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【J1:第8節 名古屋 vs 浦和】プレビュー:ストイコビッチ指揮下で初の非公開練習を経て、名古屋は何を仕掛けてくるのか。満員の瑞穂陸での浦和戦への期待は高まるばかり(12.04.28)

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とにかく期待に満ちた一戦だ。田中マルクス闘莉王という名古屋と浦和にとってのビッグネームの古巣対決は、すでに前売りチケットが完売。サポーターの注目度も非常に高いゲームである上に、ここにきてストイコビッチ監督の手によりさらなる注目ポイントが付加されることになった。就任5年目にして初の非公開練習を試合前日に敢行したのである。常に練習は公開することをポリシーにしてきた指揮官が、その哲学を破ってまで行った練習の真意はいったい何にあるのか。それを考えるだけでも興味は尽きない。

ストレートに考えるのであれば、名古屋が非公開にしてまでやりたいことといえばセットプレーの確認および練習だろう。前節の広島戦で試した3-6-1のフォーメーションの習熟ということも考えられるが、それは非公開にしなくともできる上に隠す必要がない。浦和のペトロヴィッチ監督は相手によってスタイルを変える指揮官ではないからだ。それならばいまだその威力を発揮していないセットプレーの破壊力を取り戻すほうが先決というもの。意外なことに、Jリーグ最強の高さを誇るセットプレーは今季いまだ得点を記録していない。AFCチャンピオンズリーグのアウェイ・セントラルコースト戦で闘莉王が決めた得点は意表を突いたグラウンダーのFKから生まれたものであり、闘莉王、ケネディ、増川隆洋らの問答無用の高さを利したものはまだないのである。今季の浦和はスピラノビッチが負傷欠場を続けており、それでなくとも高さでは一枚も二枚も名古屋が上。このアドバンテージを活かさない手はないと、ストイコビッチ監督は考えているのかもしれない。

いまだ発展途上の浦和は、ペトロヴィッチ監督の志向する支配力の高いサッカーを実践しきれていない印象だ。3-6-1と4-5-1をミックスしたような独特のフォーメーションは広島時代と変わらず、ポゼッションとパスワークで崩すスタイルも同じ。しかし前節のさいたまダービーでは崩しの場面に工夫が足りず、また攻撃に枚数をかけ過ぎるがゆえに大宮のカウンターの脅威に何度もさらされ、試合も0-2で完敗。システムのバランスをいかに取るかは、今節での課題のひとつとなるのではないだろうか。ただし、マルシオ・リシャルデスや柏木陽介、阿部勇樹に槙野智章をはじめ各ラインには実力者がひしめく強力なチームである。1週間という期間をおいて少なからず進歩してくることは間違いなく、この名古屋との一戦で見事な調和を見せる可能性も十二分にある。

名古屋がどう出てくるかが読めない以上、試合の流れも同様に予想がつきにくいのだが、いずれにせよポゼッションとサイド攻撃が両チームの起点となることは変わらない。サイドでのパワーバランスを敵陣に傾けられたほうが、試合の主導権を握ることになるだろう。名古屋から見て右サイドの田中隼磨と梅崎司、そして槙野のマッチアップ、逆サイドでは阿部翔平と平川忠亮、そして坪井慶介。ここに名古屋は玉田圭司や金崎夢生、永井謙佑、そして小川佳純らが絡んでいくことになる。名古屋の藤本淳吾やダニルソン、浦和のマルシオや柏木のゲームメイク力もこの争いを左右する重要な要素だ。

それにしても名古屋の非公開練習の内容が気になるばかりだ。報道陣の会話では「これまで必要なかったものをやるんだから、相当の奇襲があるのかも」という向きもある。例えばケネディの代役に驚きの選手起用を見せるのでは、などなど。すべてはメンバー発表、そしてキックオフ後の名古屋の動き次第である。ストイコビッチ監督がこの上ない勝利への執念を燃やしているという点でも、名古屋の戦いぶりは見ものというもの。満員の瑞穂陸がどよめくようなサプライズに淡い期待を抱きつつ、「レッドダービー」の幕開けを待ちたい。

以上

2012.04.27 Reported by 今井雄一朗
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