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【J1:第10節 名古屋 vs 川崎F】プレビュー:勢いに乗る新生・川崎Fを迎え撃つ名古屋にエースの復帰の朗報。目指すは1カ月ぶりの勝ち星だ(12.05.05)

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結果としては、やはりエースの力は絶大だったということになる。4月3日のAFCチャンピオンズリーグ・天津泰達戦を最後に、ケネディは持病の腰痛の治療に専念していた。敵地で3-0の快勝を収めた試合でも本来の存在感には程遠く、代わりに永井謙佑や金崎夢生らが躍動。彼の欠場の穴は十分に埋まると思われていたが、名古屋はそれ以来公式戦4戦で勝点3を挙げられていないというのが現状だ。やはり名古屋のサッカーにケネディは不可欠であり、いるだけで相手の脅威になり得る存在であることが改めて証明された。そのエースが、ようやく復帰しそうなのである。

アウェイでのACL城南一和戦から帰国したチームは1日のオフを挟み試合前の調整練習を行った。このところの連戦の疲労も考慮し、簡単なパス交換からのシュート練習のみに終わったが、その中に一際目立つ長身の選手がいた。もちろんケネディである。この1カ月というもの別メニューが続き、4月後半の2週間などは母国から専属のトレーナーを招いて復帰へのリハビリに努めていた。その甲斐あってか、この日の練習ではリラックスした表情で正確なシュートを連発。時折笑顔も交え、すべてのメニューを他のメンバーと同様にこなした。勝てないチームへの起爆剤として、ケネディの復帰以上のものはない。韓国でのACLで「サッカーの質を上げないと」と現状を嘆いた玉田圭司も「ケネディが帰ってくることはチームとしてマイナスではないから、それをチームがプラスにすることが大事」と川崎F戦への期待を口にしている。

その川崎Fだが、非常に怖い存在だ。風間八宏監督が指揮を執り始めて3戦目となるが、前2戦のチームの伸び率がすさまじい。1戦目は稲本潤一をセンターバックで、田中裕介をボランチで起用するなど意欲的な選手起用を見せるも、稲本の不慣れな対応で3失点を食らい、計4失点の大敗を喫した。だが、2戦目の磐田戦では4得点で初勝利。稲本をアンカーに、田中裕をサイドバックと本来のポジションで起用する一方で、登里享平をサイドバックで使い各ポジションへの問いかけは継続した。
風間監督の川崎Fの特徴はパスの選択肢の豊富さだ。ビルドアップからつなぎ、仕掛け、そしてラストパスまで実に効果的なパスワークが展開されており、それはつまり選手たちのポジショニングが正確だということ。もともとドリブラーの多いチームだが、そういった選手が一番怖いのは、実は少ないタッチでボールをさばいてシンプルなプレーをした時である。前線の矢島卓郎、楠神順平、小林悠、そして山瀬功治。テクニックに優れる前線が生き生きと動き回る様は実に魅力的である。パスの名手である中村憲剛の実力も、存分に引き出されるというもの。2試合で7失点という守備陣については想定内ではないかと想像する。守備の構築は一朝一夕にはなし得ない。打ち勝った4-3という磐田戦のスコアは、今の川崎Fの勝ち方と言い換えることもできる。

名古屋の不安な点は、右サイドバックのレギュラーである田中隼磨が出場停止であり、左サイドバックの阿部翔平も以前から患っている目の不調で欠場が濃厚ということ。両サイドバックを欠く苦しいチーム事情の中、誰をどのように代役として立てるのかは不透明だ。右に石櫃洋祐、左に三都主アレサンドロというのが、本来のポジションとして考えられる起用法だが、これまでのストイコビッチ監督の采配を踏まえれば右に小川佳純、左に石櫃ということも考えられる。あるいは3バックにした上で、右ウイングバックに石櫃、左に小川という選択肢もあるだろう。だが、メンバー構成の不安よりは玉田の言う「サッカーの質を上げること」のほうが、今は優先すべき課題である。良い時の名古屋はフォーメーションなど関係なしに、流動的に試合を展開する。その意味でも、前線で孤軍奮闘していた玉田にケネディという強力な援軍が戻ってくるのは朗報といえそうだ。

4月28日の浦和戦後、楢崎正剛は「いきなりつまずいたけど、ゴールデンウィークにしないとね(笑)」と話していた。ゴールデンウィークに行われる3試合の結果は、今のところ1分1敗。せめて終わりだけでも“ゴールデン”とすべく、名古屋が巻き返しを図る。

以上

2012.05.05 Reported by 今井雄一朗
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