12月3日(土) 2011 J1リーグ戦 第34節
浦和 1 - 3 柏 (15:35/埼玉/54,441人)
得点者:29' ジョルジワグネル(柏)、38' 橋本和(柏)、53' 柏木陽介(浦和)、76' 茨田陽生(柏)
スカパー!再放送 Ch180 12/4(日)前10:00〜
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●ネルシーニョ監督(柏):
「今日で今年のJリーグが終わったが、2011年の我々は82%くらいの割合でずっと首位にいたので、ずっと優勝に近いところで戦ってきたという自覚がある。今日もシーズンを通してやってきたことを出してくれた。切り替え、守備の強さ、整備されたところ、カウンター、スペースに必要な選手が飛び出していくところ。前半は特にいい内容だったと思う。後半は相手のクリエイティブな選手、柏木やマルシオを少しルーズにして、流れを持っていかれて失点もした。しかし、また押し返すことができたし、全体的には我々がコントロールした試合だったと思う。2011年、この厳しいリーグのチャンピオンになれたことを誇りに思うし、2年間ついてきてくれた選手に感謝したいし、心からおめでとうと言いたい」
Q:クラブワールドカップへの出場が決まったが、すでに対策はしているのか?
「8日に向けたプランは一応あったが、それよりも今日のゲームに勝って優勝しないことには始まらないし、今日勝てて出場権を得たことはチームにモチベーションになっていいことだと思う。ニュージーランドのチームと対戦するが、しっかり準備したい」
Q:今日の前半の内容がよかった要因は?
「ひとことで言えば、戦術の整理。彼らを相手にする際に、守備のところ、切り替えのところで準備していた。サイド、ボランチをケアしながら、ボールを奪ったときにボランチの両脇が空くところにレアンドロが入って、そこでボールを受けてカウンターを発動する。そういう形が前半45分通して出た。45分がタイトルを決めるのに決定的な内容だったと思う。我々がそういう入りができたので、レッズはいつものパワーを出すことができず、やりずらかった」
Q:とても安定したサッカーがキーワードだと思う。ハーフタイムに「我々のスタンダードのまま45分いくぞ」と言っていたが、スタンダードというのをキーワードで表現すると?
「スタンダードの話はチームでいつもするが、具体的には守備、ポジション、役割、攻撃のバリエーション、パスミスがないこと、全てがスタンダードであり、1つでも欠ければ我々のサッカーは機能しない。後半はいつものパスでミスが多く、奪ったあとにポゼッションまでつながらなかった。カウンターも1発目のパスをミスしていたし、守備も少しルーズになっていた。スタンダードと私が言うのは、そういうことができていないと気付いてほしいから。結果を残してきたやり方を変える必要はないし、変えてはいけない。今日のゲームもそうだが、前半の形のまま相手が修正できなければそのまま押し切ることもできた。たとえ向こうが修正してきたとしても、我々のスタンダードを出せばいいというのは選手たちに伝わっている。とにかく、90分間相手にチャンスを与えないようにするために、そういう言葉を使いながらやっている。失点するまで我々は後半ぼやっと入っていたが、失点して目が覚めて落ち着きを取り戻した。やるべきことをやりはじめた結果が出て、ああいう形で終わったんだと思う」
Q:降格したチームをJ1に戻したが、選手たちをどうやって指導してきたのか?
「日々のトレーニングのなかで、それぞれのポジションの役割を全員がこなすこと。どの選手でもそのポジションに入ったら役割は1つ、というところから入った。そこから彼らもやり方を理解して、自分の判断でプレーできるようになり、味方を助ける、2人のコンビネーションで役割を入れ替えるということがスムーズにできるようになった。結果が出て自信が付きながら、素晴らしいゲームができるようになった。J2に落ちたが、落ちる前の4試合でもいい形は出せていたし、J2でもやることを継続したことが、ゲーム内容、理解が深まったと思う。勝ったあとに言うのは簡単に聞こえるかもしれないが、ここまで来るのは難しかった。スタッフの努力、選手の努力があり、1人も離脱せずにいいシーズンを送れた。1つの目的はレイソルの優勝だったが、次は1回で終わらないように若い選手とベテランが融合した力で常にいつも結果を残していけるように成長していってほしいし、その努力をしていきたい」
Q:先発メンバーを代えてきた理由は?
「チームの必要に応じて、ゲーム内容に応じて選手を使っていかないといけない。いつも言っているが、レギュラーは18人じゃない。全員のキャラクター、能力を把握した上での決断。2人の若手が入ったが、質の高い若手だ。(田中)順也はレイソルで15点取っているし、スピードとパワーがあるので、彼が適任だと思った。茨田はボランチでしっかりと守備もできるし、攻撃能力も高く、ビジョンを持っている。前回の試合を踏まえて、この2人でいこうと決断した」
Q:澤を投入した際にどのような指示を出したのか?
「あの時間帯、相手のビルドアップ、DFラインでの回しと中盤の動きを捕まえきれていなかった。特に鈴木、マルシオ、あとたまに柏木、この3人が入れ替わりながらアンカーの部分に入ってボールを引き出していたので、澤にケアさせるために入れた。工藤も前半から動いてケアしてくれていたが、少し疲れが出ていたので、その作業をできる澤を入れた。澤も違った特徴を持った選手なので、攻撃のリズムを変えてほしいと指示を出した」
Q:理想のサッカーにまだ足りない部分、まだ成長させたい部分は?
「来年、レイソルが今いるメンバーの95%くらい維持してほしい。放出せずに残し、クオリティーの高い必要な新加入選手を連れてくること。今年やってきたようにチーム内に競争があり、やるべきことを浸透させ、常に成長していくこと。勝利を求めて続けていくべきだと思っている」
Q:今季終わってみて、一番苦しかった時期は?
「1シーズン通して、どうしていいかわからないという時期はなかった。厳しいリーグなので、結果を残せない試合はあったと思うが、やるべきことを見つめ直して、選手たちと話して継続することができたシーズンだった。やるべきことははっきりしていたので、この時期、このゲームが苦しかったと強いて挙げるものはない」
Q:日本のサッカーの発展のスピードはとても速かったと思うが、日本のことをよくわかっている監督から見て一番の要因は?
「94年にヴェルディに来てから日本のサッカーに携わっているけど、ひとことで言うなら一番の要因は若手にチャンスを与える環境になったことだと思う。五輪代表世代の成長を見てもわかるし、彼らは試合に出るべき能力があるし、そこからさらに日本代表にも入って試合に出ている。若い世代がチャンスをもらって力を見せ、成長を遂げることが速い展開で進んでいる国だと思う」
以上
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