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【J2:第21節 松本 vs 栃木】反町康治監督(松本)記者会見コメント(12.06.24)

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●反町康治監督(松本):
「9000人近く入っていただいて、感謝しております。なかなかホームで良い結果を出すことが出来なくて、そういう意味で責任を感じております。
ゲームの方は、セットプレーでやられると3引き分け9敗という現状を象徴するかのようなゲームでしたね。ハーフタイムにも話しましたが、自分たちが上手いと思っちゃいけないと。栃木というチームはボールを持たしてくれるんですが、持たされると自分がシャビのように上手いと思っちゃう。でもイニエスタのように仕掛けることは出来ない現実があります。まさに向こうの術中にはまったと思います。2トップを3バックの横に走らせた。棗を使わなかったのはそういう意図でしょうね。そこで起点を作って、精度の高いクロスを上げる。多分松田さんは嬉しくて一升瓶全部飲んでしまうでしょうね。僕も悔しくて一升瓶飲みたいと思います(苦笑)。分かっていてやられることほど悔しいものはないですから。ミーティングで話していてもやられるので、それもすっきりしないです。半分終えたので、仕切りなおして頑張りたいと思います。良い意味で顔を洗って出なおして、ここから頑張って、松本らしいサッカーを取り戻せるようにします」

Q:塩沢選手が欠場となりましたが、メンバー構成についてはいかがですか。
「一つは、向こうは25得点中18得点がセットプレーなので、高さが必要になったわけです。サブにも伊藤と須藤を用意していましたけど、塩沢がいない分、高さを補わないといけない。向こうも実際高い選手はそれほどいなかったんですけど。渡辺は後ろもボランチでも仕事していましたし、トレーニングや練習試合でもしっかりやったということ。後は戦略的な理由ですが、ゲームプラン通り進まなかったなか、今日は大事なキーパーソンになるであろうと。彼が悪かったわけではなく、逆に良かったと思います。ただ、どうしても前の方にエネルギーを費やさないといけなかったので、残念ながら替える形になりました」

Q:セットプレーでチャンスは作ったが、得点には至らなかった。
「触っていることは触っていましたよね。セットプレーで点をとれる選手が向こうには多かったが、こっちにはいなかったっていうことかも知れませんね。まあ、選手の問題というよりも、今日は相手がゾーンのチームなので、入り方とかボールの供給源とか。向こうは菊岡・高木から良いボールが入って繋がっているのが多いですからね」

Q:前の質問に関連しますが、大橋選手をシャドーに置き、渡辺選手をボランチに起用しましたが。
「栃木との試合はもう一つあるので詳しい内容は言えませんが、(攻撃の評価については)前で起点になることは出来なかったですね。野澤のキックも全部はね返されてしまった。ハーフタイムに少し変えたんですけどね。だからと言って調子の良くない大きな選手を前で使うということはしたくないです。ただ、今日は調子の上がっている選手の中でチームとしての狙いが色々ある中で、それが出せたかと言うと、出し切れていなかったですよね。ボールを持たされているのもあるし、変な形で失ってしまったというのもある。今日に関しては正直面白くなかったですよね。色んな意味で。こういう試合はしたくない。僕も大きな反省点です」

Q:先制されるとなかなか逆転出来ません。その要因について。
「サッカーは先制したチームは有利なのは間違いない。我々の限界値を考えた場合、確かに厳しいゲームになります。栃木さんは先制点をとったら、後半すぐから虎の子の1点を守って、少ない人数でというプラン通りに進んだ。その牙城を崩すのは、なかなか現時点では難しいかも知れないですね。まあ、うーん……。言葉が見つかりませんが、ここのところ攻撃のトレーニングをやっています。どうやってアイディアを作るかとか、チームのコンセプトだとか。ただ、良いところでボールを貰ってもシュートまではいかず、それは改善したいですけど、1対1や決定力など、なかなかそこのシュートパフォーマンスは上がりませんけど、トレーニングはずっとやっています。最後のアタッキングエリアのところはもう一歩ですね」

Q:新加入のチェ スビン選手の動きは。
「まだ体力的に100%ではなく、出ても30分くらいかなと思っていました。なかなか実戦から半年以上遠ざかっているなかでは、そこそこやったかなと。ただトレーニングマッチと本番は違いますから、スピードや当たりなどに慣れていかないといけないですね。及第点を与えるところまではいってないですけど、これから戦力になってもらい、点に絡む仕事を増やしてもらいたいですね」

Q:前半戦ラストゲームとなりましたが、ここまでで進歩した点について。
「開幕当初に比べると、Jリーグのスピードには慣れてきたというのはありますよね。そこからもがき苦しむわけですけど、そのライン上までは来ることが出来たというのは良いことだと思います。ここからが本当の勝負です。向こうもチームの選手が分かってきて、そういう対処をしてくる。その時に上回る力を発揮しないといけないわけであってね。ここから本当の力を出さなきゃいけない。よりパワーアップしていかないといけないでしょうね。成長はしてきていますが、その成長が止まらないようにするということですね。厳しい戦いが続くと思いますよ」

以上
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