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【J2:第38節 東京V vs 湘南】反町康治監督(湘南)記者会見コメント(11.12.03)

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12月3日(土) 2011 J2リーグ戦 第38節
東京V 2 - 2 湘南 (12:34/味スタ/3,929人)
得点者:36' 田原豊(湘南)、39' 河野広貴(東京V)、73' 飯尾一慶(東京V)、90'+3 ルーカス(湘南)
スカパー!再放送 Ch184 12/4(日)前11:00〜
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●反町康治監督(湘南):
「雨が止んで良かったっていう試合でしたね。雨がこのまま降っていたらすごいつまんない試合だったなって思っています。雨が止んで、ほとんどボールが止まらなくなった時に、お互いの良さが出た部分もあったなと感じました。言い方を裏返して言うと、良い状況でゲームをしたら6対4で向こうの方が主導権を握っているんではないかなという感じもしました。だから、この天気が少しこっちにプラスに働いた部分もあったのかなという風に思います。

セットプレーでの失点が14点目だと。今シーズンはそこにちょっと物足りなさを感じてしまいました。最後は、なんとかラグビーのボールみたいにいって、1点取れて。勝てはしませんでしたけど、ちょっと得をしたような感じがしました(笑)。成績自体は非常に良くなかったんですけど、最後までアウェイにも関わらずサポーターがたくさん応援してくれて、本当に感謝しております。

今日でシーズン終わりかなと思って、明日から海外でも行こうかなと思ったんですけど、残念ながら権威ある天皇杯がありますので、休んだのち、次の試合で終わりにならないように、また戦略を練って、ひとつやってやろうという気になっています。
2週間良い準備をして、ここからチームの中ではいろいろとあるとは思いますけど、みんな同じ方向を向くよう努力をして、等々力でやりますので、みんなお金もかからずに移動できると思いますから、メディアの方々も今日と同じように足を運んでいただいて、我々の雄姿を見ていただきたいなと思います。明日からずっと『PK戦を誰に蹴らせようかな」ということを考えて3日間過ごしたいと思います。以上です」

Q:岐阜戦以来勝てていません。現在のチームに何が足りないと思いますか?
「最後の三分の一ですね。最後の三分の一の精度、決定力も含めたところは、やっぱりちょっと足りない。あとは、DFもずっと0で抑えることができなかったので、しっかり責任を持ってやる。それはセットプレーのところでさっき話もしましたが、やっぱりもう一つしっかりやらなければいけないかなと感じましたね」

Q:湘南の監督に就任して3年。思い通りのチーム作りはできたのでしょうか?やり遂げたこと、もしくは心残りなところを教えてください。
「監督という仕事をやっている以上は、結果と背中合わせにして生活しなければいけないんですよね。この3年間を振り返ってみると、良かったのか悪かったのかっていうのを自分で判断することは正直、できません。社長に判断していただくのか、サポーターに判断していただくのか、それは何とも言えません。ただ、サッカーというのは当然結果と背中合わせで、J2の場合ではJ1に昇格すれば万々歳で、そうじゃなければまったく万々歳じゃないっていったらそうじゃないんですよね。サッカーのクラブというのは日々進歩していって、次の世代、または次につながることを考えながらやっていくことも、監督のひとつの仕事であると。残念ながら、今まであまりクリーンじゃなかったのが、非常にクリーンになってきた。今日カードをもらわなければ、みなさん御承知なのかわかりませんが、フェアプレー賞をいただいていたと。残念ながらこの天候になった途端に諦めましたけど、非常に見ているお客さんとしては、カードも少なくてクリーンに試合をしようと。フェアプレーですね。そういう意識は、まずできたかなと。
もうひとつは、湘南というのは元来、僕が現役の頃から名前は少し変わりましたけど、どちらかというと自分たちがボールを持っているのが前提であるチーム作りをしてきた。つまり、攻撃に特化したことをやってきたと。そのせいかどうかはわかりませんけども、非常に今シーズンをみても、最後のシーンというのは抜きにしても、ダイナミックに長い距離を走って、攻撃に参加するというところは、少なからず出てきた。やっぱり、観に来てくれているお客さんが、すごく積極的に攻撃に行っているとか、誰か一人に頼らずにみんなでコレクティブにやろというのは、徐々についてきた。最後の方は結果が伴わなかったんですけど、ほとんどシュートの数でも相手を上回るようにもできましたし、そこら辺はこれから、もちろん結果と内容が比例すれば一倍良いんですけど、そうじゃないにしても、そうした姿勢というのは残すことができたと感じています。これは決して自己満足ではなくて、湘南のため、湘南のこれからに少なからずプラスになる材料ではあると思っています」

Q:今日札幌が勝ち、鳥栖と札幌がJ1昇格を決めました。この両チームと対戦した印象は?
「FC東京は、皆さんご存知のように、ちょっと桁が違いましたよね。選手のもらっている金額も桁が違うくらいですからそれは当たり前なんですけど。鳥栖は、ファーストクールで当たった時に、僕は『昇格する』と断言してしまったもので、その通りになって嬉しく思っているんですけど(笑)、やっぱり前の方の攻撃に対する姿勢がより優れていた。札幌、徳島は最近試合をしたので、もちろん相手の試合も何試合も見たので、両方とも我々が一昨年に上がった時と同じように、これから厳しいでしょうね。札幌さんが上に上がったので、これから相当いろんなことをしないと、J1の舞台で生き残るのは非常に難しい状況だと思います。お互いに似ているのは、守備というか、リスクを冒してあまり攻撃にいかないチームだったと思いますね。札幌は、J2の中でもパスが一番少ない。シュート数も一番少ないチームがJ1に昇格してしまったというのは、かつて一回もないんじゃないかなと思います。リスクを冒さない分だけ、失点も少ないですし、得点もそんなに多くないんですけど、『堅守速攻型』という意味では、前の方のタレント、(内村、近藤、古田)そういう選手が少ないチャンスをモノにできる力があったというような評価になるでしょうね。セットプレーの失点も非常に少なかったです。草津にやられるまでほとんどやられてなかったですからね。だからチームとしてしっかりと方向性をもって最後までやり抜いたと。(F東京戦が)前半2−0と聞いてちょっと驚きましたけど、最後はやっぱり、天気にまったく左右されないスタジアムで、道産子のパワーが出たんじゃないかなと。ま、美濃部(徳島監督)はこの前会った時に、8kg減って、ほとんど髭しか残っていないような、非常に苦しい思いをしているのを見て、監督業は大変なんだなと、客観的に見て思ってしまいました。それも、ある程度経験というか、チームの力かもしれないですね。イシ(札幌・石崎監督)さんは修羅場をくぐりぬけているだけに落ち着いていましたね」

Q:J2は、なかなか連勝ができない。ある意味戦国時代のようなところがあって、勝点を積み上げて勝ちぬくのが難しい?
「おっしゃる通りだと思います。ある程度基礎作りをしっかりやって、徐々にチーム力を強くしていくという3年計画というチームが、栃木にしても、岡山にしてもがどんどん上がってくる。あとは、営業力でどれだけお客さんを連れてきて、それを上手く強化費に繋げるようなことができていくチームが良いのではないのかと。だから、鳥栖なども逆に岸野さんがいろいろと持っていったことで整理されて、上手くスカウトをして韓国からの選手だとかいうのを上手くやった、ある意味作戦勝ちだと思います。チームというのはそういうのもチーム力のひとつですから、湘南もこれからしっかりと、私もそうですが、今シーズンは多くのことを勉強したシーズンだったと思いますので、今後に生かしていければなと思います」
(最後に)
「さようなら」

以上
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