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【J2:第19節 東京V vs 岐阜】プレビュー:カジ(梶川)が舵取る東京V。上り調子の岐阜を撃破し今季2度目の3連勝なるか?(12.06.12)

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前々節・大分戦に快勝した後、順位が下のチーム相手、アウェイゲームなど、メンタル的にも条件的にも難しさが予想された前節・鳥取戦だったが、実際に苦しみながらも、東京Vはエース・阿部拓馬の個人技による2得点でしっかりと勝ちきり、勝点3を積み上げ帰京した。今節も、背番号9の活躍に期待が集まる。
今季を迎えるにあたり、阿部は“目指すエース像”について、「苦しいゲームの時にこそ、点を取ってチームを勝利に導けるFW」と語っていたが、前節のゴールはまさにその象徴とも言えたのではないだろうか。自身もその点については「嬉しかった」と、充実の表情で語っている。また、2ゴールを挙げたことで、「ハットトリックは狙っていたか?」の報道陣の質問に対しても、「とりたかったです。次、狙います」とキッパリ。相変わらずゴールへの貪欲さも満点である。もちろん、ゴールを決めることは、口で言うほど容易いものではないが、ピッチに立ち続ける限り、決して抜くことなく点を取ることだけを目指し続ける東京Vのエースが調子を上げてきていることは間違いない。今節も、チームを勝利へと導いてくれるはずだ。

その阿部とあわせて注目したいのが、コンビを組む杉本健勇だ。4月1日第6節・町田戦での初コンビ結成から約2ヶ月半。アベックゴールこそその町田戦のみだが、ここ最近は2人のコンビネーションが向上していることは目に見えて明らかだ。実際、前々節の大分戦では杉本健のゴールを阿部が、前節は阿部の先制ゴールを杉本健がアシストしており、お互いに自分が取らなくても、しっかりと相方の得点を生みだし合えている。阿部も「時間が経つにつれて、どんどんやりやすくなっている」と、フィットを実感。また、飯尾一慶ら中盤の選手たちも、「ボールがおさまるから安心してつけられる」と、全幅の信頼を寄せている。「とにかく点が欲しい」と、こちらも得点意欲の強さがプレー全面に表れるようになっている。
阿部、杉本健、どちらが先に国立のネットを揺らすか。想像すればするほど楽しみだ。

リーグトップの得点数(33点)を誇る東京Vだが、現在その攻撃陣に欠かせない存在となっているのがボランチ梶川諒太である。ここ最近の前線のテンポの良さは、梶川のコントロール力が非常に大きい。「少なくとも2タッチ以下で出してくれる」と、飯尾も大絶賛してはばからない。梶川本人も、飯尾の指摘部分が最大に意識しているところだという。本来ボランチではなく、サイドMFやFWの選手だった梶川だけに、「自分も、ボランチに全部やられるのがイヤだったので、とにかく2タッチ、多くても3タッチ以下で簡単に捌いて、前の選手に気持ち良くプレーさせてあげようと思っています」と、これまでの経験から逆の立場に立って、チームプレーに徹している。「FW2人もそうですし、飯尾さん、西紀寛さんと、ウチの攻撃4人はみんなボールを触ってリズムを作りたいタイプだから、できるだけたくさん触らせてあげたいし、森勇介さんの攻め上がりからのクロスも無駄にしたくない。みんなに、なるべくストレスを感じさせずにプレーさせられたらなと思います」。こうした、気遣いこそが、リーグNo.1の攻撃力を生んでいると言っても過言ではないだろう。「でも」と、梶川は続ける。「みんなに均等にボールを配給するのが難しくて…。バランスを常に考えているんですけど、なかなか上手くはいきません。チームが停滞しているのは、すべて自分のコントロールが悪いから」と、自ら課題を口にする。試合の流れを見極め、どこにパスを繰り出すのか。梶川の判断力と展開力こそが、今節も東京Vサッカーの大きな鍵を握っていることは間違いないだろう。

相手に迎える岐阜は、前々節の千葉戦の勝利をきっかけに調子を上げているようだ。川勝良一監督も対戦を前に「下位にはいるけれども、まとまりがあって良いチーム。調子も良いし、ウチが大分戦の時のように高いモチベーションを持って挑める良い相手」だと、警戒を強めている。その好調を支えるのは、何といっても「懸命な粘り強さ」だろう。行徳浩二監督のサッカーのベースは「まずは良い守備」にあると言えよう。昨季岐阜の課題でもあった守備の安定から、良い攻撃へとつなげていくスタイルが、ここ2節は結果を出しているようだ。岐阜を古巣とする東京V・深津康太は、在籍時の経験から次のように語っている。「僕が岐阜にいる時も、順位が上の相手とやる時は、“とにかく体を張る”が最大の戦術だった。絶対に相手はめちゃくちゃ頑張ってくると思います」

一方で、岐阜は開幕戦以来、複数得点を挙げられていない。その状況を踏まえた上で、東京V・和田拓也は「だからこそ、いつも以上に先制点がポイントになると思う。先に点を取れば、岐阜は意気消沈すると思う。そこで、ウチが勢いに乗って、2点でも3点でも、しっかりと点を取っていくことで、相手の戦意を喪失させられたらいい」と、先制ゴールの重要性を口にした。岐阜の攻撃で鍵を握りそうなのが、東京Vにとっては思い入れの強い井上平である。東京Vのサポーターからも、非常に愛されていた選手だ。開幕から全試合先発起用が続いており、前節は、クサビとしての役割を見事にこなしつつ、自らゴールを挙げチームを同点に導く活躍をみせた。すっかり岐阜の中心選手となっていると言えよう。
恐らく、古巣との初対戦を、井上は心待ちにしているであろう。一方で、東京Vの選手たちもみな、「すっごい楽しみ」だと語っている。中でも、「タイちゃん(井上)のおかげで東京Vのみんなと話せるようになった。大事な友達の一人」と慕う深津は、DFとしてマッチアップも十分あり得るだけに、「絶対に決めさせない!!」と、俄然燃えている。熱いライバル対決は、東京Vサポーターにとっては非常に楽しみな見どころの1つとなるのではないだろうか。

「聖地・国立でやるサッカーだからこそ、良い内容である必要がある」と、川勝監督も結果・内容とも強く求める言葉を口にしている。
ミッドウィーク、ナイトゲームとなるが、GK柴崎貴広からメッセージを預かった。「国立だから、会社帰りにでもぜひ足を運んでもらいたい。良いサッカーを見せます!」欧州で行われている『EURO2012』や、W杯最終予選で盛り上がりを見せているが、身近で行われているJ2リーグもぜひ!!

以上

2012.06.12 Reported by 上岡真里江
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