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【J2:第19節 千葉 vs 鳥取】プレビュー:現在はリーグ最多失点だが、本来はしぶとく粘り強い守備の鳥取。千葉は労を惜しまない動きで鳥取に隙を作らせ、隙を見せずに戦って勝ちたい。(12.06.12)

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首位奪取のチャンスがあった第17節で最下位の岐阜に0−1で敗れ、連勝は6で、そして今季のホームゲーム無敗も途切れた千葉。スコアこそ0−1と最少差だったが、攻守両面での球際の激しさ、目の前の相手に勝とうとする闘志とアイデア、労を惜しまない動きでは完敗だった。その反省点の修正に努めて勝利を獲得すべく臨んだ前節・甲府戦。立ち上がりはFW米倉恒貴やMF田中佑昌が語ったように「体が重くて動きが悪かった(米倉は「甲府へのバス移動のせいかな」と推測)」ためか、甲府にやや押され気味で得点機を作れなかったが、30分に今季初スタメンの米倉が田中のクロスをダイレクトシュートで決めて先制。その5分後に突破を図った米倉へのファウルで得たPKをDF山口智が決めて追加点。その後、甲府のDFドウグラスが退場処分となったこともあり、千葉が優位に試合を進めた。甲府のダヴィ、高崎寛之の強力2トップを相手に何とか無失点に抑えた守備は好材料だが、数的有利な状況の後半にチャンスがありながらさらなる追加点が取れなかったことを選手も木山隆之監督も悔やんだ。MF兵働昭弘は「球際で激しく戦うことができたから勝てたと思う」と話し、「決めるべきところで追加点を取ることとゲームマネジメント」を課題にあげた。

鳥取は、第15節・徳島戦を0−3、第16節・横浜FC戦を2−5(鳥取の得点者はFW住田貴彦=2得点)、第17節・山形戦を1−5(鳥取の得点者はMF実信憲明)と大量失点で3連敗。右サイドバックのDF尾崎瑛一郎、センターバックのDF水本勝成が出場停止の状況で迎えた前節・東京V戦は0−2で敗れた。失点シーンはいずれも一瞬の隙を逃さなかった東京VのFW阿部拓馬の優れたテクニックが光るものだったが、阿部に楽にシュートを打たせないように体を寄せていればと悔やまれるものだった。その他のピンチでは体を張って守っただけに痛恨の失点といえる。一方、攻撃を振り返ると、FW起用のMF美尾敦のミドルシュート、セットプレーの流れからの住田のヘディングシュートなどの得点機があったが、精度不足などでノーゴール。また、ディフェンスラインからのビルドアップでミスが出てショートカウンターを受けていただけに、今節では気をつけたい。

昨季、初めて鳥取と対戦した千葉は2勝したが、スコアはいずれも1−0(得点者は2試合とも米倉)と接戦。猛攻を仕掛けながらもチーム一丸の鳥取のしぶとい守備に手を焼いて苦戦し、それは千葉には対岐阜戦の試合パターンに通じるものがある。今季の鳥取は相手に先制点を許すと10戦全敗で現在はリーグ最多失点のため、今節も高い守備意識で試合に入るだろう。千葉は労を惜しまずに走ってピッチを幅広く使い、鳥取の守備を大きく揺さぶって作らせた隙を確実に突きたい。また、鳥取には前述の美尾、第17節の得点シーンのように実信など遠目から強烈なシュートを打つ選手がいる。リーグ最少失点の千葉だが、ボールホルダーに厳しくプレスをかけ、逆に鳥取に狙われる隙を作らないことが必要だ。

今節は平日のナイトゲームのうえ、降水確率も高めで観戦には厳しい状況だが、後半からの観戦だとチケットの当日料金が半額になる『後半割引』が実施される。是非ともスタジアムに駆け付けて、連戦の疲労で選手がつらくなってくる後半に後押ししてほしい。

以上

2012.06.12 Reported by 赤沼圭子
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