12月3日(土) 2011 J2リーグ戦 第38節
千葉 2 - 1 水戸 (12:34/フクアリ/7,463人)
得点者:4' 深井正樹(千葉)、30' 米倉恒貴(千葉)、70' 鈴木隆行(水戸)
スカパー!再放送 Ch183 12/4(日)後06:00〜
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両チームとも天皇杯4回戦に進出しているため、J2リーグ戦の最終節である今節が今シーズンのラストゲームではないが、やはり最終節の勝利でJ2リーグ戦を締めくくりたい。だが、前節のホーム最終戦で勝利を収めた水戸に対して、千葉は連敗ののちにホーム最終戦というように、今節を迎えた両チームの状況は対照的だった。だからこそ「(J2リーグ戦の最終節であり、ホームの)最終戦は勝ちたかった」という千葉の選手たちの強い想いが、早い時間に攻撃のスイッチを入れ、4分の先制点奪取につながったのだろう。
攻撃のスイッチがうまく入らないという課題を、今節では少し解消させたのは、FW林丈統の前向きで果敢なプレーだった。林は前々節の東京V戦の試合後、「自分は90分を通して何かしたいという意図を持ってやっているけど、何がしたいのか伝わってこない選手がいる。攻撃のアイデアがもっと必要」と厳しい言葉を口にしていた。今節の林はスペースをうまく使って攻めようとするプレーが多く、体を張ってボールを奪おうとしていた。
4分の千葉の先制点は、オーバーラップしたDF渡邊圭二のクロスを水戸のMF西岡謙太がクリアしたこぼれ球から。スペースに入ってきた林が拾い、深井が強烈なダイレクトのミドルシュートを決めた。シュートを打つつもりのトラップが「若干後ろに行っちゃった」(林)とずれたのが結果的に深井へのパスになったが、常にボールと自分の位置、味方の特長と位置を意識したプレーからのプレゼントゴールと言える。30分の追加点にしても、ボールを奪った林がドリブルで仕掛け、タイミングよく深井へスルーパスを出したことで生まれた。深井のシュートは水戸のGK本間幸司に防がれたが、「練習でシュートはファーサイドに打つと決まっていたので、(ボールが)こぼれてくると思っていた」MF米倉恒貴が逆サイドからゴール前に詰め、水戸のDF尾本敬と競りながらボールを押し込んだ。
水戸は立ち上がりから両サイド、特に左サイドの千葉のディフェンスラインの背後を突こうとするプレーが見られた。だが、前半は千葉のディフェンスラインが上げ下げをうまくコントロールできていたため、背後に飛び出してもオフサイドになったり、パスを千葉のDFに跳ね返されたりしていた。試合後、柱谷哲二監督や選手たちが話していたように、試合の入り方のメンタルの部分に問題があり、前半はボールを保持してもシュートまで持ちこめないことが多かった。そして、千葉の勢いの前に連続失点してしまった。
後半は柱谷監督にメンタル面でかなり活を入れられた水戸が攻勢を強めたことで、形勢は逆転。「後半はディフェンスラインも上げてくれて、(攻撃の)スタートの位置が高かった」(FW小池純輝)ことで、何度も千葉ゴールに迫った。後半からはFW鈴木隆行が前線でうまく起点になったのも大きかった。千葉が前半ほど鈴木を抑えきれていなかったのは、70分の水戸の得点シーンでMF小澤司のクロスからヘディングシュートを決めた鈴木が完全にフリーになっていたことからも分かる。その後、76分の小池のドリブル突破、MF島田祐輝のシュート、86分のDF岡田佑樹のヘディングシュートなど得点チャンスを作った水戸だが、千葉の土壇場での粘り強い守備の前に同点ゴールを奪えない。結果的に前半の2失点が大きく響き、試合の入り方という課題が改めて浮き彫りになった。
後半は運動量が落ち、水戸に押し込まれた千葉の戦いぶりは、今季の千葉を象徴するものだった。シーズンを通しても、前半は順調に勝点を重ねたが、対戦相手に研究されて対策を講じられた半ば過ぎからは低迷。開幕時から最終節へとチームの組織力を高めていけなかった姿は昨季と同じだった。来季は、Jデビューの前節に続いて交代出場したMF佐藤祥、今節に途中交代でJデビューしたMF井手遥也のような若手の成長とベテランの経験をうまく融合させ、着実にチーム力を高めて、その先にあるJ1復帰を達成したい。
以上
2011.12.04 Reported by 赤沼圭子
J’s GOALニュース
一覧へ【J2:第38節 千葉 vs 水戸】レポート:攻撃のスイッチが入った前半の2ゴールで、渇望していた勝利を掴み取った千葉。水戸は後半に反撃するも、メンタルで後手を踏んだ前半に悔いが残る敗戦。(11.12.04)
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