湘南のホームページでも告知されているとおり、6月17日の岡山戦は「ペナルティスペシャルデー」と題し、お笑い芸人のペナルティさんプロデュースの下で、さまざまな企画が催される。「“大”勝利への花道」や「ペナルティサポータータイム」、「ペナルティパーク」などイベント目白押しの一日だ。
ペナルティ、とくにワッキーさんに対しては、ひとつ思い出がある。2006年、ワールドカップ・ドイツ大会を目前に控えた頃のことだ。とある雑誌の企画で、サッカーに造詣の深いタレントやアーティストに、もしも自分が監督だったらこういう布陣で臨む、という趣旨で話を伺うというものだった。そのなかでワッキーさんにも白羽の矢が立ったのだった。
場所はたしか「ルミネ the よしもと」の楽屋で、舞台を控えた芸人さんたちの熱気のなか、小さなテーブルを挟んでお話を聞いた。
そのときのインタビュー自体はテープ起こしに残っているが、データを引っ張り出さなくても脳裏に焼き付いていることがある。ワッキーさんの悩む姿だ。自分なりの布陣を取材までに考えてくれていたことは明らかだったけれど、取材の段になっても文字通り頭を悩ませている様子だった。率直に、すごく真摯な方なんだなあと思った。あらためてひも解いたテープ起こしが、ふたたび記憶を呼び覚ます。
「ディフェンスを重視したほうがいいと思うんですよね」
「中盤、ほんと悩むんだよなあ…」
「スペシャリストというか、完璧なかたちを持っているひとがボクは好きなんですよ」等々。
ほかに話を伺った方々は、いい意味で皆さんなにかしらボケやツッコミどころを入れていたのだけれど、ワッキーさんは布陣に関してはいっさい笑いを取ろうとはしなかった。その姿に、サッカーに対する真摯な思いを垣間見たものだった。
そんなワッキーさんと市立船橋高校サッカー部の先輩にあたるヒデさんが彩る週末のイベントは、サッカーに注ぐおふたりの熱をきっと感じられるに違いない。そしてふたりの体温はまたサポーターの熱と重なり、スタジアムの温度を高めることだろう。
最後に、印象に残るワッキーさんの言葉をもうひとつ引きたい。
「――『運』って、自分で引き寄せるものだとボクは思っているんですよ。運を天に任せるものと思っている人たちが多かったらイヤだなって、運は自分の力で引き寄せるというメンタルをみんな持っていてほしい。ツイてないと試合中に一度でも思わないでほしい。つねにポジティブなスピリットが運を引き寄せる。自分の体験からそう思ってます」
時を経ても、その言葉は力強い。
以上
2012.06.16 Reported by 隈元大吾
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