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【J1:第34節 新潟 vs 名古屋】名古屋側プレビュー:勝って朗報を待ちたい名古屋が立ち向かうは、アウェイ新潟という最後の鬼門。逆転での連覇達成へ、最強のメンバーで臨む。(11.12.02)

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12月3日(土)J1 第34節 新潟 vs 名古屋(15:30KICK OFF/東北電スチケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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※新潟側プレビューはこちら!

緊迫の一戦の幕開けが迫ってきた。首位・柏との勝点差1で迎えたリーグ最終戦。名古屋の逆転優勝は、自分たちが新潟に勝利した上で、柏が引き分け以下の結果に終わった時に達成される。数字上では柏が負ければ名古屋は引き分けでも優勝だが、「相手が負けだから引き分けでいいやとか思ったら、優勝なんて絶対にできない」(玉田圭司)と、選手たちは勝つことしか考えていない。残された可能性を最大限に膨らませる意味でも、名古屋は敵地での勝利だけを目指す。

しかし、王者の前には高い壁がそびえ立っている。それは東北電力ビッグスワンスタジアムという場所である。過去、名古屋はこのスタジアムで7試合を戦い、1分6敗という惨憺たる結果に終わっている。アウェイの鹿島や川崎Fなど、これまでチームが破ることができなかった“鬼門”を次々とクリアしてきた現チームだが、新潟はいまだ超えることのできない最後の関門だ。前節の山形戦後には増川隆洋が「今年の日程を見た時に、これかと思った。ちょっと厄介」と吐露したように、チームに苦手意識が広がっている会場なのである。

それでも現状、名古屋の面々は落ち着いたものだ。泰然自若とはこのことを言うのだろう。程よい強度の練習を程よい緊張感を持って消化し、選手たちの表情も一様に明るい。この一戦にかかるプレッシャーなどどこ吹く風。プロになって初めての優勝が見えてきた藤本淳吾ですら「別に変わらないです。自力優勝がないので勝つしかない」とそっけないほど。普段通りの準備を進めてきたあたりは、ここまでの結果に対する自信と自負もあるのだろう。ともすれば淡々と見えてしまいそうな雰囲気には、逆に貫録すら感じることができた。

名古屋が泰然としていられる理由には、大事な一戦にベストメンバーで臨めることもある。前節では累積警告が3枚の選手を途中交代させるなど、指揮官は抜かりのないチームマネージメントを図ってきた。「それ(累積)があるから激しくいかなかったことはないけど」と増川は話すが、迎えた最終戦で思う存分プレーできることもまた確か。どこか心の中でセーブをかけながらプレーしてきてこれだけの結果を残しているのだから、名古屋の実力は推して知るべし。自慢の個人能力の高さが、守備の局面でも100%発揮できることは大きな追い風だ。リーグ3位の66得点を挙げる攻撃力と、リーグ2位の36失点を誇る守備力は、最終節にしてそのリミッターを解除されることになる。

攻撃面に関しては何も心配はいらない。得点王争いのトップを走るケネディは20点の大台を射程圏に収め、玉田が13得点、藤本もMFながら9得点と二桁に手をかけようとしている。現在5連勝中の名古屋だが、その5戦で挙げた15得点のうち7得点がセットプレーから生まれ、残る8得点が流れの中から生まれている。前節こそセットプレーのみでの3得点となったが、豊富な得点パターンを持つチームが得点を奪えないことはほぼない。それは、今季の無得点試合が4試合しかないことを考えてもわかること。勝つために必要なゴールを奪うことは、名古屋にとっては難しいことではないのだ。

“人事を尽くして天命を待つ”心境は、3位のG大阪と同様のもの。しかしながら名古屋の持つ可能性はG大阪のそれよりも大きく、より現実的だ。史上4チーム目の連覇を、最終節での逆転で、しかも最後の鬼門を攻略して達成する。記録づくめの大勝利を収めるべく、名古屋が最終決戦に挑む。

以上

2011.12.01 Reported by 今井雄一朗
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