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最終節は、ここまで1分4敗の『PRIDE OF 中四国』愛媛戦であると同時に、昨季就任した松田岳夫監督が指揮を執る最後の試合となった。12月1日にクラブ側が、来季以降の契約を更新しないことを発表。昨季のJFL開幕1カ月前というタイミングでの就任ながらも、素早く的確にチームを構築し、JFL優勝、J2昇格に導いた指揮官が去ることで、チームは一つの区切りを迎えることになる。
契約非更新について、松田監督が「われわれはプロの世界で生きている人間ですから、当然成績に関しては責任を持つ。それだけだと思います」と語ったように、今季はシーズン中盤以降、思うように勝点を伸ばすことができず、すでに19位でシーズンを終えることが確定している。現在はJ2昇格後ワーストの6連敗中で、天皇杯3回戦の清水戦も合わせると公式戦7連敗。最近2試合は、それまでの4バックから3−4−2−1に変えて臨んでいるが、攻守両面で後手を踏む状況を改善できていない。32節でJ1昇格争いの渦中にある札幌を1−0と下したが、翌節で熊本に競り負け、それ以降が前記の6連敗。札幌戦は内容も良かっただけに、勢いづくチャンスを逃したのが悔やまれる。
今季は一度も連勝がなかったというデータも示すとおり、良い結果を次につなげられなかったことで、自信を得る機会を失ってきたが、その最たるものが、6月のアウェイでの愛媛戦だった。前節で京都からJ2昇格後のホーム初勝利を挙げた勢いそのままに、前半は2−0とリードして折り返したが、試合開始前からの雨でピッチ状態がさらに悪化した後半は、ロングパス主体で攻め込んできた相手に終始押し込まれ、終盤の約25分間に3失点を喫して逆転負け。この時期は、前線からのチェイシングを軸に、まずは守備から主導権を握る戦いが実践できており、続く湘南戦はホームで4−0の大勝を収めている。勝負事に『たら・れば』はないが、愛媛戦でリードを守って連勝し、自信をつかんでいれば、その後の展開は違ったものになっていたかもしれない。
とはいえ、そうした前回対戦のこととは関係なく、最終節は勝利をつかみたいころ。現時点でJFLとの入れ替えが始まる可能性がある来季を見据えても、連敗を止められずにシーズンを終わるのは厳しい。今週の練習では、紅白戦でもシステムやメンバーを頻繁に入れ替えたため、本稿執筆時点では誰が先発となり、控えとなるかは判然としないが、誰が出るにせよ、結果を残すためには90分間走り抜く攻守両面のハードワークで相手を上回らなければならない。
小針清允は「どんな形でも、勝って終われるようにしたい」と語り、前節でJ初先発・初ゴールの森英次郎は「最後は良いプレーをして、勝って、皆さんに喜んでもらえるような試合をしたい」と意気込んだ。J2昇格1年目の締めくくりを有終の美で飾り、新しい時代に入るガイナーレ鳥取の未来に光明を見いだしたい。
以上
2011.12.01 Reported by 石倉利英













