12月8日（木）TOYOTAプレゼンツ FIFAクラブワールドカップ ジャパン 2011
柏 2-0 オークランド（19:45/豊田ス/18,754人）
得点者：37' 田中順也（柏）、40' 工藤壮人（柏）
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●ネルシーニョ監督（柏）

「今日のFIFAクラブワールドカップ（FCWC）１回戦を迎える前に、我々は土曜日にＪリーグの初タイトルをという自分たちの目標を達成しました。その後選手たちと祝い、祝勝会などいろんなイベントに参加して、今日の試合まで１日しか練習できなかった事実もあり、また世界大会のデビュー戦で普段の力を出せなかったという内容でした。戦術的にも技術的にももっと高いパフォーマンスを出せるチームです。今日のゲームはデビュー戦ということで影響が出たと思います。FCWC１回戦はもう終わったので、次のモンテレイ戦（12/11＠豊田ス）に向けて準備をしていきたい」

Ｑ：今日の転換点は前半に２ゴールを取れたことでしょうか。
「ゲームを通して我々がコントロールできたと思っています。前半は最初からサイド、中央を使いながらチャンスを作った。私の見方はゴールの前にそれに値するプレーをしていたと思います。３７分、４０分にゴールが生まれたんですが、ゲームを通じて我々は相手のやり方、守備からカウンターという相手をニュートラルに持っていきながら、リズムをコントロールして落ち着いてゲームを運んだと思っています」

Ｑ：決勝戦はバルセロナvsサントスだろうというのが大方の見方です。柏がサプライズとして南米のチームを倒して決勝に進出できるかどうか。また、サントスが酒井に興味を持っているというが、それについてはどう思うか。
「ステップバイステップで考えているので、サントス戦はまずモンテレイ戦が終わってからの話。それに今日の我々は我々の基準に達していなくて、もっと良い準備をしてモンテレイ戦で良い試合をしないといけない。サントス戦のコメントは控えさせてもらいたい。酒井の話もフロントレベルの話なので、フロントから答えていただくのが正しいと思います」

Ｑ：12/11に試合をするモンテレイについてはどう思うか。
「このチームはメキシコリーグでは15位なんですが、ＣＯＮＣＡＣＡＦカップのチャンピオンですので質のあるチームだと思います。それにこのFCWCに向けて特別な準備をしてきているでしょうし、メキシコサッカーのハイパフォーマンスを出す準備をしてきていると思います。選手にはメキシコ代表もいますから、今日よりもレベルの高い相手になることは間違いない、我々も良い経験になる」

Ｑ：サントスにはネイマールという有名な選手がいます。柏とサントスが対戦することになったら選手たちはどれぐらいネイマールをわかっているのか。あくまでも例えで、ネイマールと戦うことになったらどう監督は指導するか。
「今、彼は若くて質の高い、完成されたネイマールというレベルまで来ている。他の選手がネイマールになるとか、そういうのは想像できない。不可能なことでしょう。彼は彼のプレースタイルが確立されています。ただ今はネイマールの話ではなく、モンテレイのことを考えたいと思っています。もしうまくいって彼らと対戦することがあったら、予測することが不可能な選手ですから、私は遠くにいますが、ブラジルサッカーを見る中で彼は本当に優秀で突出した選手ですので、そのプレーをさせないような、抑えるような作戦を取ると思います」

Ｑ：後半、押し込まれる場面があったが、それは相手のプレッシャーが原因か、それとも疲労が原因か。
「スコア的に我々がリードして、相手はビハインドがあったから、出方はわかっていました。それよりも我々が奪った後のパスミスが多く、自分たちのリズムが作れなかったのが要因だと思います。全体的にレイソルのコントロール内で試合ができたと思うんですが、ミスでカウンターを決め切れず、意図した形でサイドを切り崩したけれども１点が取れなかった。そういうところでゴールが生まれていれば、また違う内容になっていたでしょうし、結果も違っていたでしょう。しかし最初に述べたように１回戦としては大事な勝ちだったと思います」

Ｑ：モンテレイの選手について情報を得ているんでしょうか。
「映像などからもちろん我々は情報を得ています。選手の特徴、イメージはつかんでいる。本格的な練習は明日から始めようと思っているので、選手たちに、モンテレイのディテールを伝えて準備していきたい」

Ｑ：サントスの監督が今日の試合をスタンドで見て、柏はモンテレイに勝って次の試合まで行くと言っている。監督もそう思うか。オークランドは守備的だったが、メキシコのチームは攻撃的なのでやりやすいか。
「やりやすい相手だとは思う。もちろん守備をしっかりして、警戒して守備をしなければいけないんですが、相手も守備だけのチームではなく攻めてくる。攻めてくるということは、うちがオーガナイズできていれば敵陣にスペースができてくる。そこを我々の持っているスピードを生かして攻撃に転じる。そういう期待をしています。
モンテレイに勝って次にいくかということだが、そのために我々は準備をしますし、９０分、もしくはその後の３０分、ＰＫ戦。私のチームが戦術的にも技術的にもクオリティの高いサッカーをしたいと思っています」

Ｑ：１年前までJ2で、選手は国際経験が少ない。バルセロナやサントスと戦う心構えはできているか。
「１歩１歩チームというのは成熟し、成長していくもの。J2で我々が経験を積んできて、J1でも成長してきてタイトルを勝ち取った。ステップバイステップで成熟してきた。次のステップである試合を乗り越えて、それがさらに良い経験になる、自信になり成長につながる。それでビッグクラブのサントスと対戦する。そうやってこのトーナメントの中で戦っていきたいと思う。大半の方がバルセロナとサントスの決勝だと見込んでいるようですが、去年もビッグネーム同士の決勝を予想していたけどそうはなりませんでしたよね。Ｊリーグで成長してきたように、このトーナメントでも１試合１試合良い結果を残し、成長していくと思っています」

以上