鳥栖と福岡の入れ替えはありましたが「バトル オブ 九州(バトキュー)」の4ライターが、恒例となりつつある座談会を開催しました。開幕戦では福岡と熊本が早くも対戦する(3/4@レベスタ)こともあり、「バトキュー」前哨戦として座談会はヒートアップしました。
■九州4クラブに異変あり
柚野真也(大分担当)「メンバーが替わりましたが今季も『バトル オブ 九州』で熱い戦いが繰り広げられそうです。当然、どのクラブもバトル オブ 九州』を制し、J1昇格を目指していると思いますが、今季の選手補強、チームの仕上がり状態はどうですか?」
井芹貴志(熊本担当)「熊本は日本代表経験のある藤本主税が加入し、雰囲気が変わりつつあります。戦術も後ろから丁寧につないでポゼッションを高め、パスで崩すスタイルを目指しているので“変化”を感じます」
柚野(大分)「長沢駿や松橋章太が移籍したことも影響しているのですか?」
井芹(熊本)「FWが入れ替わったので、これまで以上にチャンスをつくらないといけないという狙いがあったと思います。パスで崩すとはいえ、あくまでもゴールにつなげるためのポゼッションに取り組んでいます。今のところFWは登録上では3人しかいないけど、練習試合を見た限りではアンカーの前の5人が流動的に動いていて得点の匂いを感じます。特に藤本は藤田俊哉以来の衝撃です。藤田は自分のところで落ち着かせて試合を作るという感じでしたが、藤本は自分で仕掛けていくこともできるタイプ。セカンドストライカーにもなるし、サイドに開いてゲームをつくることもできます。前線の運動量が多く、守備でも前からボールを奪えているというのは今季の熊本の特徴です」
中倉一志(福岡担当)「変化という点では、福岡は監督が代わり熊本と同じようにロングボールを多用しなくなりました。とにかく蹴らない。GKもつなぐし、最終ラインにプレッシャーをかけられても蹴らない。基本的に三角形をつくってポゼッションし、パス&ゴーができるようになった。大きく蹴るのはサイドに出すときだけですね。このスタイルにより、攻撃のスイッチャー役となる成岡翔が足元でボールを受けることで本来の持ち味を生かせるようになりました。展開力に優れ、2トップの坂田大輔と高橋泰との相性が良く、彼らとの連携で決定機をつくる場面が増えました。チームというのは監督によってガラリと変わると改めて感じました」
柚野(大分)「ですよね。大分も昨季から田坂和昭監督となり、チーム戦術がハッキリするようになりました。北九州もそうですよね。前年1勝しかしていなかったチームが16勝し、昨年は『バトル オブ 九州』を制したわけですから。三浦泰年監督は、どのようにしてチームを変えたんですか?」
上田真之介(北九州担当)「昨季は選手が大幅に入れ替わったので監督だけの力と判断できませんが、三浦監督の攻撃サッカーが浸透したというのは大きかったです。あと、勝つことにより監督と選手の信頼関係が良くなったのは目に見えてわかりました。今オフも攻撃面の補強を重視し、若くてポテンシャルを秘めた選手を獲得したので、勢いづけばおもしろいですね。目標の『勝点82』は高いノルマですが、攻撃スタイルが成熟すれば狙える数字ではあります」
■目指すサッカーを追求して昇格!
柚野(大分)「どのチームも“攻撃”に力を入れていますね。ここ数年のJ2の傾向として、守ってカウンターというのは少ない。どのチームも自分たちの目指すサッカーをしてJ1に上がろうという意識が強くなっているんでしょうね。大分の田坂監督も08年の広島、09年のC大阪、10年の柏のように圧倒的な強さを手にしてJ1に上がる意識が強いです」
中倉(福岡)「確かに試合内容も勝点もJ2でぶっちぎりでないと、すぐに戻ってくることになる。昨季の福岡も、一昨年の湘南も、明らかにほかのJ1クラブとの間に実力差がありました。あの試合で勝っていたらとか、あの選手がケガをしていなければ、というような“たら、れば”を言って悔しがれるような差ではありませんでした。J1に上がって1年で降格を2度味わっているクラブとしては、ズタボロになって落ちるのは辛い。ただ昇格すればいいという考え方ではなく、しっかりとした土台づくりをして、J1で戦える力を蓄えて昇格しないといけないと思いますね」
(一同うなずく)
上田(北九州)「チームを強化しながら結果を残さないといけない。難しいところですが、今季はプレーオフ制度が導入され6位までに入れば昇格のチャンスがありますよね。大分はどの位置を狙っての昇格を目指しているんですか?」
柚野(大分)「6位に入って勝負って感じですかね。熊本は?」
井芹(熊本)「もちろん1、2位で昇格するというのが最大の目標ですが、高木琢也監督が『プレーオフが始まり、J2に注目が集まる』と話しているし、せっかくだからそこで勝って昇格するのもおもしろい。今季はシーズンが例年より早く終わるけれども、プレーオフで昇格ならあと2試合やれる。盛り上がりそうだし、いいですよね」
上田(北九州)「3位から6位までを九州の4クラブが独占するのは? バトキューとしては絶対に盛り上がりますよ(笑)」
中倉(福岡)「それはダメですよ。やはり1位か2位を目指さないと。もちろん、うちは優勝を目指しますけれど」
上田(北九州)「ですよね(苦笑)」
柚野(大分)「担当クラブに昇格してほしいですが、2年連続九州からJ1昇格の記録は何としても途絶えさせたくないところですね」
中倉(福岡)「九州からJ1に最低2クラブは必要だと思いました。だってバトキューを盛り上げるにも、舞台がJ2だけではつまらないじゃないですか。4クラブもJ2に集っていてはいけないんですよ」
柚野(大分)「実際に06年のJ1での福岡対大分のダービーは盛り上がりましたもんね」
中倉(福岡)「やられましたよ、大分には。バックスタンドを青と黄色で占拠されて。大ショックでした。腹の底から悔しさがこみ上げましたからね」
上田(北九州)「大分のアウェイ・ジャックは強烈ですもん」
柚野(大分)「今年も大分の最大の武器としてアウェイに臨みます!」
■J1が舞台でこそ、バトキューが輝く
柚野(大分)「では九州以外のクラブに目を向けると、今季のJ2の勢力図をどう見ていますか?」
井芹(熊本)「J1から降格してきたクラブとの差が少ないのが今季の特徴ですよね。ぶち抜け感のあるクラブがない。上位争いは終盤までもつれるかもしれない。どこにもチャンスがありそうな気がします」
上田(北九州)「北九州みたいに、前年に1勝しかできなかったクラブが8位になることがありますから…。J2はわからない。そう考えると、チャンスもあるけどピンチもある。今季はJFLに落ちる2クラブになる可能性もあるから、怖さもあります」
中倉(福岡)「クラブの存続問題になりかねないですからね。でも北九州は大丈夫でしょう? 九州のなかで、体力が一番ある地域だと思いますよ。5年後にスタジアムができて機運が高まれば、スポンサーをがっちり獲得できるポテンシャルがある。実現すれば一気にJ1でも優勝争いできるクラブになるはず。そうなれば、福岡県全域から週末に人が集まるビッグクラブになりうる可能性がある」
井芹(熊本)「そうなったら、福岡としてはピンチなのでは?」
中倉(福岡)「最終的に、北九州と福岡はいろんな部分でライバル関係にならざるを得ないでしょう。その勝負に勝つにはJ1に上がって、そこで定着するしかないんですよ」
柚野(大分)「いい感じに盛り上がってきたところですが、時間と字数の都合上、座談会はこのあたりで終了です。続きはお互いの対戦のプレビューで思いを綴りましょう。それぞれ何か言い残したことがあればどうぞ」
中倉(福岡)「サポーターの皆さんもそうだと思いますが、何だかんだと言いながらも、この時期は楽しみ、期待感しかない。開幕までの数日を楽しみましょう!」
上田(北九州)「井芹さん、そのマフラーはロアッソ・グッズですよね。熊本はグッズがオシャレですよね」
柚野(大分)「なんなんですか、その締めは!(笑) 井芹さん、締め直してください!!」
井芹(熊本)「バトキューを盛り上げるにはJ1で対戦するのが一番。早い時期に九州5クラブで『J1バトキュー』しましょう」
以上
座談会実施:2月23日
構成:柚野真也
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