンを終えることだけ」。優勝阻止、そしてすっきりとしたシーズンのエンディングに自信を見せる。
以上
2011.12.01 Reported by 斎藤慎一郎（ニューズ・ライン）
