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【J1:第9節 鳥栖 vs 仙台】レポート:「両チームとも傷がつかなかった・・・」試合は、「勝点0よりも1点を得たということで満足はしないといけない・・・」試合となった。お互いにハードワークを出し切った試合は決着つかず。(12.05.04)

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リーグ戦無敗のチームとホーム戦無敗のチームの戦い。
リーグ戦最多得点チームとリーグ戦最少失点チームの戦い。
お互いに勢いを持ったチーム同士の戦いは、随所に勝利への執念を見せあった。
相手にボールがある時には激しく奪いにかかり、自分たちがボールを保持している時は、リスクを避けて前線へ送るシーンが多く観られた試合だった。
そこには、『負けられない』のではなく、『勝ちたい』という思いが強くあったからだと思う。

この試合で得た得点は、互いに1得点ずつ。
先制した仙台は、17分にセットプレーからのクリアボールを拾ったMF富田晋伍が左足を振り抜いて決めたものだった。「いつもセカンドボールを予測して取ることを心がけて・・・」(富田晋伍/仙台)いるからこそ打てたシュートであり、ゴールへの意識の高さから生まれた得点だった。
追いついた鳥栖は、57分に鳥栖陣内で仙台のボールを左サイドDF呂成海が奪った直後に、ボランチの藤田直之が前線への縦パス一本から生まれたものだった。
「(ボールが)来ると思ったから走ったし、ボールもいい感じで出た・・・」と決めたFW豊田陽平らしい豪快なゴールだった。

仙台は、どこからでも誰でもが常にゴールを狙っている攻撃的な戦い方を見せるが、この試合でも12本のシュートを7人の選手が放っている。シュート数自体は、今節を迎える時点では鳥栖の78本に対して75本と多くを放っているわけではないのだが、この全員がどこからでもゴールを狙う意識の高さで、リーグ戦最多得点をあげている。
鳥栖は、最も頼れるエースストライカーの一蹴で決めた。前線からのハードな守備での貢献が大きく、第4節神戸戦(3月31日ベストアメニティスタジアム)以来の得点だったが、決めるべき人が決める強さは、鳥栖の得点の形でもある。

お互いに特徴を出した得点での引き分け試合に、両監督は『負けなかった』安堵感と『勝てなかった』けれども戦い方には手ごたえを感じたようだった。
先制しながらも追いつかれた手倉森誠監督(仙台)は、「鳥栖がホームで無敗だったのが、非常に良くわかるゲームだった。(中略)鳥栖のスタジアムで、負けなかったことをよしとしなければいけないくらい鳥栖のパワーがあったと」鳥栖を評価した。そして、「こういった展開にも折れずに立ち向かった仙台も、今日のゲームで十分に鍛え上げられた」と意味ある引き分けだったと評価した。
仙台の力強い攻撃に耐え、追いついて引き分けで終わった尹晶煥監督(鳥栖)は、「勝点0よりも1点を得たということで満足はしないといけないと思うが、(中略)選手たちは倒れるまで走り続けてくれたことに満足したい」と選手たちのハードワークで『負けなかった』事を評価した。

リーグ戦序盤ながら、お互いに持ち前のハードワークと得点への執念を出し切った試合は、リーグ戦無敗のチームとホーム戦無敗のチームの戦いでもあり、リーグ戦最多得点チームとリーグ戦最少失点チームの戦いでもあった。そして、お互いにその称号を残したまま次節の試合に臨むことができる試合結果でも合った。

試合では何が起きるかわからないのがサッカー。
ボールがあるところだけで試合が行なわれているわけでなく、ボールがないところでも位置取りやマークを外したりとサッカーが行なわれている。
もちろん、ボールを中心に試合時間が流れているのは事実であるが、一人の選手がボールに触れる時間が少ないのも事実。ボールが来るだろうと予測し、ボールをもらうために走り、相手よりも優位な状態を保とうと身体を張る。
そこを見逃してしまうと得点までの経緯を説明することができず、得点の魅力が半減してしまう。
得点を取るためのしのぎあいは、時に激しく、時には狡猾に、時には偶然性も重なり観ている人をあきさせない。
サッカーは、ピッチ全体で行なわれていることを再認識したい。
サッカーは、一瞬たりとも目を離せないスポーツなのだから。

以上

2012.05.04 Reported by サカクラゲン
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