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【J2:第13節 栃木 vs 福岡】プレビュー:連敗ストップに燃える栃木。福岡を相手に、「最後まで足に神経を通わせて集中できるか」。(12.05.05)

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強烈な向かい風が吹き付け、満足に目も開けられず、呼吸するのも精一杯。栃木は今、そんな状況に晒されている。追い風を背に快進撃を続けていた事態が暗転したのは10節の山形戦。86分に決勝点を奪われると、続く鳥取戦でもアディショナルタイムに被弾し、前節の京都戦でも89分に根負けした。信じがたい悲劇的な結末が繰り返され、一気に上位戦線浮上の気勢は殺がれた。それでも、ゴールデンウィークの貴重な時間を削り、雨風が吹き付ける練習場へ応援に駆け付けてくれたサポーターの声援に応えなければならない。
「90分通して最後まで足に神経を通わせて集中できるか。厳しさを持って甘えずに最後まで戦うことが当たり前のように出来なければ、この前みたいな失点をする」
京都戦で失点に絡んだ山形辰徳は自戒の念を込めて、古巣・福岡戦を前に終了の笛が鳴るまで足を止めずに戦い続けることを強調した。止まない雨がないように、止まない風もない。「栃木は失点を0に抑えれば1―0で勝てるチーム」(山形)。ぶれずに90分自分達の色を出し切り、負の連鎖をホーム“グリスタ”で断ち切りたい。

「後ろが我慢してくれている分、もっと前が積極的に点を取らないといけない」(菊岡拓朗)
90分守備に集中することは勝点を得るために必要不可欠になるが、発想を転換すれば分の悪い総力戦に持ち込まれる前に片を付けてしまえばいい。先行する試合展開に持ち込めれば、終了間際の5分間に脅えずに済む。ゴールを奪うために今、求められるのは、松田浩監督が頻繁に使用する「丹念さ」。シュート3本(後半は0本)に終わった京都戦でもペナルティエリア付近までボールを運べているのに、カウンターの形に持ち込めそうなのに、気遣いが足りないばかりにフィニッシュまで持ち込めないシーンが多々あった。連戦の疲労が繊細なボールタッチを狂わせるかもしれないが、3試合ぶりのゴールを取るためにチャンスでこそ質にこだわりたい。特に「自分自身ミスが多くてゴールに絡むプレーが出来ていない」と、フラストレーションを溜めこんでいる菊岡には質の高さを見せ付ける仕事が期待される。

勝点と順位で1つ栃木を上回る12位の福岡も連戦では勝利を挙げられていない。前節は大分とのバトル・オブ・九州でドロー。前々節は甲府にもドローと、勝ち切れなかった。だが、試合内容に目を向ければ悲観することはなく、「勝点2を失ったように感じています」と語った前節同点弾の城後寿と同じ気持ちを皆が抱いているはずだ。勝点3を狙って挑む栃木戦のポイントは、セットプレーの守備にある。2戦続けてCKから失点を喫している福岡に対し、菊岡に高木和正と良質なキッカーが揃っている栃木は当然ウイークポイントを突いてくる。日程に余裕がある時でさえセットプレーの守備には集中力が要求され、対応は容易ではない。連戦では更に難易度が高まるのは言うまでもない。松田監督との師弟対決に臨む前田浩二監督がどう課題を修正してくるのか。今節の注目ポイントになるだろう。

福岡の失点数17は下から数えた方が早いが、その一方で得点数20はリーグ2位を誇る。得点ランク2位の坂田大輔(7ゴール)、4ゴールの成岡翔、3ゴールの城後に、栃木キラーの高橋泰(2ゴール)と前線のタレントは豊富。得点力のあるアタッカーを操る鈴木惇のボールタッチ数が福岡の好不調のバロメーターになるが、出足の鋭いパウリーニョは起点を潰すために果敢にプレスをかけてくることが予想される。互いに勝敗を左右するキープレーヤー。白熱したマッチアップが見られそうだ。

10日間で4試合をこなす超過密日程も今節が最後になる。「89分ではなく90分やり切る。連戦の最後なので何も残らないところまで出し切る必要がある」とは松田監督。ハードワークが報われない日々が続いても、ハードワークを続ける姿勢を崩さなければ、必ず活路は開ける。

想像してみよう。勝利の味を。1ヶ月ぶりに「県民の歌」を“グリスタ”に響かせる瞬間を。ネガティブな感情は自宅のゴミ箱に捨て去り、福岡戦にはポジティブな気持ちをまとって挑もう。

以上

2012.05.05 Reported by 大塚秀毅
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