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【キャンプレポート2012:広島】2月16日(木):若者たちの挑戦は続く。視線の先にあるのは3月10日、対浦和戦だ(12.02.17)

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広島ユースで今年10番を背負う野津田岳人にユースの先輩・森崎和幸が追いすがる

「今年にサッカー人生をかける」という強い気持ちは、今も大崎淳矢の心を支配する

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午前中は野津田岳人が、そして午後は大崎淳矢が主力組と共に汗を流した。「若手の育成」は今年のキャンプの大きな目標の一つではあるが、ここまで若手が主力組に入ってトレーニングすることはなかった。それがここに来て、少しずつ変化が見え始めている。

沖縄キャンプで行われた対FC琉球戦での若手は、散々な出来だった。考えられないミスを連発し、相手にボールをプレゼントする。周りとの連動が全くなく11人がそれぞれ孤立してしまい、4点を奪われて大敗。「これが現実」と語る森保一監督の厳しい表情が、印象的だった。
とはいえ、指揮官の若手への想いは衰えない。沖縄最後の練習試合・水原三星戦では主力と若手をミックスさせたチームを編成し、「生きた手本」から学ぶ機会をつくった。その中で石川大徳は積極性を取り戻し、大崎は何度も相手の背後をつく。この二人のコンビネーションが起点となり、石原直樹の決勝点を演出したのである。

2月13日からスタートした宮崎キャンプでも、森保監督は若手にメッセージを何度も発する。「球際だ!」「チャレンジしろ!」。その叱咤に応えるかのごとく、若手は主力に挑みかかる。かわされても。弾き返されても。紅白戦で何点とられようとも。若者たちは闘志をむき出しにして走った。琉球戦、失点を重ねる度に下を向き、声が全く出なくなった状況とは、まるで違った。

15日に行われた二つの練習試合のうち、主力が出場した全南戦に大崎・石川、そして広島ユースから参加した野津田が途中から投入された。この試合で実力をいかんなく発揮したのは、昨年の高円宮杯MVP・野津田。広い視野と正確な技術を武器に堂々たるプレーでチームの推進力を加速。「あわやゴール」というFKも見せつけ、指揮官に「戦力として考える」と言わしめたのだ。
一方、主力組で出場できなかった若手も、奮闘した。前線で身体を張り、キープ力の高さを発揮した平繁龍一は甲府を相手に2得点をゲット。左サイドの清水航平が強烈なスピードを活かしたカバーリングで、少なくとも2点は防いだ。U-22日本代表GKの増田卓也は信じがたい反応スピードを見せつけ、スーパーセーブを連発。伊東輝悦・高崎寛之・青木孝太・福田健介ら経験のある選手たちがそろった甲府を相手に、高校生4人を含む若手が見せた「絶対に諦めない闘い」。2−2の引き分けという結果は、内容も含め胸を張っていい。

若者たちが目指すのは、もちろん3月10日。開幕戦のピッチに立つことだ。対戦相手は浦和レッズ。相手ベンチには、昨年までの広島指揮官=ミハイロ・ペトロヴィッチがいる。
若手のペトロヴィッチ前監督に対する想いは複雑だ。大崎、清水、平繁、そして丸谷拓也にしても、一度は目をかけられ、抜擢を受けた過去を持つ。だがいつの間にか、前監督の視線は彼らから外れていった。
入れ替え戦でゴールを決め、2008年のJ2開幕戦では先発した平繁は、2009年オフに出場機会を求めて期限付き移籍。昨年、サテライトでハットトリックを連発していた大崎のリーグ戦での出場機会はゼロ。開幕戦でベンチ入りを果たした清水は、紅白戦にも参加できない時期を過ごし、「レギュラーに近い」と一度は言わしめた丸谷も、昨年は出場機会が激減した。

プロである以上、試合に出場できなかったのは「自分の責任」と考えるしかない。監督の視線を向けさせるほどのパフォーマンスを練習で示せなかった。それが現実。同じような境遇にあった李忠成がブレイクしたのは、使われない時代に現実を受け入れ、自分を向上させる努力を惜しまなかったからだ。プロには「腐る」時間も余裕もない。

だが、そんな理屈を頭で理解しても、感情は違う。開幕戦、いつもとは違うベンチの前に前監督が立っている。その姿を想像するだけで、若者たちの気持ちは自然と高陽する。
「ミシャ(ペトロヴィッチ前監督)の前で得点を決め、弓矢パフォーマンスを見せつけたい」と大崎は言う。「自分ができるんだってことを、ミシャの前で証明したい」と丸谷は語る。「ミシャだけでなく、槙野くんや(柏木)陽介くんもいる。絶対に負けたくない」とは清水の言葉。あえて「特別な意識はない」と語った平繁にしても「とにかく点をとりたい」と闘志を見せる。

その開幕戦のピッチに立てるのは、最多でも11人+3人まで。その椅子を自分の力で奪い取りたい。そんな気持ちを前面に押し出した若者たちの挑戦は、これからも続く。「ALL FOR WIN〜全ては勝利のために」と広島が掲げた開幕戦メンバーへの門戸は、まだ全ての選手に開いてあるのだから。

以上

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■FUJI XEROX SUPER CUP 2012
2012年3月3日(土) 13:35キックオフ/国立
柏レイソルvsFC東京
※詳細は【こちら

2012.02.16 Reported by 中野和也
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