今日の試合速報

チケット購入はこちら

J’s GOALニュース

一覧へ

【J1:第5節 札幌 vs 柏】レポート:前年王者の柏が2−0で快勝。スコア以上に札幌を圧倒し、敵地で勝点3を獲得した。(12.04.08)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スコアこそ0−2だったものの、ホームの札幌が放ったシュートが7本だったのに対し、柏のそれは23本。決定機も柏ばかりが作っており、内容的にはほぼ柏の一方的な試合だったと言っていい。「今日は本当にやられてしまった」と札幌の石崎信弘監督が言い、「チャンスの多さの割に得点が少なかった」と柏のネルシーニョ監督。柏が完勝した。

この試合での柏は「相手へのサプライズという意図もある」(ネルシーニョ監督)と、頻用する4−4−2ではなく、レアンドロ・ドミンゲスをトップ下に置く4−2−3−1でスタート。右MFには工藤壮人が入った。ネルシーニョ監督によると、ここ最近はキーマンであるレアンドロ・ドミンゲスへの警戒が強まったことも理由のひとつだそうだ。

当然、この試合の焦点のひとつは、札幌がそのレアンドロ・ドミンゲスをどのように封じるかという部分になるのだが、札幌は「守備にセンスがある」と石崎監督が評する守備的MF宮澤裕樹に相手のキーマンを見張らせた。だが、「ちょっと警戒の意識が強すぎた」(宮澤)。

レアンドロ・ドミンゲスは攻撃から守備に移った際にも、そのまま攻め残ることが多く、そこを気にして宮澤がなかなか前に飛び出すことができなくなってしまった。またレアンドロ・ドミンゲスが最前線にさらにはサイドへ流れた際にも宮澤が引っ張られてしまい、そうすると札幌は自陣のバイタルエリアにスペースを生んでしまい、そこを柏に何度も利用されていた。レアンドロ・ドミンゲスにはいい形でボールを入れさせなかったものの、その代償として、全体のバランスを崩してしまったという印象は強い。

有効なスペースを得た柏は栗澤僚一、茨田陽生という守備的MF2人が前を向いて攻撃に加わる場面が多くなり、当然のように攻撃の組み立ては容易になる。キーマンの1人である右サイドバック、酒井宏樹の攻撃参加もうまく引き出された。

また、柏が優位に試合を進め、得点を奪えた背景には札幌の攻撃面もあったと見ていい。
札幌は1トップの前田俊介にボールを当て、この選手のテクニックを生かしてチャンスメークをしていくのだが、ここにほとんどボールが収まらず、どうしても攻撃が単発なものになってしまっていた。守備から攻撃に転じても、またすぐに守備に回るという流ればかり。そして柏はマイボールになると守備的MFがスムーズに攻撃を組み立ててくれるため、柏の攻撃回数は必然的に多くなってくる。

前半33分に生まれた工藤の得点は確かに札幌CB奈良竜樹の対応ミスによるものである。だが、札幌攻撃陣の拙攻が柏の攻撃時間を増やし、札幌の最終ラインへの負担は大きくなっていた。ミスが生まれる可能性は当然、高くなっていた。その意味では、この失点は守備陣だけでなく、攻撃陣にも責任があったと言うべきか。

63分に左CKから近藤直也が頭で決めて柏が加点し、冒頭で記したように2−0で試合は終わったのだが、「2−0という結果は今日のレイソルのゲームボリュームには見合わなかったと思います。自分達がチャンスを無駄にしたということがすごく響いた」とのネルシーニョ監督のコメント通り、完全に柏のゲームだった。

今シーズン、リーグ戦ではまだまだ本調子の出ていなかった柏だが、この試合での内容面を見る限り、ここから勢いが出て来そうな気配も感じる。そして敗れた札幌はリーグ戦は依然として未勝利で4連敗となってしまったが、それでも我慢をしながら流れを引き寄せていくしかない。

柏は次節、ホームで仙台と対戦。札幌は敵地に乗り込み、名古屋と対戦する。

以上

2012.04.08 Reported by 斉藤宏則
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2025/12/21(日) 10:00 知られざる副審の日常とジャッジの裏側——Jリーグ プロフェッショナルレフェリー・西橋勲に密着